名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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大山将棋研究(552); 四間飛車に中央位取り(中原誠)

2017-06-16 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170616
昭和55年9月、中原誠先生と第7回名将戦です。


大山先生の四間飛車に中原先生は中央位取りです。

大山先生は石田流への組み替えを狙います。対して中原先生は46歩。持久戦なら着かないほうが良いと思いますが

どんどん攻めようという意図でした。45同歩54歩33桂なども難しそうですが

大山先生は少し軽く飛で取り返すほうを選びました。対して中原先生は57銀。49飛成は構わないと。大山先生は「最初のチャンスは見送る」と公言していたのですが

気合いよく飛車成りでした。でも竜は殺されます。

金を打てば攻めは続きます。これで指せると見たのでしょう。

結構うるさい攻めなんですが、先手から見ると負担になる駒が少ないです。

角も参加すれば

と金作りもあって、切れることはなさそう。ただ27銀が働くのかなあ?

中原先生は攻め合いに出ました。71玉の位置なので横からの攻めはかなり速いです。

大山先生は45の銀を取りましたが、57金と入れば1手違います。

銀を打ってもすぐに飛を取れない(68銀成同玉38飛77玉)で と金を引くのではかなり遅い攻めです。駒得にはなりますが

明白な速度負けでした。


大山先生は中原先生相手だと何か指し方が違っている感じがします。変な意識があるのでしょうね。飛を成らなければそんなに忙しくなかったのですが。もちろん飛を切って十分だということもよくあるのですが、先手の飛をうまく追えなかったので、攻めの速度が遅くなりました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:中原誠名人
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5八金(49)
16 7一玉(62)
17 5七銀(48)
18 5二金(41)
19 5五歩(56)
20 4三銀(32)
21 5六銀(57)
22 3五歩(34)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 6八銀(79)
26 3二飛(42)
27 4六歩(47)
28 4二角(33)
29 2六飛(28)
30 3四飛(32)
31 4五歩(46)
32 3三桂(21)
33 4四歩(45)
34 同 飛(34)
35 5七銀(68)
36 4九飛成(44)
37 4八銀(57)
38 3六歩(35)
39 5九金(69)
40 同 龍(49)
41 同 金(58)
42 3七歩成(36)
43 同 銀(48)
44 3五金打
45 2七飛(26)
46 4五桂(33)
47 4八銀(37)
48 3六金(35)
49 2八飛(27)
50 4七歩打
51 4五銀(56)
52 4八歩成(47)
53 同 飛(28)
54 4七歩打
55 3八飛(48)
56 1五角(42)
57 6九金(59)
58 2七銀打
59 6八飛(38)
60 4六金(36)
61 4四歩打
62 3二銀(43)
63 3一飛打
64 4二金(52)
65 5四歩(55)
66 4八歩成(47)
67 5三歩成(54)
68 4一金(42)
69 1一飛成(31)
70 5九と(48)
71 7九金(69)
72 4五金(46)
73 4三歩成(44)
74 5七銀打
75 3二と(43)
76 5八と(59)
77 同 飛(68)
78 同 銀成(57)
79 4一龍(11)
80 5九角成(15)
81 7七角(88)
82 投了
まで81手で先手の勝ち

コメント
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