医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

禁煙補助薬チャンピックス

2010年10月11日 | 呼吸器
(左)タバコが値上がりしてファイザー社は禁煙補助薬の宣伝に必死になっています(悪玉コレステロール低下薬の場合と同じ、またファイザー社です)
しかし、この禁煙補助薬で実際に禁煙できる人は以下に示すように7~9人に1人です。
これを、あたかもほとんどの人が禁煙できるかのようなイメージで宣伝してはいけません。しかもこの企業の主張には抜け道があって、「ほとんどの人が禁煙できる」とは一切言っていないし、この禁煙補助薬を使用して禁煙できない場合は、「通常の疾患に罹患する場合」と違って「あなたの意志が弱いから」と言うことができるのです。疾患に罹患するのを予防する薬の場合は、「あなたの意志が弱いから」とは言えませんから。

(右)「Smokers Tar in a Jar」という商品で、1日20本1年間の喫煙によって肺内に入るタールの量をビンに詰めた(タールは模倣品です)もので、タバコの吸い殻なども入っており、禁煙の動機付けに使用するものです。診察室に置いておくと、禁煙補助薬よりよほど効果が高いだろうと私は思います。
↓このサイトから購入できます。
http://www.gasp.org.uk/p-smokers-tar-in-a-jar.htm



バレニクリン(チャンピックス)はファイザー社が禁煙治療を目的に開発したニコチン性アセチルコリン受容体に対する選択的な部分作動薬です。禁煙に伴う禁断症状やたばこに対する欲求を緩和し、同時に喫煙した際に得られる満足感を抑制すると考えられています。

欧州や日本での商品名は「チャンピックス」ですが、アメリカではチャンピオンやマックスやスパーなどという「最高」というイメージを連想させる商品名を薬剤に使用することは禁じられていますのでこの商品名では発売されていません。

この薬を内服すればほとんどの人が禁煙できるわけではありませんし、その正確な有効性はあまり伝えられていません。

(1)そこでその有効性を論文で調べてみました。

The efficacy and safety of varenicline for smoking cessation using a flexible dosing strategy in adult smokers: a randomized controlled trial.
Curr Med Res Opin. 2008;24:1931-41.
(インパクトファクター★☆☆☆☆、研究対象人数★★★☆☆)

対象は18歳~65歳の禁煙を望んでいる320人の米国人で、チャンピックス非内服群と1日0.5mg~2.0mg内服群に二重盲検で無作為に分けられ、投与52週後のcontinuous abstinence rete(CAR)と呼ばれる持続禁煙率が調査されました。

持続禁煙率とは、たばこを一服もせず、ニコチン含有製品(紙巻きたばこ、葉巻、パイプたばこ、噛みタバコ、嗅ぎたばこ、ニコチン製剤)を使用せず、かつ呼気中の一酸化炭素濃度が10ppm以下であった割合です。

結果ですが、チャンピックス内服52週間後の持続禁煙率は、非内服群で7.7%、内服群で22.3%でした。その差は14.6%で、チャンピックスをして内服してそのおかげで禁煙できるのは7人に1人です。


(2)別の研究の結果も最近報告されました。

Varenicline for smoking cessation: A placebo-controlled rendomized study.
Respirology. 2009.
(インパクトファクター★☆☆☆☆、研究対象人数★★★☆☆)

対象は禁煙を望んでいる333人の中国人で、チャンピックス非内服群と1日1.0mg内服群に二重盲検で無作為に分けられ、投与9~24週後のcontinuous abstinence rete(CAR)と呼ばれる持続禁煙率が調査されました。

結果ですが、持続禁煙率は非内服群で25.0%、内服群で38.2%でした。その差は13.2%で、チャンピックスをして内服してそのおかげで禁煙できるのは8人に1人です。



(3)日本人での大規模臨床試験の結果は以前シカゴで開催された米国心臓病学会で発表されています。

日本の19の施設で90日以上続けて1日10本以上のタバコを吸っている20歳から75歳の618人のうち515人がニコチン依存性のテストでニコチン依存性と診断され調査の対象となりました。

対象は、チャンピックス非内服群、1日0.25mg内服群、、1日0.5mg内服群、、1日1mg内服群に二重盲検で無作為に分けられ、投与12週間と投与後40週間にわたって調査されました。

結果ですが、投与後40週間の持続禁煙率は、非内服群で23.5%、1日0.25mg内服群で27.3%、、1日0.5mg内服群で28.9%、1日1mg内服群で34.6%でした。その差は11.1%で、チャンピックスを内服してそのおかげで禁煙できるのは9人に1人です。

