焚き火をするのに大概はガスライターなんですが。
寒い冬の朝、いざ火を着けようと電子式のガスライター(SOTOの伸びるヤツね)をカチャカチャ。
案の定、付きません。
こういう時は、備えのマッチです。簡単です。
が!これで終わっては井月庵では物足りません。メタルマッチやマグネシュウム棒もありですが、行き着いた先は2つ。
1つは長細いプラズマの高電圧電気ライター
充電さえしていれば、風が強くても全く影響されません。ボタンを押している間、息を吹きかけても消えません。
試してないのですが、寒くても使えるらしいです。(もっぱら、フジカハイペットの点火に使用しています。)
もう一つは・・・火打ち石と火打ち金。
まあ、現代の日本において遊び以外で、これを常用している人は常人ではないと思います。
下準備としてチャ―クロスを作って置くと火付けが簡単です。
100均でコーヒーのカンカンを買ってきて、洗車等で使っていた綿のシャツ(下着の使い古しです。)を10cm角位にハサミで切って
4つ折り位にして缶に一杯に詰めます。
缶には排気口を1か所、キリで開けて置きます。
焚き火にくべて置くと効率がいいです。
最初の1枚はSOTO310で作りましたが、10分くらいかかって、ガスが減る割に効率が恐ろしく悪いです。
このくらい景気よく缶の中で炭化してくれば酒を飲みながら、まったりと製作できます。けして一生懸命に作ってはいけない代物ではないでしょうか。
しばらくして火が出なくなったら、爪楊枝で排気口を塞いで、燃焼を防ぎます。
冷めてから、蓋を開けて、炭化していなければ、もう一度焚き火に入れてあげればいいし、多少小さくなっても、使用に差支えはなさそうなので、適当に作ってください。
麻ひもをほぐしたの? フェザースティク? そんなの必要ありません。
杉の薪を多量に割った時に乾燥促進のために剥いでおいた杉の皮を使います。
既に天然のホクチ&フェザースティックです。
手で薄く剥いでまるめると。
簡単です。ナイフが必要ありませんでした。
さて、火打ち金は以前アマゾンで2000円以上に成る様に一緒に買っておいたヤツを使います。
火打ち石は、8年くらい前に朝霧高原の帰りに寄った奇石博物館で露天売りされていた黒曜石を使います。
でかい塊で、黒曜石のナイフを作った余りです。
嫁が隣に居た状態で現金購入しているので、岩塊2個で2000円もしなかったと思われます。(そうでないなら、止められていたはず。)
革手をして、手を保護した方がよさそうです。
カチカチ
あっけないほど簡単に火種が出来ました。
石の角を見つけて(黒曜石は角ばかりで危険です)1,2回火打ち金を打ち付けると火花が飛んで、チャ―クロスにこぼれます。
後は、杉の皮のほぐれたものに包んで、火吹き棒で軽く吹いてあげれば。
あっけない程簡単でした。
まあ、昔の人が日常的に使っていたのだから、当たり前でしょうか。
なぜか、こういうの一度やると熱が冷めてしまうのですが。。
初心者や素人を捕まえて、物知り顔に火を着けて見せれば、目的は99%達成です。
残りの1%? 本当にこれしかない時です。末期的です。願わくばそんなことの無い様に。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます