医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

詐欺、脱税は犯罪である

2018年01月22日 | 雑感
                            斉藤容疑者(産経新聞より引用)


2017年12月にスーパー・コンピュータを開発している医師出身の社長が「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から研究費(つまり国民の税金から成り立っている研究費です)を取引先への外注費を水増しして不正に得たとして逮捕されました。

医師出身ということもあるし、スーパー・コンピュータ開発の業績もあるので、医師の中からは斉藤容疑者を擁護するような意見が多くありました。

でも、私はこれらの意見に大変違和感を持ち、「もしこれが本当の話なら、経済産業省が所管する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に技術開発を支援する助成金約4億3100万円をペジー社名義の預金口座に振り込ませたけど、その援助金を技術開発に使わず別のことに使ったというのは犯罪ではないか。しかも私たちが税金で納めた公金から支払われているかもしれない」と思っていました。

なぜなら、私自身、桁は何桁も少ないですが、自分の研究のアイデアと有用性を何十時間もかけて書類にまとめ国に提出し、いただいた研究費は公明正大に慎重に使用しているのに、業績があれば罪を犯しても良いとか、はなから検察のでっちあげとか決めつけてコメントするのは間違っていると感じたからです。

私たちの世界でも、取引先への外注費を水増しして科学研究費を不正に取り扱い、処罰された医師のニュースは時々あります。当初は「技術開発を支援する助成金約4億3100万円をペジー社名義の預金口座に振り込ませたけど、その援助金を技術開発に使わず別のことに使った」が、何に使ったのか不明でした

さて、本日以下の様なニュースが流れました。

(以下、朝日新聞DIGITALより引用)
スーパーコンピューター開発を巡る国の助成金詐欺事件で、東京地検特捜部に再逮捕されたスパコン開発会社の前社長斉藤元章容疑者(50)=詐欺罪で起訴=が、同社の所得を数億円隠して法人税を脱税した疑いがあることが関係者の話でわかった。隠した所得は趣味の自動車レースで出た損失の穴埋めなどに使われており、捜査当局は法人税法違反容疑でも斉藤容疑者を立件する方針とみられる。

斉藤容疑者は2010年度以降、同社やスパコン関連グループ2社の開発資金名目で、国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)などから総額100億円超の助成金や無利子融資を認められた。多額の助成金が流れた経緯について、22日開会の通常国会でも野党側が追及する見通し。

関係者によると、斉藤容疑者は自身のスパコン開発会社「PEZY(ペジー) Computing(コンピューティング)」から、会長を務めた関連会社「ウルトラメモリ」などへの外注費を水増しし、所得を少なくみせかけていた。ウルトラ社には自動車レースなどで出た損失があったという。斉藤容疑者は逮捕前の調べでは脱税の容疑を否認していたという。

特捜部はNEDOの13年度の助成金約4億3千万円をだまし取ったとして昨年12月に斉藤容疑者らを詐欺罪で起訴。今月4日には、12~13年度に別の助成金約1億9100万円をNEDOからだまし取ったとして、斉藤容疑者らを詐欺容疑で再逮捕した。
(以上、朝日新聞DIGITALより引用)

「趣味の自動車レースで出た損失の穴埋め」って・・・・
余罪がどんどんでてきますね。


以前コメントしていた医者の皆さん、この場に及んでも斉藤容疑者を擁護しますか?

どんなに業績があろうとも、国の科学研究費は公明正大に使用しないといけません。

そんなに優秀なら、詐欺などせず、その優秀さを使って科学研究費を獲得すればよいのです。

もしかしたら私が支払った税金も入っていたかもしれません。斉藤さん、国に返してください。

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コメント
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