20150503今日の一手

これも東海団体リーグOさんとの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

まずは形勢判断から。飛角交換で駒割りは互角。後手の63金が離れているので先手玉のほうがしっかりしています。48飛は働きが弱く、後手の持ち駒の角でいじめられそうです。形勢は互角に近いですね。手番を持ち、でも歩切れなので攻めが続くかどうかです。ただし、先手の25桂がよく働いています。端の突き捨てが入って、65に桂馬が落ちている。となればうまい手順があってもおかしくはありません。
この局面、歩を持っていれば13歩としたいですね。端攻めすれば持ち駒の飛車が生きます。でも歩切れですから例えば81飛から85飛成とゆっくりして入手すれば、その間に59角から馬を作って上部開拓されます。(26角成から25馬とかを狙われる)
65銀右と桂馬が取り切れればいいのですが、同銀同銀55角は嫌味です。歩を持っていれば77歩なのですが、これも歩切れがたたります。59銀という割打ちも残ります。

だったら15香しかなさそうですね。実戦も15香同香に65銀右同銀で14桂と打ちます。

これは気持ちのいい一手です。飛車を持っているので12玉には13歩がぴったりです。11玉も13歩で詰めろですから31玉61飛で両取り、51香に63飛成とします。以下、66銀73竜でうまくいきました。ここから終盤は最善を逃したものの逆転はなく押し切れました。

もとは互角に近い局面でしたが、うまくいったのは後手に疑問手があったからです。65銀右と桂馬を取った時に同銀は素直すぎます。13歩と受けて、54銀同歩13桂成同桂(同玉は11飛22玉12銀)14歩12歩で難しそうです。

さらに言えば、問題の図の手前、15歩に同歩が素直すぎます。59角49飛26角成29飛36馬14歩18歩でかなり難しい局面です。

あるいは15歩に84角が歩切れを突く厳しい手で、65銀直同銀同銀66角79玉59銀という順は互角というより後手が実戦的に指しやすい気がします。

何度か書きましたが、15同歩と65同銀という素直に見える2つの疑問手を続けたので後手の形勢は悪化していたのです(経験則)。
ということで、昨日の63歩が成立していたかどうかはもっと研究しないとわかりません。本来の形(25歩29桂)ならどうかということも含めて検討課題です。
私は決して手が読める方ではないのですが、角換わりの激しい将棋が好きです。読めるようになりたいという願望からかもしれませんが。

これも東海団体リーグOさんとの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

まずは形勢判断から。飛角交換で駒割りは互角。後手の63金が離れているので先手玉のほうがしっかりしています。48飛は働きが弱く、後手の持ち駒の角でいじめられそうです。形勢は互角に近いですね。手番を持ち、でも歩切れなので攻めが続くかどうかです。ただし、先手の25桂がよく働いています。端の突き捨てが入って、65に桂馬が落ちている。となればうまい手順があってもおかしくはありません。
この局面、歩を持っていれば13歩としたいですね。端攻めすれば持ち駒の飛車が生きます。でも歩切れですから例えば81飛から85飛成とゆっくりして入手すれば、その間に59角から馬を作って上部開拓されます。(26角成から25馬とかを狙われる)
65銀右と桂馬が取り切れればいいのですが、同銀同銀55角は嫌味です。歩を持っていれば77歩なのですが、これも歩切れがたたります。59銀という割打ちも残ります。

だったら15香しかなさそうですね。実戦も15香同香に65銀右同銀で14桂と打ちます。

これは気持ちのいい一手です。飛車を持っているので12玉には13歩がぴったりです。11玉も13歩で詰めろですから31玉61飛で両取り、51香に63飛成とします。以下、66銀73竜でうまくいきました。ここから終盤は最善を逃したものの逆転はなく押し切れました。

もとは互角に近い局面でしたが、うまくいったのは後手に疑問手があったからです。65銀右と桂馬を取った時に同銀は素直すぎます。13歩と受けて、54銀同歩13桂成同桂(同玉は11飛22玉12銀)14歩12歩で難しそうです。

さらに言えば、問題の図の手前、15歩に同歩が素直すぎます。59角49飛26角成29飛36馬14歩18歩でかなり難しい局面です。

あるいは15歩に84角が歩切れを突く厳しい手で、65銀直同銀同銀66角79玉59銀という順は互角というより後手が実戦的に指しやすい気がします。

何度か書きましたが、15同歩と65同銀という素直に見える2つの疑問手を続けたので後手の形勢は悪化していたのです(経験則)。
ということで、昨日の63歩が成立していたかどうかはもっと研究しないとわかりません。本来の形(25歩29桂)ならどうかということも含めて検討課題です。
私は決して手が読める方ではないのですが、角換わりの激しい将棋が好きです。読めるようになりたいという願望からかもしれませんが。