昭和47年9月、佐藤大五郎先生と第27期A級順位戦です。
佐藤大五郎先生といえばマキ割り流四間飛車。でも今回66歩に相振り飛車を目指したのは著書もあるし当然です。
大山先生は6筋の位取り。
46歩から47銀は前にも見ましたが、38金から66角は作戦分裂なのでお勧めはできません。
位を取ってから棒金です。後手が53銀の形なので45歩が怖くないからやりやすいとみてのものですが、どうなんでしょう。
大五郎先生は6筋の歩を交換してから2筋へ。飛車を逃げ出そうということです。
大山先生は積極的です。桂馬を交換に行きました。
大五郎先生の歩の突き捨てに応じきれません。24歩と止めるのは当然ではありますが、飛車先が重くて少し悔しい手です。
大五郎先生は飛角を転回して角を追います。好調のようですが
37角が後手玉をにらみ、端に手を付けて、大山先生の反撃です。
この桂馬が角筋を止めて攻防で味の良い手です。
25にいた金を使います。ここから大五郎先生の反撃。
両取り。でも遊んでいた金が桂馬に変わるので互角でしょう。
もらった桂馬を使ってもう一枚控えの桂馬を打ちます。
大五郎先生の71金が粘りのある手です。と金を活用していい勝負。
飛車取りに馬取りで返されても歩を突きだす手が厳しく、1枚ははがせます。
この銀は好手。取れません。ここでは大五郎先生がよくなったように見えます。
飛車で受ける手ですが、ここで56歩が決め手ではなかったかと思います。
桂馬を取って両取り。これでもいいようですが22飛打で粘られます。
84角の利きが止まって大山先生が有利になりました。でも76金と打てばまだ波乱があったかも。
後手陣は歩で攻められるのが痛いです。
とはいえ大山先生も安泰ではなく、玉に迫られます。
角合が攻防です。
ここからは即詰み。
竜で角を外す筋で詰むのですね。
投了図です。
位取りと棒金を両方は欲張りです。大山先生の真似はしないほうがいいです。ですが66桂から86桂さらには64歩とか、見るべき手筋は多かったです。ここは先後逆にして、佐藤大五郎先生のほうをもって、振り飛車の指し回しを勉強したほうがいいでしょう。65銀がハッとする手です。48角が両取りだからと飛び込んだのが間違いでしたが、両者とも力を出した熱戦でした。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山王将
後手:佐藤大五郎8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 3五歩(34)
5 5六歩(57)
6 3二飛(82)
7 4八銀(39)
8 6二玉(51)
9 6八玉(59)
10 7二玉(62)
11 7八玉(68)
12 8二玉(72)
13 6八銀(79)
14 7二銀(71)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 2六歩(27)
18 5二金(41)
19 6五歩(66)
20 4四歩(43)
21 4六歩(47)
22 3四飛(32)
23 4七銀(48)
24 1四歩(13)
25 2五歩(26)
26 3三桂(21)
27 3八金(49)
28 1三角(22)
29 6六角(88)
30 4二銀(31)
31 7七桂(89)
32 5四歩(53)
33 1六歩(17)
34 5三銀(42)
35 2七金(38)
36 6四歩(63)
37 同 歩(65)
38 同 銀(53)
39 6五歩打
40 5三銀(64)
41 2六金(27)
42 2四歩(23)
43 同 歩(25)
44 同 飛(34)
45 1七桂(29)
46 2一飛(24)
47 2五桂(17)
48 同 桂(33)
49 同 金(26)
50 3六歩(35)
51 同 歩(37)
52 4五歩(44)
53 2四歩打
54 2二角(13)
55 7五角(66)
56 4六歩(45)
57 同 銀(47)
58 4一飛(21)
59 4五歩打
60 7四歩(73)
61 4八角(75)
62 4七歩打
63 3七角(48)
64 7三桂(81)
65 9五歩(96)
66 同 歩(94)
67 2三歩成(24)
68 6六角(22)
69 5七銀(46)
70 8四角(66)
71 6六桂打
72 6三金(52)
73 3五金(25)
74 2七歩打
75 同 飛(28)
76 5五歩(54)
77 同 角(37)
78 4三桂打
79 3三角成(55)
80 3五桂(43)
81 同 歩(36)
82 4八歩成(47)
83 8六桂打
84 7一金(61)
85 5五馬(33)
86 2六歩打
87 同 飛(27)
88 4七と(48)
89 3二と(23)
90 5四歩打
91 6四歩(65)
92 5五歩(54)
93 6三歩成(64)
94 同 銀(72)
95 4一と(32)
96 5七と(47)
97 同 銀(68)
98 6五銀打
99 5五歩(56)
100 6六銀(65)
101 同 銀(57)
102 4八角打
103 2二飛打
104 6二銀(53)
105 7五歩(76)
106 2六角成(48)
107 同 飛成(22)
108 6八歩打
109 同 玉(78)
110 7五歩(74)
111 6四歩打
112 7六歩(75)
113 6三歩成(64)
114 7七歩成(76)
115 5八玉(68)
116 6三銀(62)
117 7四歩打
118 4六歩打
119 同 龍(26)
120 2八飛打
121 4八角打
122 6六角(84)
123 7三歩成(74)
124 同 玉(82)
125 7四歩打
126 同 銀(63)
127 6四金打
128 7二玉(73)
129 7三銀打
130 8一玉(72)
131 8二銀打
132 同 金(71)
133 同 銀成(73)
134 同 玉(81)
135 7四桂(86)
136 9三玉(82)
137 9四歩打
138 同 玉(93)
139 8五銀打
140 同 玉(94)
141 8六歩(87)
142 投了
