主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
けむい3連星
金曜夜。
直前で回避された土曜出勤(年度末なのであと2回ありますが)に、
ちょっと軽い気分で帰宅していると、
NSR氏から「ちょっと相談したいことが」とメールが入りました。
帰宅し、NSR氏の仕事後の深夜帰宅を待って電話を受けます。
「仕事先のバイクに乗っている人と走りに行くんだけど一緒にどう?
先方も2stで来るんで、出来ればRZで」
意外と(失礼)NSR氏は交友関係広かったりするんですね~
割と一匹狼(笑 な私とは大違いで御座います。
とはいえ、人間関係が苦手なんてほど小物でもありませんので。
「うーん、先方が良いと仰るならOKですよー」と承諾。
程なくして「快く了承してくれたのでお願いします」とのメールが。
時の頃は深夜12時頃。
『うーむ、そんじゃちょっと準備しておかなくては』と、
1ヶ月ぶりぐらいになるRZの走行に備えて各種点検と気になった場所の確認。
がぱっと。
2りんかんで購入した安物高効率バルブに交換してみたり。
この時期は日が落ちるのが早いので、
マスツーの場合は安全確保が優先で明るさ確保です。
RZのイメージに合わせて白熱球らしい色味を選んだものの、
値段は”1500円”となんともお安くお手頃。それでも一定の効果はありました。
YAMAHAオートルーブスーパーRSこと”赤缶”もしっかり補充。
ここで乗車前点検は一通り終えたので、清掃の類は朝に持ち越しです。
土曜朝。
NSR氏が先方との合流前に、
私のCBRで使っているTANAXのバインドタンクバッグを
試したいので比較的早くに我が家に来たいということで、
少し早めに起きてRZの清掃です。
軽いWAXがけを済ませ、
25年以上の歳月を経て色褪せたRZの樹脂パーツに渇を入れたり。
処理後。
RZに限らず樹脂部品のスイッチボックスの類は、
常に紫外線や過酷な環境に曝されるので劣化が早いのですよね。
因みに利用したのは、樹脂パーツ用の光沢復活剤です。LAVENだったかしら。
そうこうしているうちにNSR氏が到着。
軽いトラブルで出発が遅れた氏は、
タンクバッグを取り付けると急ぎ先方との合流地点へ向かいました。
一方私は、午前中指定の宅配便の受け取り待ち。
それでもなんとか、先方との合流を済ませたNSR氏が戻るまでには間に合いました。
合流場所で二人を待ちます。
朝まで続いた雨も既に上がり、今は日が射しています。
5分程すると、NSR氏と件の仕事仲間が到着致しました。
時間は既に午前際、挨拶もそこそこにメットを被り出発です。
第一の休憩地点は、
NSR氏の仕事仲間が久々のツーリングということで早めに取りました。
この写真で「ピン」と来た方はなかなかの通ですね( ̄ー ̄)。
あの伝説の後方排気、TZRは形式【3MA】です!!
この辺りが後方排気ですね♪
チャンバーがシート下にあり、キャブがフロント側にあるという・・・
「GPマシンか!」というようなオートバイです。
しかもメーターは”あの”Γのように、3000rpmから表示が始まる漢のバイク。
いやー、カッコイイですね(*´Д`)。
ここではコーヒー片手に軽く談笑。
トイレを済ませると、既に午後になっていたので一路南房総方面へ。
途中、房総半島の中程で軽いトラブルもありつつ。
トラブルシューティングは、情報を冷静に一つづつ分析して潰すのが基本。
なんてこともなく解決して、先いってみよーヽ(´ー`)ノということで。
”走り”だけを追求した往年の2stの名車達ですから、
相応にガソリンも喰うということで。マメに給油しつつ先に進みます。
といっても、しまむらで給油したわけではありません(笑
ここからも引き続き、
先頭はNSR氏、中程に3MAさん(以後この呼称で)、房総に慣れた私。
そんな感じで、内陸の四輪が少ない快走路をすすいと進みます。
渓谷を過ぎ、峠を越えて海沿いに降りあっという間に鴨川エリアへ。
心なしか例年より空いて見える鴨川シーワールドを横に、
市街地の万年渋滞をすりぬけもせずのんびり進みます。
それにしても今日はオートバイが多い!!♪
雨の続いた最近にあって、週末の晴れとなればみんな考えることは一緒。
そりゃあ冬ですから寒いところもありますが、
生身で走るアツいライダー達にはそんな事関係ありませんよねヽ(´ー`)ノ。
外房(房総半島の太平洋側)から内陸を横断する道路を進み、
既に時間は15時頃になっていましたが、
昼食予定の【道の駅 鴨川オーシャンパーク】に到着致しました。
ここの駐輪場は狭いので(4台しか停められない)、
四輪のスペースに遠慮なく停めさせて頂きます。
こちらは6輪ですし、何に気兼ねする必要もありませんよね(笑
寒さに固まった体を溶き解しながら、
眺めのいい食堂であたたかい昼食を頂きます。
お気に入りの”地魚づけ丼”と”おーしゃん麺”。
