名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

20150527今日の一手<その36>

2015-05-27 | 今日の一手
20150527今日の一手

17日の名南将棋大会から、OさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。















昨日の一手の回答

形勢判断をします。先手は銀香交換で駒損です。先手玉は堅いです。後手玉は薄すぎて危険です。先手の攻め駒は81飛34香持ち駒角で3枚。後手の攻め駒は88飛86馬65桂持ち駒銀で4枚。先手の攻撃力が低いので難しい形勢のようですが、今がチャンス。切れない攻めを目指します。

盤面を広く見える人ならすぐにわかるのが73角。詰めろです。気持ちいいい。

後手は詰めろを防ぎつつ55角成を防ぐ手がありません。飛車取りにもなります。33桂55角成89飛成33香成同銀45桂44銀右33桂成同銀65馬

先手の手駒に桂馬が増えたので焦らず攻めれば勝てそうです。

66角の方に目が行くと、89飛成55角44銀で

これは桂馬をとれないので息切れです。

寄せに自信がある人なら32角が見えるでしょうか。同金に21飛成です。

33銀打と抵抗されますが、同香成同銀41銀という寄せの手筋があります。

22金でなんとか耐えてはいるのですが、11竜21香23香同金21竜22金34桂同銀52銀成同玉22竜42桂でひと段落。いろいろありますが79金!

後手玉を8筋方面に逃がすと大変なのですが、これが打てれば大丈夫。87飛成に88香がありますね。
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将棋の上達法則(29)

2015-05-27 | 将棋上達法則
今度は逆のモデルです。

詰将棋がなかなか解けなくて嫌になる人(私のことですかね)、まあ3手詰めくらいはできるほうがいいのですが、嫌なことはやめましょう。
あなたは順番に考えていくというのが苦手なのかもしれません。一つのことに集中するのが苦手かもしれません。でも苦手なことがあっても、ほかの能力でカバーできればいいのです。5手先のことがわからなくても、1手を間違えなければいいのです。そういう訓練をします。

最初にやるのは定跡を覚えることです。3 テクニック(知識)を増やします。ついでに4 コントロール(形勢判断や大局観)も学ぶことができます。
まだ始めたばかりなら初心者用の本を買うのですが、まあこのブログを見ていただいている人ならここは省略します。もう少し難しい定跡本を買います。
あなたが習得するのは居飛車戦法です。

矢倉、特に加藤流と呼ばれる37銀を習得しましょう。46銀37桂の形もいいのですが、流行して定跡が変わりつつありますから後回しです。
こういう「初段」とか書いてある本を図書館や古本屋で見つけましょう。あとからはいらなくなると思います。
初段に勝つ矢倉戦法 (将棋必勝シリーズ)

教科書にできるのはこれ。古い本ですが、アマゾンでも安く買えます。
現代矢倉の基礎知識〈上〉 (将棋の定跡)
習得できたらこっちが読みたくなります。
矢倉の急所〈2〉 (最強将棋21)

居飛車は後手番でどうするかも問題で、
藤森流急戦矢倉 (マイナビ将棋BOOKS)
これも教科書にします。

対振り飛車も考えなくてはなりませんね。
四間飛車破り【急戦編】 (最強将棋21)
四間飛車だけではないし、角交換する振り飛車がはやっているし、と参考書だけでもいっぱいになるのでとりあえずこれだけ。

居飛車を研究するとやることがいっぱいになります。でも気にしないでください。1冊だけから始めます。どれからでもいいです。
本を読んで、盤駒で並べます。これにて先手よし。とか書いてあるところから、その先は自分で両方の指し手を考えて玉を詰ますまで指してみます。

実戦は後回しです。
あなたはまずは知識を手に入れないといけません。ほかの人とどうしてもやりたい、試したいと思ったら、自分より弱い人を見つけてください。
将棋教室に通おうとかは考えないほうがいいです。先生はあなたの才能に気が付いてくれません。嫌いな詰将棋を宿題にされて、嫌になるだけでしょう。駒落ちを教えられてもあなたにはあまり役に立ちません。
平手で適当にゆるめて互角の局面にしてくれて、最後には負けてくれる先生がいるといいのですが、多分そんな先生はいません。(私に依頼があれば考えますが。)

あなたの相手は本と盤駒だけでいいです。しっかり覚えられたら力試しに弱い人と指してください。弱そうに見えても終盤でやられることがあるので、悔しくてやめたくなるかもしれないのでほどほどに。
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