被ばくにより発ガン率が減少すること(放射線ホルミシス)を耳にした方は多いと思いますが、そのデータがどの医学雑誌の何ページに記載されているか知っている方は多くないと思いますので、今後お伝えしたいと思います。
その前に、誤解のないように被ばくについて簡単に整理してみます。
急性被ばく・・・一回、あるいは数回で被ばくすること
慢性被ばく・・・少量の放射線を少しずつ浴び続けること
局所被ばく・・・CT検査などで頭部だけ被ばくするなど、局所だけ被ばくすること
全身被ばく・・・その名のごとく全身が被ばくすること
Effect of cobalt-60 exposure on health of Taiwan residents suggest new approach needed in radiation protection
Dose Response. 2006;5:63.
(インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★★★★)
↑この論文は台湾人が書いた平易な英語で書かれてありますので、原文が読みやすいです。
1982年から1984年の間、台湾でリサイクルされた鉄鋼にコバルト60(半減期:5.3年)の放射能の汚染があるのを知らずに、その鉄鋼を使い1,700戸あまりの住宅やアパートメントが建設されました。住民は9~22年間それらの住居で生活し、その結果、約10,000人が被ばくしました。
この調査は実際に線量計で住宅やアパートメントの放射能を測定し、住民はリビングルームに8時間、ベッドルームに8時間、屋外に8時間いたと仮定して、合計の被ばく量が計算されました。
実際の総被ばく量は、左図にあるように高度被ばくで合計4,000ミリシーベルト、中等度被ばくで420ミリシーベルト、軽等度被ばくで120ミリシーベルトでした。それぞれの人数は左側に記載されています。年間被ばく量は平均で72ミリシーベルトで、調査期間総計では平均600ミリシーベルトでした。
結果は、20年間の追跡調査で右の図にあるように、被ばくしていない一般の国民のガンによる10万人あたりの死亡率は、生活習慣の悪化やその他の因子によって増加したのに対して、被ばくした住民の死亡率は徐々に減少していきました。
日本人の場合、男性の2人に1人、女性の3人に1人はガンに罹患します。それは以前お伝えしたように、喫煙、肉食、運動不足、飲酒、野菜果物低摂取などが原因となっています。
医学研究で、1回のCT検査約10ミリシーベルトの「急性被ばく」かつ「局所被ばく」で被ばくした局所のガンの罹患率が約0.1%上昇すると報告されているので、1回CT検査をした場合、日本人男性の発ガン率は0.1%上昇して50.1%になるという考え方が正当だと思われます。
発ガン率を上昇させている因子の関連は「慢性全身」被ばくよりも、喫煙、肉食、運動不足、飲酒、野菜果物低摂取などの方が百倍以上高いということがわかります。
慢性全身被ばくで騒ぐ前に、生活習慣が乱れている人はまずそれを改善する方が重要とも言えます。
そして、喫煙はガンの非常に大きなリスク因子であり、慢性全身被ばくはむしろガンを抑制するのですから、喫煙している人が慢性全身被ばくにおびえるのは、全くの見当違いと言えます。それならまず禁煙して下さいということです。
福島の原発事故でどれくらい将来の発ガン率や死亡率が高まるのか、もちろんそのようなデータはありませんので、政府や学者が安全だ危険だと言ったところで、結局それを判断するのは過去の情報を集めたそれぞれの個人に委ねられています。
チェルノブイリ原発事故後のガンの発症
この台湾の調査はコバルトの被ばくですので、ヨウ素やセシウムに関しては不明だという限界はありますが、私個人は、今回の福島の原発事故で警戒すべきは小児の甲状腺ガンと白血病で、その他の人々は慢性の全身被ばくにより発ガン率は低下するのではないかと考えています。
ただし、プルトニウムから放出されるα線や核分裂反応で放出される中性子線が放出されているのに、政府がそれを隠しているとすれば話は別です。
誤解を避けるために申し添えますが、原発事故の収束のために作業している人々は別です。彼らは「急性」の全身被ばくをしているので、慢性の全身被ばくとは分けて考えないといけないです。
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その前に、誤解のないように被ばくについて簡単に整理してみます。
急性被ばく・・・一回、あるいは数回で被ばくすること
慢性被ばく・・・少量の放射線を少しずつ浴び続けること
局所被ばく・・・CT検査などで頭部だけ被ばくするなど、局所だけ被ばくすること
全身被ばく・・・その名のごとく全身が被ばくすること
Effect of cobalt-60 exposure on health of Taiwan residents suggest new approach needed in radiation protection
Dose Response. 2006;5:63.
(インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★★★★)
↑この論文は台湾人が書いた平易な英語で書かれてありますので、原文が読みやすいです。
1982年から1984年の間、台湾でリサイクルされた鉄鋼にコバルト60(半減期:5.3年)の放射能の汚染があるのを知らずに、その鉄鋼を使い1,700戸あまりの住宅やアパートメントが建設されました。住民は9~22年間それらの住居で生活し、その結果、約10,000人が被ばくしました。
この調査は実際に線量計で住宅やアパートメントの放射能を測定し、住民はリビングルームに8時間、ベッドルームに8時間、屋外に8時間いたと仮定して、合計の被ばく量が計算されました。
実際の総被ばく量は、左図にあるように高度被ばくで合計4,000ミリシーベルト、中等度被ばくで420ミリシーベルト、軽等度被ばくで120ミリシーベルトでした。それぞれの人数は左側に記載されています。年間被ばく量は平均で72ミリシーベルトで、調査期間総計では平均600ミリシーベルトでした。
結果は、20年間の追跡調査で右の図にあるように、被ばくしていない一般の国民のガンによる10万人あたりの死亡率は、生活習慣の悪化やその他の因子によって増加したのに対して、被ばくした住民の死亡率は徐々に減少していきました。
日本人の場合、男性の2人に1人、女性の3人に1人はガンに罹患します。それは以前お伝えしたように、喫煙、肉食、運動不足、飲酒、野菜果物低摂取などが原因となっています。
医学研究で、1回のCT検査約10ミリシーベルトの「急性被ばく」かつ「局所被ばく」で被ばくした局所のガンの罹患率が約0.1%上昇すると報告されているので、1回CT検査をした場合、日本人男性の発ガン率は0.1%上昇して50.1%になるという考え方が正当だと思われます。
発ガン率を上昇させている因子の関連は「慢性全身」被ばくよりも、喫煙、肉食、運動不足、飲酒、野菜果物低摂取などの方が百倍以上高いということがわかります。
慢性全身被ばくで騒ぐ前に、生活習慣が乱れている人はまずそれを改善する方が重要とも言えます。
そして、喫煙はガンの非常に大きなリスク因子であり、慢性全身被ばくはむしろガンを抑制するのですから、喫煙している人が慢性全身被ばくにおびえるのは、全くの見当違いと言えます。それならまず禁煙して下さいということです。
福島の原発事故でどれくらい将来の発ガン率や死亡率が高まるのか、もちろんそのようなデータはありませんので、政府や学者が安全だ危険だと言ったところで、結局それを判断するのは過去の情報を集めたそれぞれの個人に委ねられています。
チェルノブイリ原発事故後のガンの発症
この台湾の調査はコバルトの被ばくですので、ヨウ素やセシウムに関しては不明だという限界はありますが、私個人は、今回の福島の原発事故で警戒すべきは小児の甲状腺ガンと白血病で、その他の人々は慢性の全身被ばくにより発ガン率は低下するのではないかと考えています。
ただし、プルトニウムから放出されるα線や核分裂反応で放出される中性子線が放出されているのに、政府がそれを隠しているとすれば話は別です。
誤解を避けるために申し添えますが、原発事故の収束のために作業している人々は別です。彼らは「急性」の全身被ばくをしているので、慢性の全身被ばくとは分けて考えないといけないです。
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