今の時点においても、電子書籍のお値段は購入に迷うところです。
確かに新刊本と比べると安いけれど、古本のほうが安い場合もある訳だし…。
偶然欲しい本がセールで破格の値段に下がらない限り、なかなか手が出ない。
そんな中、割と気軽に買うことができるのが毎週金曜にある、
ハーレクインコミックスの99円セール。
最近のハーレクイン物は大人の女性には嬉しいことに、
少女時代読んだ覚えのある漫画家さんたちが描いてらっしゃるのです。
(元々画力や表現力があるし、ラブシーンはほどほどで抑えられているし、
中には脚色されて原作より面白くなっている話も…)
わたしも自分の好きな漫画家さんの作品が出た時、たまに買います。
Kindleコミックのページに特集コーナーが組まれていない時も、
レーベルからハーレクインコミックスを選んで、
価格の低い順で並べ替えをすると簡単に探せますよ。
(セール外で99円以下のものもあります。
また分冊にして前編だけ100円で出し、後編は400円くらいという、
それ定価だから!と言いたくなるような売り方もある)
↓ これまでセールで購入した本(現在の値段は不明なのでご注意ください)
岩崎陽子「炎のドレスの誘惑」「狙われた無垢」
(ヒーローがたくましいので、大人向きの作品のほうがしっくりきます)
JET「疑われた愛情」「男と女のゲーム」
(怪奇もので馴染んだJET先生の絵柄。人物の見た目が濃いので海外物が超似合う)
小越なつえ「百パーセントの男」
(ラブコメのセンスがある小越先生。ちょこちょこ笑いの要素が織り込まれています)
さちみりほ「悲運の花嫁」「熱いバレンタイン」「灰色の伯爵」「華やかな疑惑」
(ヴィジュアルも好きなのですが、ヒロインが強くてヒーローが少し情けないところがいいです)
橋本多佳子「ささやかな復讐」
(少しコミカルでテンポよく進みます。ヒロインが表情豊かで可愛い)
山下友美「再会は憎しみに満ちて」「三カ月だけフィアンセ」
(やはりヴィジュアルが好きな作家さん。ヒロインが頑張り屋)
ハーレクインのどこがいいの?と夫に尋ねられたことがありますが、
要するに予定調和の世界だからねえ。
ワンパターンで単調すぎても飽きてしまって困るけど、
必ずハッピーエンドになる、愛に満ちたおとぎ話が読みたい時もあるの。
甘いものが食べたい時の、馴染みの菓子みたいなものさ。
(ある意味、アメリカ社会の裏勉強にもなりますよ。
大富豪に愛される孤独な女性や、イケメン社長に愛される秘書や、
すれ違いで別れた元夫と復縁する話が多いのには理由があるのだろう、とか)
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ハーレクインと言えば、紙の本ですがこんな作品もあります。
甘い契約 (エメラルドコミックス ロマンスコミックス) | |
三浦 浩子,ジーン・ウェブスター | |
宙出版 |
「甘い契約」の原作はウェブスターの「続あしながおじさん」。
「あしながおじさん」の主人公はジュディですが、その親友サリーがヒロインなのです。
ジョン・グリア孤児院の院長になったサリーのお仕事と恋の物語で、
正編がティーン向きなのに比べると、内容がより大人の女性向き。
原作邦訳の新潮文庫版は大人になっても時々愛読していますが、
それが現代風に脚色されて漫画化されていたのでした。
(原作は当時の価値観に基づいているので、今日では否定されている学説や
差別的と取られる部分が描かれています。
漫画化の際にそれらを抜いて別の設定を入れたことが良かったと思います)
ハーレクインらしいか?と聞かれると困っちゃいますが、
(大人の恋ではありますが、別に濃厚なラブシーンがある訳ではないので…)
わたしは結構好きですよ。
こんな感じで他の名作少女小説の続編も漫画化してほしいなあ。
「赤毛のアン」の次の次の「アンの愛情」とか。
(今考えるとこの頃のアンはかまととで、ギルバートに対しての扱いがひどい)
「八人のいとこ」の次の「花ざかりのローズ」とか。
(富豪一族のロマンスありーの、元メイドと御曹司のひそかな恋ありーの)
「若草物語」の次の「続若草物語」とか。
(徐々に心が近づいていくローリーとエイミー推しです)