それでは、連載第76夜は、平成20年秋の、JR貨物広島車両所のイベントをお届けします。
前日の鹿児島総合車両所のイベントを終え博多に戻り、この日の朝は起きるなりJR西日本博多総合車両所(新幹線)イベントに行き、午前も早めに切り上げ、博多南線、「のぞみ」を乗り継ぎ、広島から芸備線矢賀へ。何とか、間に合いました。
昼過ぎの会場は、撮影会になっています。最初は、左EF65 1038「つるぎ」、右EF65 1129「さくら」です(写真)。切り抜きナンバーの1038は、関東圏で活躍する初期形PFとして知られていましたが、遂に同年引退、大宮では無く広島で余生を過ごしていました。「さくら」は、白地にピンクの花のパターンです。
そう、注目は「茶ガマ」EF65 57です(写真)。一般形65、塗色が旧式機風ですが、本来の塗色ではありません。しかし、今の若者には65は十分に「旧式機」です。
塗色試験に使われたのでしょう、EF81 5「北斗星」です(写真)。既に車籍はありません。
最後は、EF66 1「あさかぜ」です(写真)。実機では実現しなかった組み合わせ、JR化後に下関の66で実現しました。
EF510の母体となった悲運の試験機、EF500-901も展示されました(写真)。三菱電機と川崎重工の合作、平成2年製で、EF200同様に6000kwの出力を誇りましたが、スペックが大きすぎるのに加え、誘導障害にも悩まされ、量産されませんでした。現在は解体されたはずで、もう二度と撮り直しがきかず、残念です。
福岡と広島、昔だったら絶対に不可能な掛け持ちですが、今は「のぞみ」があり、可能です。その意味でも、新幹線は凄い存在です。
それでは、次回をお楽しみに。