蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

日本国の原則

2012年08月03日 | 本の感想
日本国の原則(原田泰 日経ビジネス文庫)

日本の経済的発展が生じた時期は、自由な社会が実現されていたタイミングと一致している。典型的なのは大正デモクラシーの時期と太平洋戦争後の時期だ、というのが本書の主張。

いろいろな例が挙げられているのだが、あまりに整理されていなくて散漫だし、自由な社会と経済発展の因果関係がほとんど説明されないので、たまたま一致しただけじゃないの?と、思えてしまう。

満州を植民地したことが、日本経済にはほとんど良い影響を与えなったというあたりの解説は興味深かった。
コメント
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