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それとこれと、これからと。

 まずは触れずにはおれまいというあの出来事。

 誰の記憶にも強烈に残っているであろう去年の今日。
被災というほど辛い思いを強いられてはいないものの、
”東日本”の名称の通り、私の住む土地にもいろいろとありました。
直接的か間接的か判りかねますが、
仕事に来られなくなって退職を余儀なくされた仲間もおりました。
 
 それでもなお、今日を歯を食いしばって生きて居られるのは
もっと大変な思いをされた方々に比べれば幸せなのだとも。
頑張れば済むだけで充分ありがたく、
ちょっとの事は笑って乗り越えなくてはなりませんよね。

 いずれにせよ震災の被害に遭われた全ての方々に
改めてお見舞い、そしてお悔やみを申し上げます。
他人様に言える程、大したことは何もさせて頂いておりませんが、
これからも”僅かでも自分に出来ること”は続けさせて頂く所存です。
 
「明日の俺は今日より強い」という大好きな言葉がありますが、
他人や周囲にそれを求めるのではなく、
いつか遭遇する”何か”の為に、自分がそうあらなければなりません。
  
 
   
 そんな日曜。折しもあの3月11日。
土曜に済ませた用事のあと『来週から暫く土曜出勤だったなあ』などとも、
自宅で大人しくしている事も考えていました。

 それでも部屋の窓から、
天気予報を裏切るような晴れやかな陽射しが見えたときには
『やっぱこうじゃないよなあ。ふさぎ込んでいても何もならん!』と、
デスクワークの仕事で鈍った体を動かしがてら、
ちょいと走りに行くことに致しました。

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 地上で何が起ころうとお天道様はいつも通り。
少し動けばそこはもう春の陽気でした。
 
 十人十色、別になんでもいいのです。
ただ自分の好きなこと、私には走れることの幸せ。代え難いですね。
  
 

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 あんなに大きな津波を引き起こした海なのに、
今日はとても穏やかにお日様を反射してくれています。
遠く太平洋をゆく大型船が、のんびりと進んでいます。

 ここまでほぼ全線を”峠・山間部”を繋ぎ、
可能な限り四輪車と絡まないで済むルートを選択したお陰で、
さほど苦痛もなく、気持ちよく走ることができました。
 
 

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 磯の岩場の向こうには、白亜の灯台が見えています。

 ここは太平洋岸。
この度の震災では直接的な被害はなかったようですが、
そこかしこに『○○地震の津波がここまで到達しました』の看板が認められます。
震源が僅かにずれていれば、こことて例外ではなかったのでしょう。
 
 
  
 ここに来るまでの道中、実に沢山の観光客とすれ違いました。

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 観光施設の駐車場はどこもこの有様。
最近降り続いた雨の所為もあってか、皆様思い思いに楽しんでおいでです。
嬉しいことに、軽く見積もっても100台以上のオートバイともすれ違いました。
 
 
 『うーむ、来てよかったなあ』
翌日からは会社の命運も左右しかねない仕事が待っておりますが、
それに向けて鋭気を養う、良い切っ掛けになった気がいたします。
 

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 最後に磯の神様に一礼をして、V字ルートで帰宅致しました。

 本日は”ナビが案内するような道”を一切通らなかったのですが、
先の駐車場があの状態ならば、
鴨川や勝浦周辺エリアやそれに繋がる国道はさぞ混雑だったでしょうね。
みんな元気そうでなによりです。
 
 

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 本日の走行距離は【 172.9km 】

 スポーツ系のオートバイは2週間も乗らないと体が満足に動かなくなりますが、
(ただ乗るだけなら問題ないのですけれど、能動的には難しくなります)
丁度良いリハビリになる距離を安全に走ることが出来ました。
 
 
 自宅に急ぎ戻ったのは14:30頃。
天皇陛下が臨席された式典の中継を目にしながら、
”その時”には無事に黙祷を捧げることができました。
完全なる無神論者ですが、失われた命に対する哀悼の意は何ら変わりません。
無論”人間だけ”に向けた傲慢なそれではありませんけれど。 
祈っても現実は何も変わりませんが、少しでも気持ちの変化に繋がるならば。
  
  
 明日は筋肉痛かなあ。いや、明後日かしらん(笑
さーて頑張ってゆきましょーいヽ(´ー`)ノ!!

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