第2話≪ミント≫
ここはスカボロー
商人が行きかう街
あの青いスタンドで少年が売っているのはミント
この水辺一面に広がるみずみずしく青々とした草たち…
記憶のどこかに残る、風に乗って香る香り
ミントの香り
誘ったわたしが悪かったのでしょうか…
ただの遊びよ…
ただの遊び
冥界の神の心はかんたんにこぼれ落ちてきました
怒った妃はわたしを草に変えてしまいました
でも、お妃さま
わたしは美しい妖精メンタ…
たとえ水辺の草に変えられても、その爽やかな香りで猛者の心をつかみつづけますわ
だって、わたしは妖精メンタ…
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