名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第150回名南将棋大会の結果速報

2015-05-30 | 名将会
今日は第150回名南将棋大会(弐)を行いました。19人参加と少なめですが、楽しんでいただけましたか?

D級優勝
水谷寛さん

E級優勝
坪田和政さん

F級優勝
伊藤巧くん

平尾栄滋さん

安井栄一さん
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20150530今日の一手<その39>

2015-05-30 | 今日の一手
20150530今日の一手
今日は第150回名南将棋大会です。記念にということでもないのですが、神谷さんとの対局の続きです。

形勢判断と次の一手を考えてください。









昨日の一手の回答

1998年出版のB級四間飛車の達人にこれに近い作戦がありました。45歩と突いて角交換をして、13角と打って、35歩を交換するのだったと思います。
この将棋は46で角銀交換から飛車をさばかれました。神谷さんにしては強引な手順です。

形勢判断をします。角銀交換で先手が得をしました。玉は後手が堅いです。先手は28飛と持ち駒角角で3枚の攻め駒、後手は46飛と持ち駒の銀で2枚の攻め駒。ゆえに形勢は微妙です。
先手の駒組みが少し立ち遅れている(先手38飛に45歩とされて角交換、28飛と戻しているため)、36歩もかすめ取れそう、とみての後手の強攻ですが、どうでしょうか。後手の攻め駒が少ないので先手は局面を落ち着かせたい。すると32角からさらに駒得できるので優勢、ということになります。普通の感覚では、駒損して遊び駒がある攻めなので無理だと思うのですが。

私は悪くないはずと感じて、自然に(のつもりで)47歩36飛37角としました。

一応後手玉をにらんだ角ですから、悪くはないのですが、後手の飛車が活躍しそうで味が悪いです。そんな気分で仕方なく打ったという気がします。13年前ですが、なんとなくこの局面の記憶があって、並べると思い出すのですから、みなさんも棋譜をつけるといいですよ。神谷さんに会えた気もします。
この後少し進んで今日の一手です。

どうも37角は味が悪い気がします。37角に変えて57角の方が形ですが、

39銀と強攻され、27飛38飛成37飛29竜39飛28竜

これ、打った銀を取れるので悪くないはずですが、油断して32角だと45桂48角46歩同歩47歩同金57角成で終わります。

32角ではなく59飛なのでしょうけれど、味が悪い。まあ駒得は味が悪くなるものなので仕方ないのですが、まだ13桂の応援で攻められそうです。

有力だろうと思うのは59金寄です。これは比較的わかりやすい。

36飛37歩35飛32角で

75飛77桂95歩に手抜いて21角成96歩11馬

歩をどんどん取られて端攻めされて、でも駒を拾います。端をあいさつしても89銀の筋もあって受からないので放置して、玉は右に逃げていけばいいでしょう。42銀なら65歩から66馬も絶好ですし。
方針を決めれば間違うところが少ないと思うので、一応これを正解とします。ほかの手もだいたい悪くないのですが。つまり問題図は先手優勢だったということです。

他に、問題図からすぐに32角もあります。49飛成に21角成と我が道を行く。でもこれは怖いですね。
88銀で自信がありますか?

同玉69竜78銀打39竜48飛68金69歩で一応受かっているようです。

46歩59桂(48歩は88銀がきつくなる)38銀は嫌な図です。

この前に24歩同歩が入っていれば11馬でいいとか、後からはなんとでもいじれるのですが、49飛成を許して勝つのは現実的ではありませんね。これで勝ちを読み切れる人はすごいです。

47歩はなけなしの1歩ですからできるだけ打ちたくない、59金と寄って、たいした手はないと確認して指せれば十分な局面です。
変化に現れませんでしたが、32角には12銀(12角と打つのはこのB級角交換四間飛車によく出ますが)から42飛で取られてしまう筋は気に留めておきましょう。



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