それでは、連載第67夜は、平成20年初春の九州から、寝台特急「あかつき」をお届けします。
平成20年は、いくつもの廃止が重なる年でした。島原鉄道、廃止になる島原南線と、同時に引退する旧式気動車が撮りたくて、諫早に向かいます。往き道に、未乗車の寝台特急「あかつき」が思い浮かべば良かったのですが、残念ながら思い出した時には満席で、遂に乗車は叶いませんでした。
せめてもの記録と、早朝の諫早で、カメラを向けます(写真)。ED76 94「分」、ヘッドマークは「なは・あかつき」です。
末尾はオハ14、「レガートシート」です(写真)。
「なは」が西鹿児島行きだった時代に、「レガートシート」に乗車しましたが、九州新幹線の無い時代、鹿児島に朝一番に着く列車として、博多からの乗車が多かったのを覚えています。既にこの時には九州新幹線も新八代まで暫定開業し、長崎もそれほどの距離では無く、残念な結果でした。
当時夜行バスにはほぼ何の規制も無く、値段的に圧倒されていた時代でした。失われた20年、追い詰められ、幾つもの列車が廃止になりました。今の機運であれば、運転再開の可能性はありますが、もう車両は残っていません。新造に見合う成績を、上げられるでしょうか。
それでは、次回をお楽しみに。