☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜20170620
昭和55年10月、土佐浩司先生と第4回オールスター勝ち抜き戦です。

大山先生の四間飛車に土佐先生は46右銀での急戦です。でも大山先生相手ですから、38飛を先にしたほうが良かったのかも。

32金の受けが見えているのですよね。攻めるなら37桂~26飛~35歩なんですが、66歩と止めて

35歩は指しにくい手です。銀ばさみの筋があって

歩損しないで銀は引けるのですが、位を取らせるのはどうなんでしょう。

さすがは才能派、隙ありとみて仕掛けました。

64歩同銀63角はまあまあ良さそう。64歩72銀に63角でもまあまあ。というところですが、28角は64角と合わせさせて1歩節約か。73角で受けて

73同桂なら攻めやすくなりますね。玉で取らせたのが得だったかどうか、ということなんですが、

77桂と使えたのでよしと見たのでしょう。72玉にはどんどん歩を突き捨てます。

大山先生は51飛~55歩で受けます。24歩も手抜き。

土佐先生は飛を走って歩を合わせて、好調に見えます。銀を出ていけば指せそうです。

さらに66歩と合わせてよい感じですが、大山先生の13角は好打。先手の飛を追って

自分だけ飛をさばきます。

土佐先生も馬を作れてまずまずなのですが

13の角は引いて使われました。5,6筋の歩を取ってもらえないので銀が前に出にくいのですよね。馬を追われて

竜を引かれ、

じっと受けられてみると攻撃続行は難しいです。左側はよい形なのですけど。

馬を殺された、というのがうっかりでしょうか。

馬を切れば、ゆっくりだけど攻めは続くのですが

大山先生の玉移動が出ました。

これは入玉合戦になりそうです。

互いに捕まらない玉です。でも馬を殺されたので土佐先生は点数が足らないんですよね。

こういうのを延々粘るタイプでもないので、ちょっと攻めて投了しました。
土佐先生らしい将棋で、角交換でうまくチャンスをつかんだのです。1歩しかないから、64歩が打ちにくくて、左桂や銀を使う将棋にしたくなったのです。本筋に見えますよね。13角あたりから大山先生がペースをつかみました。相手の力をださせないように、じっくり粘っていたら、馬を殺せてちょっと有利になり、玉移動して有利が拡大しました。
先手をもって、どう攻めるか考えるのもよいですし、後手をもって急がない指し方を学ぶのもよいでしょう。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:土佐浩司4段
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5八金(49)
12 7二玉(62)
13 5六歩(57)
14 8二玉(72)
15 6八銀(79)
16 7二銀(71)
17 5七銀(48)
18 4三銀(32)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 3六歩(37)
22 5四歩(53)
23 9六歩(97)
24 9四歩(93)
25 4六銀(57)
26 3二金(41)
27 6六歩(67)
28 6四歩(63)
29 6七銀(68)
30 4一飛(42)
31 7七角(88)
32 7四歩(73)
33 3五歩(36)
34 4五歩(44)
35 3四歩(35)
36 同 銀(43)
37 5七銀(46)
38 1四歩(13)
39 3八飛(28)
40 3五歩打
41 6八金(69)
42 6三銀(72)
43 6五歩(66)
44 同 歩(64)
45 3三角成(77)
46 同 桂(21)
47 2八角打
48 7三角打
49 同 角成(28)
50 同 玉(82)
51 7七桂(89)
52 7二玉(73)
53 5五歩(56)
54 5一飛(41)
55 2四歩(25)
56 5五歩(54)
57 2三歩成(24)
58 同 銀(34)
59 3五飛(38)
60 5四飛(51)
61 5六歩打
62 6四銀(63)
63 6六歩打
64 1三角打
65 3六飛(35)
66 2四飛(54)
67 2六歩打
68 3五歩打
69 3九飛(36)
70 2六飛(24)
71 5四角打
72 7一玉(72)
73 6三角成(54)
74 3一角(13)
75 6五歩(66)
76 7三銀(64)
77 7五歩(76)
78 6二金(61)
79 5四馬(63)
80 2八飛成(26)
81 7九飛(39)
82 2四龍(28)
83 5五馬(54)
84 7五歩(74)
85 6六銀(57)
86 6三歩打
87 8六歩(87)
88 3六歩(35)
89 7四歩打
90 8二銀(73)
91 8七玉(78)
92 5四歩打
93 8二馬(55)
94 同 玉(71)
95 6四歩(65)
96 同 歩(63)
97 7五銀(66)
98 7八歩打
99 6九飛(79)
100 7二玉(82)
101 6五歩打
102 6一玉(72)
103 6四歩(65)
104 5二玉(61)
105 6五桂(77)
106 4三玉(52)
107 8二銀打
108 2八歩打
109 8一銀成(82)
110 2九歩成(28)
111 7三歩成(74)
112 6一金(62)
113 7六玉(87)
114 3七歩成(36)
115 6三歩成(64)
116 3四玉(43)
117 5三桂成(65)
118 2八龍(24)
119 9一成銀(81)
120 1九と(29)
121 6二歩打
122 5一金(61)
123 4三桂打
124 同 金(32)
125 3五歩打
126 4四玉(34)
127 4三成桂(53)
128 同 玉(44)
129 投了
まで128手で後手の勝ち

先手番大山先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜20170620
昭和55年10月、土佐浩司先生と第4回オールスター勝ち抜き戦です。

大山先生の四間飛車に土佐先生は46右銀での急戦です。でも大山先生相手ですから、38飛を先にしたほうが良かったのかも。

32金の受けが見えているのですよね。攻めるなら37桂~26飛~35歩なんですが、66歩と止めて

35歩は指しにくい手です。銀ばさみの筋があって

歩損しないで銀は引けるのですが、位を取らせるのはどうなんでしょう。

さすがは才能派、隙ありとみて仕掛けました。

64歩同銀63角はまあまあ良さそう。64歩72銀に63角でもまあまあ。というところですが、28角は64角と合わせさせて1歩節約か。73角で受けて

73同桂なら攻めやすくなりますね。玉で取らせたのが得だったかどうか、ということなんですが、

77桂と使えたのでよしと見たのでしょう。72玉にはどんどん歩を突き捨てます。

大山先生は51飛~55歩で受けます。24歩も手抜き。

土佐先生は飛を走って歩を合わせて、好調に見えます。銀を出ていけば指せそうです。

さらに66歩と合わせてよい感じですが、大山先生の13角は好打。先手の飛を追って

自分だけ飛をさばきます。

土佐先生も馬を作れてまずまずなのですが

13の角は引いて使われました。5,6筋の歩を取ってもらえないので銀が前に出にくいのですよね。馬を追われて

竜を引かれ、

じっと受けられてみると攻撃続行は難しいです。左側はよい形なのですけど。

馬を殺された、というのがうっかりでしょうか。

馬を切れば、ゆっくりだけど攻めは続くのですが

大山先生の玉移動が出ました。

これは入玉合戦になりそうです。

互いに捕まらない玉です。でも馬を殺されたので土佐先生は点数が足らないんですよね。

こういうのを延々粘るタイプでもないので、ちょっと攻めて投了しました。
土佐先生らしい将棋で、角交換でうまくチャンスをつかんだのです。1歩しかないから、64歩が打ちにくくて、左桂や銀を使う将棋にしたくなったのです。本筋に見えますよね。13角あたりから大山先生がペースをつかみました。相手の力をださせないように、じっくり粘っていたら、馬を殺せてちょっと有利になり、玉移動して有利が拡大しました。
先手をもって、どう攻めるか考えるのもよいですし、後手をもって急がない指し方を学ぶのもよいでしょう。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:土佐浩司4段
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5八金(49)
12 7二玉(62)
13 5六歩(57)
14 8二玉(72)
15 6八銀(79)
16 7二銀(71)
17 5七銀(48)
18 4三銀(32)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 3六歩(37)
22 5四歩(53)
23 9六歩(97)
24 9四歩(93)
25 4六銀(57)
26 3二金(41)
27 6六歩(67)
28 6四歩(63)
29 6七銀(68)
30 4一飛(42)
31 7七角(88)
32 7四歩(73)
33 3五歩(36)
34 4五歩(44)
35 3四歩(35)
36 同 銀(43)
37 5七銀(46)
38 1四歩(13)
39 3八飛(28)
40 3五歩打
41 6八金(69)
42 6三銀(72)
43 6五歩(66)
44 同 歩(64)
45 3三角成(77)
46 同 桂(21)
47 2八角打
48 7三角打
49 同 角成(28)
50 同 玉(82)
51 7七桂(89)
52 7二玉(73)
53 5五歩(56)
54 5一飛(41)
55 2四歩(25)
56 5五歩(54)
57 2三歩成(24)
58 同 銀(34)
59 3五飛(38)
60 5四飛(51)
61 5六歩打
62 6四銀(63)
63 6六歩打
64 1三角打
65 3六飛(35)
66 2四飛(54)
67 2六歩打
68 3五歩打
69 3九飛(36)
70 2六飛(24)
71 5四角打
72 7一玉(72)
73 6三角成(54)
74 3一角(13)
75 6五歩(66)
76 7三銀(64)
77 7五歩(76)
78 6二金(61)
79 5四馬(63)
80 2八飛成(26)
81 7九飛(39)
82 2四龍(28)
83 5五馬(54)
84 7五歩(74)
85 6六銀(57)
86 6三歩打
87 8六歩(87)
88 3六歩(35)
89 7四歩打
90 8二銀(73)
91 8七玉(78)
92 5四歩打
93 8二馬(55)
94 同 玉(71)
95 6四歩(65)
96 同 歩(63)
97 7五銀(66)
98 7八歩打
99 6九飛(79)
100 7二玉(82)
101 6五歩打
102 6一玉(72)
103 6四歩(65)
104 5二玉(61)
105 6五桂(77)
106 4三玉(52)
107 8二銀打
108 2八歩打
109 8一銀成(82)
110 2九歩成(28)
111 7三歩成(74)
112 6一金(62)
113 7六玉(87)
114 3七歩成(36)
115 6三歩成(64)
116 3四玉(43)
117 5三桂成(65)
118 2八龍(24)
119 9一成銀(81)
120 1九と(29)
121 6二歩打
122 5一金(61)
123 4三桂打
124 同 金(32)
125 3五歩打
126 4四玉(34)
127 4三成桂(53)
128 同 玉(44)
129 投了
まで128手で後手の勝ち