主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
僕とロスマンズ金魚と30,000kmと。
なつやすみ。
今年は私のところに夏休みはやって来ませんでしたが、
それでも8月最後の週末ともなると、なにやら切ない気分が致します。
『あっ。宿題やらなくちゃ!』と今になって焦っている諸君。
私は決まって、二学期になると(そこだけ)宿題を出さない常習犯でした。
大丈夫!とは言い難いですが、なんとかなります。
でもマネしちゃだめですよ(笑
2学期は翌年度?乃至は進学に使われる評価の時期だったので、
「こんな時だけポイント稼ぎの為に頑張るなどとは卑怯者のすることだ!!」
・・・と高らかに叫び、
その時期だけ、評定に纏わる材料を一切提出しなかったのもいい思い出。
それでも学業については常に人並み以上ではありましたが、
まぁ若気の至りと申しましょうか、三つ子の魂百までもと申しましょうか。
今でもその信念は変わっておりません。
やるべき事は他人に規定されるものではない、だが吼えるだけの結果は出そう。とね
やっぱりマネしちゃダメですね。
当人は全く意に介してはおりませんが、損か得かで言えば多分損です(笑
そんな本日。
なんだかんだとやることを済ませ一息ついていると、
少し前の異常な猛暑とはうってかわり実に日本の夏らしい天気に気づきました。
「こっ・・・これはっ!走るしかないでしょーっ!!」と、
又候悪い虫が頑張り始めまして(笑 とりあえず出掛ける事に致しました。
自宅から数十km。
もはやホームコースと化した感もある【清澄養老ライン】を走っていると、
勝浦と小湊に分岐する手前あたりでツーリング集団に遭遇致しました。
なんとなく最後尾を走り、そのままメーターに目を落とした瞬間。
『おおっ、29,999kmだ~!』
そしてもう一走り。
『30,000kmに遂に到達ヽ(´▽`)ノ!』
このCBRを新車で買ったのが2006年の6月頃ですから、
実に5年強の時間を経ての30,000kmとなりますが、
我ながらなんともスローペースですが、今の生活様式では適度なペースでもあります。
もう若くないですし、毎月2,000kmから走っていたあの頃とは違いますよね(苦笑
ともあれ無事故で辿り着いたこの30,000km。
そういう意味では少しは成長しているのかもしれません。
リセールで考えた場合、オートバイは20,000kmが一つの寿命ではありますが、
当座手放すつもりもありませんし、
CBR(SC57)はなんだかんだいって性にあっているのやも。
因みに30,000kmを数えたその場所は。
海岸線を見下ろす小高い丘の上にある高級住宅地。
さしづめマイアミか、はたまた千葉リーヒルズか。
”数字”には本来なんの意味もないのですけれど、
それでもなんともいえない充足感を感じながら海まで降ります。
そこから海岸線を西へ、鴨川あたりの市街地に入りました。
実は、海岸線を走っている途中にふと思い出した事がありまして。
その要件を満たすのは千葉県内に2箇所しかないのですが、
ここ鴨川と、あとは野田だったかなぁ。
なんとも長閑な市街地を走り、下調べ無しに来たことをちょっと後悔。
とりあえずトイレがてらコンビニに立ち寄り、水分補給です。
【LIFE GUARD】は中学生の頃、山にサイクリングに行くときのお気に入りでした。
友達とマウンテンバイクで大暴れしながら、
すっかり温くなったライフガードをよく飲みました。
そういえば【セーフガード】なんてのもあったなぁ。
仲間で「これ、スポエネが腐ったような味だよね」などと盛り上がりましたっけ(笑
休憩がてら、よく憶えていなかった目的地の住所を携帯でポチッとな。
車載のナビに住所を入力してあとはおまかせです。
数分後、目的の【 鴨川観賞魚センター 】さんへ到着。(携帯撮影です)
失礼ながら初見では外観から”そういうお店”と判別がつきませんでした^^;
写真を撮らせて頂くときに一言お願いすると、
店主さん「いやぁ恥ずかしいなこんな所だし(笑」と仰っていましたっけ。
ここへ来た目的は【いぶきエアストーン】という、
普通のペットショップでは買うことの出来ない、評判のエアストーンを買うため。
水槽の底から泡を送り続けている、軽石みたいなやつです。
お店の前にCBRを停め装備類を外していると、
母屋の縁側から初老の男性が顔を出しました。
怪しいバイク野郎を怪訝な表情で御覧の店主さんに、
「こんにちはーっ!」と応じ、来訪の目的を伝えます。
そこから、ちょっぴり雑然とした(職人さんの家みたい)店内に案内され
実に様々で有益なお話を頂くことになるのですが・・・
結果としては”いぶきエアストーン”は購入が叶いませんでした(笑
勿論、取扱店ですから在庫はあったのですが
店主さんに私の水槽環境を伝えると”今必要なもの”とその理由を、
とても親身になってプロの目線からお答え下さいました。
良さは確かにあるものの、単価の高い商品(いぶきエアストーン)を無闇に勧めず、
私の水槽環境に即した濾材や、足りない物を優先してお勧めくださったのです。
1時間程の滞在中、高価なものから安いものまであるなかで