意外と有効性は低いですね。もしチャンピックスを内服するとほとんどの人が禁煙できるというようなイメージで販売・処方されるような事があるとすれば、それは誇大広告ということになります。

ここにファイザー社のチャンピックスに関するプレスリリースがありますが、40週後や52週後のデータがでているのに、どうして12週までのデータしかプレスリリースに公表していないのか不思議です。

ファイザー社は3ヶ月禁煙できればそれで十分と考えているとしか思えない報道です。

仮に2年後にはチャンピックス内服群で禁煙率が23%、非内服群で20%となった場合、それほど有用な薬なのかという疑問が残ります。


ニコチンを皮膚から吸収させて禁煙の補助をしようとするニコチネルという貼り薬がありますが、その効果に関する論文が今年発表になっています。

(4) Effectiveness of extended-duration transdermal nicotine therapy: a randomized trial.
Ann Intern Med. 2010;152:144
(インパクトファクター★★★★☆、研究対象人数★★★☆☆)

568人をこの薬を従来どおり8週間使用する群と、24週間にまで延長して使用する群に分けて、24週間後と52週間後の禁煙率が調査されました。

結果は、24週間後の禁煙率は、8週間使用する群で12.6%であったのに対して、24週間にまで延長して使用する群では19.2%と高くなりました。

しかし、52週間後には両群の禁煙率は15%と同じになりました。

つまり、結局8週間使用しても24週間にまで延長して使用しても、効果は52週間後には同じになってしまうということで、24週間にまで延長して使用しても費用がかかるだけということになります。



IPアドレスからみると、このブログは財務省の方にもご覧いただいていると思います。24週間にまで延長する治療には、例え厚労省が申請をしても(実際にはそんな細かな申請はないのですが)予算を付けない必要があると思います。今の日本にそんな余裕はありません。しかも相手は外国企業です。
医者も患者も、日本人が上手にだまされ、外国企業に外貨としてもっていかれるのです。


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胸部エックス線検査、40歳未満は医師の判断で5年に1回に省略

2006年07月22日 | 呼吸器
労働安全衛生法に基づいて職場の定期健康診断で年一回義務づけられている胸部エックス線検査について、厚生労働省は21日、40歳未満は医師の判断で5年に1回に省略できるとの案を同省の検討会に示した。

検討会は8月にも結論を出す見通し。同省は研究班を設置して影響を調査したうえで同法施行規則を改正し、早ければ2008年4月から実施したいとしている。

昨年4月施行の改正結核予防法が一般職場でのエックス線検査の義務づけを廃止したため、同法に準拠する労働安全衛生法についても、検討会でエックス線検査の必要性が議論されている。

厚労省の案によると、40歳未満の若い世代では、エックス線検査で結核などの病気を発見できる利点よりも、放射線被曝(ひばく)による発がんの有害性の回避を優先。雇用時の健診でエックス線検査を受けた後は、医師の判断で5年に1回に省略できるとしている
(以上、日本経済新聞より引用)

この記事を、私のブログの以前の記事から整理して考えてみたいと思います。

これまで若い世代でも毎年胸部レントゲン撮影が行われてきたのは30年ほど前までは比較的社会に蔓延し、死亡率も高かった結核を早期に発見するためです。しかし、抗生物質の進歩で結核の蔓延と死亡率は激減しました。従って肺ガンの罹患率が低い若い世代で毎年胸部レントゲン撮影を施行する意義はなくなったのです。

しかし、その理由ですが「放射線被曝(ひばく)による発がんの有害性の回避を優先」とあります。これは間違いです。以前今話題のMDCTの被ばく量は?でお伝えしたように、私たちは宇宙や自然界から毎日被爆しており、日本における自然放射線被曝は年間2.4mSv(ミリシーボルト)であるのに対して、胸部レントゲン撮影1枚の被曝量は0.065 mSv、つまり自然放射線被曝のたった1日分にしか相当しません。たとえ80年間毎年胸部レントゲン撮影を受けたとしても、私たちが日常宇宙や自然界から受けている被曝量の80日分にしか相当せず、それが「発がんの有害性」につながるはずはないのです。それを言えば、1回の施行で5年分の自然放射線被曝に相当するCT撮影などは、よほどの有益性がなければ施行が禁止されるべきとなってしまいます。

従って、「40歳未満では医師の判断で5年に1回に省略できる」理由は、「放射線被曝(ひばく)による発がんの有害性の回避を優先」するためではなく、単に「有益でない」とするべきなのです。こういう記載では胸部レントゲン撮影には相当の発ガン性があると誤解されてしまいます。

