前回、深夜の運転時にカフェイン入りのコーヒーを飲めば安全運転の割合が増えるという結論を導き出したフランスの研究チームに、パラシュートの有用性を証明する無作為試験をしてもらいたいと書きました。
その理由は、実際にBMJ Journalという有名な雑誌にパラシュートの有用性を証明するパロディー論文が掲載されているからです。この論文ではEvidence based madicine至上主義に問題が提起されています。今回はその論文をご紹介します。
Parachute use to prevent death and major trauma related to gravitational challenge: systematic review of randomised controlled trials.
BMJ Journal. 2003;327:1459.
(インパクトファクター★★★☆☆、研究対象人数?????)
インターネットでパラシュートが高所からの下降時に死亡を防止するのに有用かどうかを調査した無作為比較試験を検索し、高所からの下降時においてパラシュート使用群と非使用群を比較し、死亡と重篤な外傷の割合を比較することが目的とされました。
結果では、パラシュートの有効性をランダム化比較試験を用いて評価した適切な研究を見いだすことは出来ませんでした。ほかの多くの研究と同様に、パラシュートの有用性はランダム化比較試験を用いて厳密に評価されていないのです。
結論では、Evidence based madicine至上主義の立場から試験介入の有効性を観察的研究の結果のみから判定するには問題があり、治療の有効性はランダム化比較試験によってのみ判定されるという立場に立つ人々は、パラシュートの有用性を評価する二重盲検ランダム化比較試験をデザインして積極的に参加するべきであると述べられています。
つまり、パラシュートの有用性はランダム化比較試験を行わなくとも、人間の経験と想像力でわかっていることであり、医学の分野でもそういうことは多く存在するのではないか、と訴えているのです。
でも、例のフランスの研究チームであればこのランダム化比較試験をやってくれそうです。応援していますよDr. Philip!
さて、私は明日から夏休みです。時間があれば更新したいと思います。
ランキングに参加しています。ポチっとご協力よろしくお願いいたします
今は何位かな?
その理由は、実際にBMJ Journalという有名な雑誌にパラシュートの有用性を証明するパロディー論文が掲載されているからです。この論文ではEvidence based madicine至上主義に問題が提起されています。今回はその論文をご紹介します。
Parachute use to prevent death and major trauma related to gravitational challenge: systematic review of randomised controlled trials.
BMJ Journal. 2003;327:1459.
(インパクトファクター★★★☆☆、研究対象人数?????)
インターネットでパラシュートが高所からの下降時に死亡を防止するのに有用かどうかを調査した無作為比較試験を検索し、高所からの下降時においてパラシュート使用群と非使用群を比較し、死亡と重篤な外傷の割合を比較することが目的とされました。
結果では、パラシュートの有効性をランダム化比較試験を用いて評価した適切な研究を見いだすことは出来ませんでした。ほかの多くの研究と同様に、パラシュートの有用性はランダム化比較試験を用いて厳密に評価されていないのです。
結論では、Evidence based madicine至上主義の立場から試験介入の有効性を観察的研究の結果のみから判定するには問題があり、治療の有効性はランダム化比較試験によってのみ判定されるという立場に立つ人々は、パラシュートの有用性を評価する二重盲検ランダム化比較試験をデザインして積極的に参加するべきであると述べられています。
つまり、パラシュートの有用性はランダム化比較試験を行わなくとも、人間の経験と想像力でわかっていることであり、医学の分野でもそういうことは多く存在するのではないか、と訴えているのです。
でも、例のフランスの研究チームであればこのランダム化比較試験をやってくれそうです。応援していますよDr. Philip!
さて、私は明日から夏休みです。時間があれば更新したいと思います。
ランキングに参加しています。ポチっとご協力よろしくお願いいたします
今は何位かな?