念のため事前に確認すると、3MAさんが「魚介類が苦手」と仰っていたときは
正直どうしようかと思いましたが(笑
ここには、魚介以外にも豚料理やこの手の麺類もありますので安心です。
折しも世間は、桃の節句ということで。
テーブルの上には可愛らしい雛飾りが置いてありました。
ま、野郎3人のツーリング道中には関係ない話ですけれども。
温かいものも食べ、漸く身体が暖まってきたころには
すっかり根っこが生えて・・・冬のツーリングによくある光景ですね(笑
道の駅にある大きなお土産物屋さんで欲しいモノを買い漁り、
老骨に鞭打って、老オートバイのところに戻ります。
「実は昔、NSR(MC21)に乗ってた時にテールランプに、
サイレンサー風のなんちゃってカバーをつけてV4風にしていたんですよ(笑」
などと笑いながら。やっぱりこの時代のオートバイはカッコイイなあ。
居住空間などという発想が除外できない四輪では到底無理ですが、
2輪でも数少ない”虚飾が廃された【機能美】”はGPレプリカにこそ相応しい。
(もちろん究極はレーサーのそれですよね)
先述のトラブルの折にも「車載工具ないのでしたっけ?」と3MAさんに問うと、
「いやいや入りませんから(苦笑」という反応もありました。
そりゃそうだ、シート下は全部チャンバーの為の空間ですから。
ちょっと跨らせて頂いた瞬間に感じた
まるでライダーの体と一体化するようなライディングポジションは、
快適さなどは微塵もなく【走るため】だけの割り切った感触でした。
デルタボックスフレームで車体中央が複雑にくびれたフレームも独自のもの。
『これで走ったらさぞ楽しいだろうなあ!!』というのが感想。
趣味趣向は十人十色であるべきであり、それが当然ですが・・・
この手のオートバイを選ぶライダーは”普通”や”ラク”なんて求めてません。
『脳をアクティブモードにした時に走って最高に愉しい』ことだけです。
パッシブモードで楽しみたければ四輪に乗ればいい。
オートバイのツーリングは、
バイクに乗って何気ない道を走ることそのものが主な楽しみなのですから♪♪
正に蛇足ではございますが、
無論、スピードを出すことや危険行為をする事を申しているのではありません。
各々の限界を超えない範囲で、思うままに楽しく安全に走るのが目的ですよ^^
そんな楽しいバイクタイムもそろそろ帰りのお時間。
今回は3MAさんの肩慣らしという事も含めてなので、
冬の寒くて暗い空気が襲ってくる前に帰路に就くことにいたします。
海沿いから一気に房総半島内陸を北上し、
起点とした”高滝湖”で中間休憩。
日の暮れた公園で、街灯の下で温かいお茶をいただきました。
更に数十km。
NSR氏と3MAさんの合流地点とされていた、千葉の南海部品に到着です。
本当は買い物もしたかったのですが、残念ながら到着したのは閉店2分前。
因みに、バイクを停めて最初に思ったのは『Buellかっこいいなあ。』でした(笑
なんでハーレーはBuell部門を取りつぶしたのだろう。
商売上の話は理解できますが、こんなにいいオートバイはなかなか無いのに~。
そうこうしているうちに、
店員さんが屋外の片づけを始めたので、流石に『悪いな』と思い即座に移動。
同じ敷地内にあるコンビニの前までオートバイを進めます。
駐車場にバイクを停め、店内で買った軽食を口にしながら
オートバイの前にある駐車場の車輪止めに腰掛けて最後の談笑。
『やっていることはまるで小僧だけれど、悪くないよなこういうのも』
よくみるコンビニ前でのライダー姿は、なってみて初めて解るものです(笑
楽しかった2st3台でのツーリングも終わり。
ここで東京に帰る3MAさんを見送ると、
我々もガソリンを給油しながらの帰宅となりました。
いや~っ。
三者三様に仕事面では忙しい身ではございますが、
週末にオートバイで好き放題に走り、これでまだ戦える!という感じですね♪
別れ際の挨拶では、
3MAさんも、疲れた表情ながら「またよろしくお願いします」と仰っていましたし
これでまたバイク熱に火がついてくれることを願うばかりです。
最後にオマケ。
鴨川の道の駅で”鯛瓦せんべい(味噌味)”や、
”カワハギ””落花生おこし”などを買い漁った時につい買ってみたもの。
ついつい買いすぎる傾向にありますが、
少なくとも冷やかしよりは、消費が悪い事ではないはずということで。
以前にもお話した、鴨川が舞台のテレビアニメ関連商品です。
まだ開けていませんが、
中身のクッキーにはこのキャラクターのような画がプリントされているようです。
この手の商品はイキオイで買うものの、
そのまま賞味期限が来る前まで開けないのが悪い癖なので(笑
早めにいただかないといけませんね♪
道中見た鴨川シーワールドも休日の割に空いて見えましたし、
どんな理由でもいいですから、震災の余波から立ち直ってまた賑わって欲しいです。
もちろん、東日本大震災で受けた被害全てへの願いでもあります。
よーし、今年も沢山走って沢山観光するぞっとヽ(´ー`)ノ!