ここの所金銭的に使い込みすぎた私の事情も加味したうえで、
当座必要なものを決め、また欲しくなったら後日お伺いする事にしました。
買った部材。どちらもとても安価なものですが、私は持っていませんでした。
論理的・経験的にもっとよいものも教えてくださったのですが、
すぐに手がでるものではありませんでした(笑
話の終盤、今の環境で飼っている金魚の数をお伝えすると
「それじゃさみしいだろ」と店主さんが仰います。
私:「やっぱりそうですよね・・・」と応じ、出来れば増やしたい旨を伝えると
そちらについても実に親身にご説明くださいました。
屋内および屋外で飼育されている多数の金魚や鯉、熱帯魚のなかから
私の飼っている金魚さんに合うであろうものをいくつか紹介され、
尚も「この前死なせてしまって、本当にいいのか心配で・・・」と渋る私に、
「それじゃどんなのだって飼えないよ(笑」と。
更に「どれぐらいで死んじゃったの?」と聞かれたので、
私:「2日ぐらいで・・・」と答えると、
「そうかぁ。じゃあそれは飼い主さんの所為じゃないよな。
10日から経ってってんなら、飼い方が悪いって話になるんだけどさ、
こういう言い方はアレだけど、最初からダメだったって事なんだよ」
そう、私の心情も考慮してか力強く答えてくださいました。
死なせてしまった事に対する罪の意識は消えることはありませんが、
少しはラクになったかなぁとも感じました。
そのお言葉で少し気持ちの整理がついた私は、
それでは1匹頂いてもよろしいですか?と、種類とサイズをお願いすると、
店主さんが良さそうな個体を3匹掬って小さな水槽に移してくださり、
「この辺かな?好きなのを選んでくれていいよ」と見易くしてくれました。
魚に限らず、ヒヨコなどでも同様の私の悪い癖なのですが、
「よく”元気なヤツを選べ”と言われるんですが、
どうも性分で、大人しかったり、遠慮がちなのを選びたくなるんです」
そんな我が侭にも、とくに文句をつける事もなく丁寧に応じてくれました。
選んでいる途中、
「見た目がどうとかそういうのではなく、安穏と気持ちよく生きてくれればいい」と申すと、
観賞魚としての価値を否定しているような私の希望も解ってくださいました。
そうそう、購入をお願いするまえに一番気にしていたのですが
私:「バイクで2時間ぐらいの場所まで運ぶんですが大丈夫でしょうか???」
とお聞きすると、「随分神経質になるんだなぁ(笑」と笑い飛ばし、
「そもそも仕入れの時は~(かなり粗雑)~で・・・」と
輸送について耐えられないような生き物ではないことも丁寧に教えてくれました。
「鴨川シーワールド帰りに東京へ買って帰る人もいるよ」と。
「ただ、急激な温度変化だけは気を付けてね」とも。
結局、何故か最後の荷造りが終わるまで見送ってくださる店主と、
お決まりの「それ何cc?」「この辺のバイク屋がさ」などという話を終え、
余り長いことお邪魔しても申し訳ないので、荷造りもそこそこに出発です。
1kmほど走ったところで再び停車し、本格的に荷造り確認です。
金魚さんは手提げにして左腕にぶらさげてあります。
リアシート付近にすると、間違いなくマフラーの熱で茹だりますし(苦笑
腕ならばフローティング状態にして振動の軽減も可能だからです。
唯一、ラジエータからの廃熱だけは注意です。
ロスマンズ金魚。
近代、ロケットで宇宙に行った凄い金魚はいますが
恐らく《 リッターSSで峠を走った金魚 》は存在しないでしょうね(笑
いのち一つを預かっている身ゆえ、
最大限の安全運転をしながら、さらに精一杯スムーズに80kmほど。
その殆どを、熱問題回避の為に山間のルートを繋ぎながら急ぎます。
イメージは”F・スペンサーのタンデム経験を元に”走っていたのですが、
あの恐ろしい程のスムーズさと両立された速さと、
全てが制御下にあるような絶対的な安定感はとても真似できません。
交差点で停止するたび、
ビニール袋の中の金魚さんの状態を確認しながら、気を引き締めて無事帰宅。
本日の走行距離【149.1km】
金魚を買ってから最短で帰ったので距離は控えめです。
CBRから飛び降り、荷下ろしもそこそこに部屋に入り、
人間でさえ過酷なリッターSSツーリングを堪え忍んでくれた金魚さんを
真っ先に”水合わせ”の為に水槽に浮かべておきます。
勿論、ビニール袋内で消費された酸素補給の為のエアレーションも。
水合わせの間の1時間少々のうちに、
既に繁殖し安定化しかけているバクテリアを残しながら、
更なる環境の改善をする為に購入してきた濾材を設置してゆきます。
扱っている品の中では、予算の関係でピンキリの”キリ”ではありますが
これもまた合理的な理由があった上での装置です。
時は進んで日記を書いている現在。
既に新しい金魚さんを水槽に放ってありますが、
今のところお互いを阻害しあうような事もなく、なかよくやっているようです。
一番心配だったのは、オートバイ移動でのストレスですがそこは様子見ですね。
そんなこんなで8月最後の週末。
精一杯楽しんだ後は、翌日からの仕事が憂鬱でもありますが(苦笑
色々な意味で一区切りがついた、とてもいい一日になりましたヽ(´ー`)ノ。