一方、40歳以上に対する胸部レントゲン撮影は、健康診断の胸部レントゲン撮影が肺ガンを検出する率でお伝えしたように、特に現行喫煙者では1,000人あたり6.3人の肺ガンを検出することができ有用です。

ただし、胸部レントゲン撮影で肺ガンを見つけることと、それによって生命予後を改善させることができるかは別問題なのです。

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健康診断の胸部レントゲン撮影が肺ガンを検出する率

2006年03月22日 | 呼吸器
健康診断の胸部レントゲン撮影で「要精査」という通知をもらうと誰でも不安になるものですが、実際に最悪の結果である確率はどれくらいなのか。大腸癌をスクリーニングする便潜血検査に関しては医療情報はこうあるべき(便潜血を考える)でお伝えしました。それでは肺ガンの場合はどうかという報告です。


Journal of the National Cancer Institute. 2005;97:1832.
(インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★★★★)

対象は喫煙歴が全くない非喫煙者、以前に喫煙していた元喫煙者、現在も喫煙している現喫煙者あわせて67,315人で、全例に初回胸部レントゲン撮影を行いました。

全体の8.9%に肺ガンが疑われ、高齢者と喫煙者ほどその割合は高くなりました。他の画像診断装置(CTなど)で精査された後、肺ガン疑い群のうち206例(3.4%)に確定診断のための細胞診を行い126人が1年以内に肺ガンと診断されました。

検出された肺ガンの44%は早期非小細胞癌で、その内訳は72例が腺癌、20例が扁平上皮癌、9例が未分化大細胞癌、7例がその他の非小細胞癌でした。

検出率は現喫煙者で1,000人あたり6.3人と一番高く、過去に喫煙していた元喫煙者群で1,000人あたり4.9人、非喫煙者では1,000人あたり0.4人でした。肺ガンの89%は現喫煙者と元喫煙者から検出されました。

女性ではいずれの年齢群でも喫煙に関係なく、男性より肺ガンと診断される数は少なかったようです。

健康診断で胸部レントゲン撮影を受けると8.9%が肺ガンと疑われ、3.4%がいよいよ肺ガンの疑いが濃厚となり、さらにそのうち61%が肺ガンであるという結果です。つまり健康診断の胸部レントゲン撮影で肺ガンが疑われて「再検査が必要」となっても、実際に肺ガンである確率は3.4%X0.61=2.0%で、ただし喫煙者は6.3%ぐらい覚悟しないといけないということです。


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気管支喘息の治療薬

2006年03月16日 | 呼吸器
気管支喘息には、抗炎症薬(アレルギー薬とステロイド)と気管支拡張薬が使われています。抗炎症薬としては吸入ステロイドが最も重用視されており、臨床症状や呼吸機能を改善させるという多くのエビデンスがあります。今回はその中の大規模無作為試験の1つをご紹介します。

Early intervention with bubesonide in mild persistent asthma: a randomised, double-blind trial.
Lancet. 2003:361:1071.
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★★)

対象は5歳から66歳までの気管支喘息の患者さん72,41人で、これまでの治療のみの(抗アレルギー薬、気管支拡張薬)非使用群(3,597人)と、budesonide(商品名パルミコート)使用群(3,568人)に振り分けられ3年間調査されました。成人は1日400μg、小児は1日200μgを吸入しました。両群で、性別、人種、喫煙癧、内服内容、喘息の重症度に違いはなく、両群ともに喘息発作の頻度は週1~3回が35%程度、週4~7回が35%程度でした。喫煙は11%に認められました。

内服治療の内容は、テオドールやユニフィルに代表される気管支拡張薬の投与が11%、ベータ刺激薬といわれる気管支拡張薬が64%、経口のステロイドが4%に投与されていました。

試験を開始してから、最初の大きな喘息発作がエンドポイントとされ、3年以内に大きな喘息発作を起こした割合は、吸入ステロイド使用群で3.8%、非使用群で6.3%と有意に使用群の方で発作が少ない事が示されました。

こういう臨床試験をみると、吸入ステロイド薬非使用群の方が、不利な事はあっても有利な事はないのに、7千人もの方が参加する意気込みは、参加に対する謝礼の問題もあるのでしょうが、さすがアメリカと思ってしまいます。

日本で大規模無作為臨床試験を行おうと外来でその説明をすると、その場では了解が得られても、自宅に戻られて家族と相談したあとに来院された時、約半数の方が断るそうです。

さて、パルミコートは1瓶56日分(1日400μg使用)で2,338円です。


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肺炎球菌ワクチンの有効性

2006年02月11日 | 呼吸器
肺炎は抗生物質の発達などにより減少していますが、特に高齢者で急速に症状が進んだ場合では、抗生物質などの治療が間に合わず死亡率も高くなっています。このため、事前に予防することの重要性が見直されてきています。

