20150507今日の一手
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/c2/4c88ae8935ff275f5d4ff0bd1ec88392.png)
2002年江南将棋大会でAさんとの対局。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/cf/17f947353c3f10f64dcd34225ef78f8d.png)
初めての全国大会でした。勝たなきゃというプレッシャーと緊張でまったく眠れませんでした。相手は2000年に支部名人になったYさん。誰と当たっても強い人ばかりですが、くじ運が悪いなあと思っていました。そういえば組み合わせ抽選は加藤一二三先生でしたね。前夜祭で知っている人がいなくて困ったこと、朝のエレベータで今泉先生が奇声を出して気合を入れていたこと、神戸さんが結婚したばかりで赤ちゃんをつれていたこと、終わったら先輩と打ち上げで、この後対戦したKさんと顔を合わせたので頑張ってくださいねといったらそのまま優勝されたこと、など思い出します。
さて、将棋は先手をもらって、一番得意にしていた対四間飛車の右46銀急戦です。形勢判断は、駒割りは互角。玉型は振り飛車が固いようですが馬と角の対抗であることで馬を引き付けやすく、実はこの戦型は居飛車の舟囲いに耐久性があります。それと、実際に指さないとわかりにくいと思いますが、振り飛車の左銀が攻めの目標になるので、ここは手ごたえがありました。
まずは馬を引き付けて固めたいですね。66馬54角に48金が見えたでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/78/4a71e9bcaf3a5e68f9652e08339c689c.png)
これで43の銀を狙うのです。29竜44歩32銀55歩で一丁上がりです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/82/ad6a706509c40be901319a2c3f05c0c5.png)
この手順見えましたか?問題図の前は46歩を45歩と伸ばして銀を狙ったのです。(55馬も見えるので)察知されて19の竜を49竜とされたのですがピッタリの手順がありました。
これ以外の手は、55馬は54銀と使われて損です。まだ74桂が決め手になりません。
95歩同歩が入っていれば55馬54銀74桂というのは寄りですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/86/56e8420b0357fd3366f69d4966c4174a.png)
92玉に54馬同歩93歩同玉95香94歩82銀92玉93歩同桂91銀成同玉61飛成同銀82金。これが見える方は鋭いです。
なので、95歩同歩55馬に75桂ですね。79桂54銀66馬87桂成同桂65銀77馬46歩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/d6/96c530c8485d97130e9229b1346320c0.png)
桂馬を得しました。味が悪いので不安ですが、48金28竜86歩くらいでやや有利。受ける展開を苦にしなければこれでも指せます。
77歩は打ってはいけません。あとで74歩から後手陣攻略に使いたいところなのです。
先に48金でも多分同じになります。75桂にしっかり79桂と受けることを忘れなければ。
66馬54角に76桂も打ちたいのですが、74桂77馬45竜と使われるのは少し癪です。84桂同歩55馬は後手玉が広くなって指しにくいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/1b/f87861d4db03008e030c0faecd7143ce.png)
この46右銀の定跡、当時43角の対抗策を藤井先生が指していたので、少し形が違っていてもこうくるだろうという予感がありました。でもこの問題図は先手がよいと思っていましたから、うまく誘導できました。
この後は前出のKさんと対局で、角換わりを雁木でかわされてあっけなく負けてしまいました。ベスト16でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/c2/4c88ae8935ff275f5d4ff0bd1ec88392.png)
2002年江南将棋大会でAさんとの対局。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/cf/17f947353c3f10f64dcd34225ef78f8d.png)
初めての全国大会でした。勝たなきゃというプレッシャーと緊張でまったく眠れませんでした。相手は2000年に支部名人になったYさん。誰と当たっても強い人ばかりですが、くじ運が悪いなあと思っていました。そういえば組み合わせ抽選は加藤一二三先生でしたね。前夜祭で知っている人がいなくて困ったこと、朝のエレベータで今泉先生が奇声を出して気合を入れていたこと、神戸さんが結婚したばかりで赤ちゃんをつれていたこと、終わったら先輩と打ち上げで、この後対戦したKさんと顔を合わせたので頑張ってくださいねといったらそのまま優勝されたこと、など思い出します。
さて、将棋は先手をもらって、一番得意にしていた対四間飛車の右46銀急戦です。形勢判断は、駒割りは互角。玉型は振り飛車が固いようですが馬と角の対抗であることで馬を引き付けやすく、実はこの戦型は居飛車の舟囲いに耐久性があります。それと、実際に指さないとわかりにくいと思いますが、振り飛車の左銀が攻めの目標になるので、ここは手ごたえがありました。
まずは馬を引き付けて固めたいですね。66馬54角に48金が見えたでしょうか?
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これで43の銀を狙うのです。29竜44歩32銀55歩で一丁上がりです。
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この手順見えましたか?問題図の前は46歩を45歩と伸ばして銀を狙ったのです。(55馬も見えるので)察知されて19の竜を49竜とされたのですがピッタリの手順がありました。
これ以外の手は、55馬は54銀と使われて損です。まだ74桂が決め手になりません。
95歩同歩が入っていれば55馬54銀74桂というのは寄りですね。
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92玉に54馬同歩93歩同玉95香94歩82銀92玉93歩同桂91銀成同玉61飛成同銀82金。これが見える方は鋭いです。
なので、95歩同歩55馬に75桂ですね。79桂54銀66馬87桂成同桂65銀77馬46歩。
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桂馬を得しました。味が悪いので不安ですが、48金28竜86歩くらいでやや有利。受ける展開を苦にしなければこれでも指せます。
77歩は打ってはいけません。あとで74歩から後手陣攻略に使いたいところなのです。
先に48金でも多分同じになります。75桂にしっかり79桂と受けることを忘れなければ。
66馬54角に76桂も打ちたいのですが、74桂77馬45竜と使われるのは少し癪です。84桂同歩55馬は後手玉が広くなって指しにくいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/1b/f87861d4db03008e030c0faecd7143ce.png)
この46右銀の定跡、当時43角の対抗策を藤井先生が指していたので、少し形が違っていてもこうくるだろうという予感がありました。でもこの問題図は先手がよいと思っていましたから、うまく誘導できました。
この後は前出のKさんと対局で、角換わりを雁木でかわされてあっけなく負けてしまいました。ベスト16でした。