まで141手で先手の勝ち
佐藤大五郎先生といえばマキ割り流四間飛車。でも今回66歩に相振り飛車を目指したのは著書もあるし当然です。
大山先生は6筋の位取り。
46歩から47銀は前にも見ましたが、38金から66角は作戦分裂なのでお勧めはできません。
位を取ってから棒金です。後手が53銀の形なので45歩が怖くないからやりやすいとみてのものですが、どうなんでしょう。
大五郎先生は6筋の歩を交換してから2筋へ。飛車を逃げ出そうということです。
大山先生は積極的です。桂馬を交換に行きました。
大五郎先生の歩の突き捨てに応じきれません。24歩と止めるのは当然ではありますが、飛車先が重くて少し悔しい手です。
大五郎先生は飛角を転回して角を追います。好調のようですが
37角が後手玉をにらみ、端に手を付けて、大山先生の反撃です。
この桂馬が角筋を止めて攻防で味の良い手です。
25にいた金を使います。ここから大五郎先生の反撃。
両取り。でも遊んでいた金が桂馬に変わるので互角でしょう。
もらった桂馬を使ってもう一枚控えの桂馬を打ちます。
大五郎先生の71金が粘りのある手です。と金を活用していい勝負。
飛車取りに馬取りで返されても歩を突きだす手が厳しく、1枚ははがせます。
この銀は好手。取れません。ここでは大五郎先生がよくなったように見えます。
飛車で受ける手ですが、ここで56歩が決め手ではなかったかと思います。
桂馬を取って両取り。これでもいいようですが22飛打で粘られます。
84角の利きが止まって大山先生が有利になりました。でも76金と打てばまだ波乱があったかも。
後手陣は歩で攻められるのが痛いです。
とはいえ大山先生も安泰ではなく、玉に迫られます。
角合が攻防です。
ここからは即詰み。
竜で角を外す筋で詰むのですね。
投了図です。
位取りと棒金を両方は欲張りです。大山先生の真似はしないほうがいいです。ですが66桂から86桂さらには64歩とか、見るべき手筋は多かったです。ここは先後逆にして、佐藤大五郎先生のほうをもって、振り飛車の指し回しを勉強したほうがいいでしょう。65銀がハッとする手です。48角が両取りだからと飛び込んだのが間違いでしたが、両者とも力を出した熱戦でした。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山王将
後手:佐藤大五郎8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 3五歩(34)
5 5六歩(57)
6 3二飛(82)
7 4八銀(39)
8 6二玉(51)
9 6八玉(59)
10 7二玉(62)
11 7八玉(68)
12 8二玉(72)
13 6八銀(79)
14 7二銀(71)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 2六歩(27)
18 5二金(41)
19 6五歩(66)
20 4四歩(43)
21 4六歩(47)
22 3四飛(32)
23 4七銀(48)
24 1四歩(13)
25 2五歩(26)
26 3三桂(21)
27 3八金(49)
28 1三角(22)
29 6六角(88)
30 4二銀(31)
31 7七桂(89)
32 5四歩(53)
33 1六歩(17)
34 5三銀(42)
35 2七金(38)
36 6四歩(63)
37 同 歩(65)
38 同 銀(53)
39 6五歩打
40 5三銀(64)
41 2六金(27)
42 2四歩(23)
43 同 歩(25)
44 同 飛(34)
45 1七桂(29)
46 2一飛(24)
47 2五桂(17)
48 同 桂(33)
49 同 金(26)
50 3六歩(35)
51 同 歩(37)
52 4五歩(44)
53 2四歩打
54 2二角(13)
55 7五角(66)
56 4六歩(45)
57 同 銀(47)
58 4一飛(21)
59 4五歩打
60 7四歩(73)
61 4八角(75)
62 4七歩打
63 3七角(48)
64 7三桂(81)
65 9五歩(96)
66 同 歩(94)
67 2三歩成(24)
68 6六角(22)
69 5七銀(46)
70 8四角(66)
71 6六桂打
72 6三金(52)
73 3五金(25)
74 2七歩打
75 同 飛(28)
76 5五歩(54)
77 同 角(37)
78 4三桂打
79 3三角成(55)
80 3五桂(43)
81 同 歩(36)
82 4八歩成(47)
83 8六桂打
84 7一金(61)
85 5五馬(33)
86 2六歩打
87 同 飛(27)
88 4七と(48)
89 3二と(23)
90 5四歩打
91 6四歩(65)
92 5五歩(54)
93 6三歩成(64)
94 同 銀(72)
95 4一と(32)
96 5七と(47)
97 同 銀(68)
98 6五銀打
99 5五歩(56)
100 6六銀(65)
101 同 銀(57)
102 4八角打
103 2二飛打
104 6二銀(53)
105 7五歩(76)
106 2六角成(48)
107 同 飛成(22)
108 6八歩打
109 同 玉(78)
110 7五歩(74)
111 6四歩打
112 7六歩(75)
113 6三歩成(64)
114 7七歩成(76)
115 5八玉(68)
116 6三銀(62)
117 7四歩打
118 4六歩打
119 同 龍(26)
120 2八飛打
121 4八角打
122 6六角(84)
123 7三歩成(74)
124 同 玉(82)
125 7四歩打
126 同 銀(63)
127 6四金打
128 7二玉(73)
129 7三銀打
130 8一玉(72)
131 8二銀打
132 同 金(71)
133 同 銀成(73)
134 同 玉(81)
135 7四桂(86)
136 9三玉(82)
137 9四歩打
138 同 玉(93)
139 8五銀打
140 同 玉(94)
141 8六歩(87)
142 投了
まで141手で先手の勝ち