近年、肺炎球菌による肺炎などの予防に肺炎球菌ワクチンが開発され、インフルエンザワクチンと同様に接種できるようになっています。肺炎球菌には80種類以上の型があって、それぞれの型に対して免疫をつける必要がありますが、肺炎球菌ワクチンを接種しておけば、そのうちで感染する機会の多い23種類の型に対して免疫をつけることができます。

肺炎球菌ワクチンがどれだけ有効かという論文をご紹介します。
Pneumococcal polysaccharide vaccine efficacy
JAMA 1993;270:1826.
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★★)

全米で1978年から1992年の間に肺炎球菌肺炎に罹患した5歳以上の2,837人のの患者が調査されました。これらの患者のうち515人が肺炎球菌ワクチンを接種しており、2,322人は接種していませんでした。同時期に肺炎球菌肺炎に罹患しなかった年齢や性別を合わせた対象者と比較されました。ワクチンを接種していた群の平均年齢は57歳で、接種していなかった群の平均年齢は50歳でした。

罹患した数字は示されていませんが、23種類の型に対して有効なワクチンを接種すれば、接種していない場合と比較して60%罹患率が低下しました。14種類の型に対して有効なワクチンの場合は53%低下しました。

同様に、免疫力の低下していない65歳から74歳までの高齢者に対する有効率(罹患率の低下)は70%で、75歳以上では有効率は78%でした。

疾患別では糖尿病で有効率は84%、心不全では73%、慢性肺疾患では65%でした。アルコール中毒、肝硬変、慢性腎不全、リンパ腫、白血病の患者では有効性はありませんでした。つまりこれらの患者では元来の全身状態が悪いので、ワクチンが肺炎球菌肺炎の予防を手助けするまでには至らないということです。

まとめると、高齢者で糖尿病や心不全や慢性肺疾患がある患者さんには特に有効で推奨されるべきであると考えられます。

アメリカでは65歳以上の高齢者の6割以上が接種していますが、日本では数パーセントにすぎません。肺炎球菌ワクチンは日本では保険適応でない場合8千円ほどで接種できます。その効果は人によって異なりますが、約5年間継続すると言われています。

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睡眠時無呼吸症候群の患者は交通事故を起こす確率が高い

2006年02月06日 | 呼吸器
一晩の睡眠中、無呼吸や低呼吸が1時間に平均何回あるかを示す指数をapnea hypopnea index (AHI)といい、この指標は睡眠時無呼吸症候群の重症度の指標として用いられています。この指数が高い人は交通事故を起こす確率が高いという報告です。

Sleep-disordered breathing and motor vehicle accidents in a population-based sample of employed adults
Sleep. 1997;20:608.
(インパクトファクター★★★☆☆、研究対象人数★★★★☆)

睡眠時無呼吸症候群の913人が対象になり、1988年から1993年の全米の交通事故の記録と比較することで調査が行われました。

AHIが5以上の男性は睡眠時無呼吸症候群でない人と比べて、5年間で3.4倍、交通事故を起こしていました。AHIが5から15までの場合は4.2倍、15以上の場合は3.4倍ででした。

男性と女性をまとめると、AHIが15以上の場合、5年間で複数の交通事故を起こした確率は、睡眠時無呼吸症候群でない人と比べて7.3倍でした。

もう一つの報告です。
Habitually sleepy drivers have a high frequency of automobile crashes associated with respiratory disorders during sleep
American Journal of respiratory and critical care medicine. 2000;162:1407.
(インパクトファクター★★★☆☆、研究対象人数★★★★★)

4,002人のドライバーがインタビューによって調査されました。そのうち145人(3.6%)が運転中に習慣的に眠くなると答えました。これらの人を、年齢や性別を合わせたコントロール群と比較したところ、交通事故を起こした確率は13.3倍でした。

また、睡眠時無呼吸症候群と診断された人はAHIが15以上で交通事故を起こす確率は6.0倍でした。

運転中に習慣的に眠くなると答えた人の中で、睡眠時無呼吸症候群と診断された人とそうでない人を比べるとAHIが15以上で交通事故を起こす確率は8.5倍でした。

交通事故の一部は睡眠時無呼吸症候群で説明がつき、睡眠時無呼吸症候群を治療することで交通事故を減らせるかもしれないと結論づけています。運転中に習慣的に眠くなり、5年間で2回以上交通事故を起こした方は睡眠時無呼吸症候群について調べたほうがいいかもしれませんね。

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