本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

カタカナ名前

2006年06月01日 | 日々のこと
夫は今日から、一泊二日で名古屋に出張です。
いつも泊まり支度をする時は、荷物に本を入れます。
余裕があれば、寝る前のひとときに宿で読むそうです。
今回はドラマ『アンフェア』の原作である
『推理小説』(秦建日子)と、
読みかけの『星を継ぐもの』(J・P・ホーガン)
を持っていきました。

『星を継ぐもの』、妻が薦めたのです。
身も蓋もなく言えば荒唐無稽な話なんだけど、
SFの土壌に論理の積み重ねだけで驚きの城を構築した!
という所が気に入っています。
新たな事実が浮かび上がるごとに展開される推論が素晴らしい。
大胆すぎてもはや大風呂敷というしかないストーリー。
対立する学者たちの間にいつしか芽生える友情。
初めて読んだ時、スゴイ作品に出会った!と思いました。
続編は…まあともかく、この第1作の出来は秀逸です。
SF好きじゃなくても、消去法を愛する本格推理ファンならはまる感じ。

最近二人の趣味が合わなくなってきた事実にも関わらず、
 同じ本を読んでも、大抵評価が分かれます)
賛辞を並べて紹介したこの本。
何度か泊まりの際に持参した夫ですが、
「カタカナの名前が覚えられない…!」と冒頭でひるんでいる様子。
そう、欧米の翻訳小説って、登場人物の名前がカタカナですよね。
わたしはそれほど抵抗はないのですが、夫は大の苦手らしいのです。

特に似たような名前の登場人物が多かったり、
(例:クリスティーの『ナイルに死す』では、
ファンソープとファーガスンとフリートウッドが登場しました…)
略称と正式名が同時に使われたりすると、
(例:ビルと呼ばれている人物がたまにウィリアムと表記される)
何となくうんざりするみたい。
この間のハリポタでも、読了までに苦労があったようです。
(一気読みできないで間があくと、確かに大変ですよねえ)

その代わり、彼は漢字の名前にとても強いのです。
『水滸伝』などの中国物が大好き。
日本史も得意、ということです。

逆にわたしは一文字だけしか異ならない漢字の名前とか、
(例:徳川将軍家の家重、家治、家斉など)、
中国の姓と名と字とか、
(例:諸葛亮、字は孔明)
いっぱい出てくると混乱します。
その本に集中している間は大丈夫なんだけど、
読み終えてしばらくしてからその話題になると、もう分からない。
海外物を敬遠する夫の気持ちも、理解できます。
どの小説でも、違いが分かる登場人物表が欲しい…。

 さて夫は、『星を継ぐもの』を読破できるでしょうか?
面白い、という感想が聞けたらいいなぁ。
(今度のハリポタでも意見が違ったし、
互いの方向性が変わってきてるのかしら。
良書に出会えた喜びを、共有できたら嬉しいのですが)




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