名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

20150531今日の一手<その40>

2015-05-31 | 今日の一手
20150531今日の一手

今度は逆に神谷さんの方から。形勢判断と次の一手(というか3手です)を考えてください。











昨日の一手の回答

☆形勢判断をします。角と銀歩3枚の交換で、損得は微妙。後手玉は堅いです。先手玉は嫌味が多いです。後手の攻め駒は75飛と持ち駒銀ですが、65歩と持ち駒の歩を合わせて1枚加算して3枚と考えます。先手の攻め駒は37角と43角くらい。28飛は攻めより受けの方です。
総合すれば少し後手がリードしているのかもしれません。でも後手の攻め駒が少ないので、うまく受けることはできそうです。

この図に至る前に、43角が少し問題で、32から打つべきでした。

これなら同じように進んだ時に、43角成とできるわけです。

33銀は逃げにくい(持ち駒を打つことになる)ので、これなら先手がよいです。13桂とは逃げる余裕がなかったでしょう。


△自然な手から考えます。43角を使う32角成。逃げるのもありそうですが、本譜は66銀。


○66同銀同歩33馬は怖くて指しきれなかったのですが、帰って並べると成立していました。当時の反省もあります。(棋譜にはコメントをつけて保存しておくといいです。)

67銀同金同歩成同玉と怖いのですが、33馬の利きで77桂を守っています。66歩もありません。

76金68玉66歩78銀

これはなんとか受けきれました。
ただ、44銀と逃げておく変化もあるので、これで正解かといわれるとどうなんでしょう。

本譜は66銀に68金直と受けます。それから44銀。23馬と歩を入手したところで、ひっくり返して今日の一手です。


○○23馬では43馬が有力でした。53銀なら34馬

これは歩を入手したので76歩が打てれば安心できます。44銀を相手にするのでとても考えにくいのですが、先手有利。


△さて、ほかの手です。強気な方は61角成から76金が見えたでしょうか。

74飛と逃げてくれれば65金と歩を入手できてだいぶ楽になります。先手玉が堅くなって後手玉は弱体化します。
でも飛車は逃げてくれません。(すぐに76同飛なら微妙ですが)39角が切り返してす。

38飛と逃げるのは76飛39飛という感じですか。互角です。後手玉を薄くしたのですが、後手の持ち駒が増えて受けにくくなります。この図は互角としか言えませんね。


○少し工夫して68金直とすれば66銀でしょうから、それから61角成としてみます。同銀76金で

これなら39角が甘くなっていて、68金直も働いていて、少し先手指しやすくなったのではないでしょうか。

この問題図、丁寧に指せば先手よしの変化が多くありました。間違えるとつぶされます。受けの訓練になるといいですね。




名南将棋大会でブログの感想を聞いてみました。
解説は難しいという意見があり、図面を増やしました。
変化の良しあしに○×△をつけてみます。

コメントは積極的に書いていただけるとうれしいです。わかりにくいところがあれば書き直しますし。
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お知らせ;断念

2015-05-31 | 名将会
今日の一手を毎日出題していますが、なるべく双方向のほうがいいだろうと思い立ちました。
ブログパーツを張り付けて、次の一手アンケートをつけたいのです。毎日投票すれば習慣化に役立つと思いますし、ほかの人はどう考えるのだろうというのも知りたいですよね。
もっと何かできるかもしれません。

すこしいじってみたのですが、このブログの運営会社は安全優先なので、自由にブログパーツを貼り付けることができません。いつあるかわからない公式採用されるのを待っても仕方ないので、他社のブログに引っ越そうとしています。

始めたばかりで引っ越しなんて、、、ということはあるのですが、今ならまだ記事が少ないので修正もやりやすいかと。

という事情です。2,3日更新しないかもしれません。新しいブログサイトで今より使いやすいものができるようにしたいので、しばらくお待ちください。記事は全部移行しますので、ご心配はいりません。

完了したら報告します。


あれこれ調べてみたのですが、各記事にアンケートをつけるのは管理的な意味で難しいです。
ほかのブログで投票システムを使うのもあるのですが、こてこてして見にくそうだし。

ということで、気まぐれは終わりで、通常営業に戻ります。

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将棋の上達法則(32)

2015-05-31 | 将棋上達法則
さて、教科書とした定跡書を並べるのは楽しくなりましたか?ただ読むより並べるほうがわかりやすいし、面白味があります。欲張らないで毎日少しだけでいいです。変化一つ並べたらその先を自分で指して詰むまでやったら1日分です。

この調子でやるとして、200ページの定跡書、おおきな変化は100くらい、3か月かかります。ゆっくり取り組みましょう。面白すぎてもっとやりたいと思えば1日2局、3局とやってもいいです。
1冊やり切ったら達成感がありますね。
先手矢倉の選択肢で、37銀(加藤流)、46銀37桂、森下システム、と大まかには3つあります。これではないマイナーな形もいくつかあります。でも全部やらなくてもいいです。先手だから1つだけしかやらない権利があります。
反対に後手番ならその主流の3つの戦法に対して、自分の対策は3つだけ用意しておけばことたります。ここでは後手番は矢倉急戦を勧めます。矢倉後手番急戦の定跡書のなかで、気に入った戦法1つ(場合によって2つ)だけでいいのです。ほかの後手番矢倉での対策は必要なくなります。

定跡書の変化を全部暗記しようと思わなくていいです。やはり実戦の中で経験して身に付くということがあるのです。何度か指してみて覚えればいいや、くらいの気持ちで、楽しくやりましょう。

教科書を1冊やり終えるようになったら、少し別の訓練もやってみましょう。
米長の将棋〈3〉矢倉戦法 (MYCOM将棋文庫DX)
この米長の将棋という本は、シリーズであります。昔は単行本ハードカバーで、文庫にもなりましたし、完全版というのもあります。まあ文庫を1冊だけ買ってみましょう。中盤を中心にしっかり解説されていて、読むのも楽しいです。これを並べながら読みましょう。本の最後には、投了までの棋譜が載っています。最後まで並べてみましょう。
自分一人で定跡本の後を並べてもこんな指し方は思いつきません。びっくりする手がいっぱい出てきます。終盤のところは、手の意味なんて分からなくてもいいです。覚えるまで並べてみましょう。覚えるまで、というのは、並べた翌日に本を見なくてもう一回並べられるまで、です。5,6回(ということは5,6日)並べて覚えられれば上出来です。(どれくらい個人差があるのかはわかりません。)

矢倉の教科書やり終えたら米長の将棋に切り替えて、1日1局並べます。覚えるまでは前の日と同じものを並べます。30局くらいあるので、また何か月か楽しめそうですね。
棋譜並べで終盤が強くなります。手が読めなくてもいいです。こういう時はこういう手筋、というのが思い浮かぶようになります。長手数で詰ますなんて読まないとできないのですが、こうやって詰むのか、と感心して並べるだけでどうにかなるものです。詰みそうな手順というのがわかってきます。

これで先手矢倉攻略です。
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