雨のいわきです。
雨の中の花たちです。
雨の中の「あじさい」
絵になる風景です。
寛政十一年 農家年中行事
長谷川安道著より
(なるほど歴史塾で現代文に訳ししました。)
いまから216年前
七月のいわきの行事や農家の仕事の事が書かれています。
7月1日は、
仏の門出といって今日より高灯籠を灯して新しい仏をまつることになる。
一. この頃より湯殿(ゆどの)行(ぎょう)を勤め、家内安全・五穀成就を祈る。
農業は前々よりくり合わせてやっておくこと。
一.七夕は、五色の紙で短冊をこしらえて、
新しい笹に結びつけ今日の神を祝うのである。
一.七月十三日の夜は、
菩提所にお参りして先祖の墓所にたいまつをともし、
新米を供え、香花をささげ、念仏回向をする。
三界万霊有縁無縁まで忘れないでそれぞれの称名追福を行うよう。
まして、家内には、精霊棚を飾り、灯明を照らし、、香花を捧げ、追善を営み、
念仏三昧のほか、他事はあるべきでない。
一.7月十四日には、
待儲(お経をあげる時)の時、餅をつき、ご飯を炊き、そうめんを茹でて
追悼供養の茶事をつとめ僧侶にすすめて先祖を弔うのである。
ただし、両親のある人は、朝仕事をして、肴を食べさせる。
これは、両親の存生を祝ってのことでめでたいことだ。
一.十五日は、盂蘭盆とて今日も餅をつき、盆棚にそなえ追福する。
舅への挨拶は例のとおりだ。
一.十六日は、送盆とて、精霊棚をこわして持ち出し川に流す。
また、苧(からむし)の葉に団子を包み、冥土の土産とする。
あるいは白瓜、真(ま)桑(くわ)瓜(うり)、胡瓜(きゅうり)などに足をつけ、精霊の騎馬とする。
だれかがはじめて今の世まで伝わっているのである。
一.この頃になると、田の稗が穂を結ぶので、油断なく、ひいぬくべきだ。
畔の草も刈り捨て、畑の草もひき捨てなければいけない。
貧乏草の種を田畑に残してはいけない。
一.粟、稗、キビ、小豆、大角豆などは、出来次第つみあつめ取り、
二百十日も近ずけば、とかく油断は敵と心得るべきだ。
と
行事や農家の仕事の心得が書かれています。
いわきでも
こうした伝統が続けられてきて
今があり
又
続けていかねばと。
日めくりカレンダーより
☆普通って
こんなに大事だったのね
福島県 無職の方
大災害に遭った時、
水道も電気もガスも止まりました。
今まで「当たり前」立ち思っていた「普通の生活」が
こんなにも大切でありがたいことだったのかと思ったと。