院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「バカ舌の考える不味いもの。」

2011年11月16日 21時58分41秒 | ノンジャンル
どーも、バカ舌と評判の院長です。

あ、自分ではそう思ってないですよ。


今日、奥さんとのお茶の時間でテーマになった話題が「不味いとは」ってことでした。


いろんな人と話をしたり、ネットのレビューを見ているとお店や商品について

「不味い」とか「激マズ」とか、そういう評価を耳にしたり、見たりします。

そこでいつも「不味い」って形容詞について考えるんですよ。


「不味い」って、院長の中では積極的なイメージがあるんですよね。

う~ん、積極的・・だとわかりづらいか。

「苦い」とか「甘い」とか「辛い」とかそういう形容詞と同等に

「不味い」って言葉はあるべきだと思うのです。


でも、世間的にはそういう風に使われてますかね?


「美味しくはない」=「不味い」 って図式がどうも見え隠れするんですよ。


↑これはちょっと考えるとオカシイと思うのですが、どうでしょ。


「甘くない」=「辛い」  にはならないですよね。

「暑くない」=「寒い」  ともならないですね。

「美味しくはない」=「不味い」  もそれと同じで「美味しくはない」ことと

「不味い」はイコールではないと思うんです。


不味い店、不味い商品が普段、耳にするほど世間に溢れているとはどうも思えないんです。

「美味しくはないもの」はたくさんありますよ。

でも「不味いもの」って、そんなにあるかなぁ?


お刺身にチョコを塗ったり、カツ丼にジャム塗ったりしたらそれはたぶん「不味い」でしょう。


では、入ったラーメン屋のラーメンの麺が柔らかかった場合はどうでしょう。

「美味しくはない・うまくない」だと思うんですよ。

では、やたらしょっぱかったら?

「あの店、しょっぱすぎる」だと思います。

では、こちらの想定の範囲にない変な味(生臭さやえぐみ)を感じたら?

そこで初めて「不味い」ではないでしょうか。


そんな「不味い」ものを提供する店に皆さんはそれほどに遭遇するのかな?



そして院長はそんな話題について自分の記憶をたどって過去に「不味いもの」が出てきた店を

思い出そうとしました。

これが全く思い当たらないんですな~


「あのお店、不味くて全部食べられなかった」という記憶は院長の生涯で思い出せませんでした。


行列のわりに大したこと無かったね、ということはあったし、店員の態度が悪いから

もう二度と行くのはやめようとか、あの値段でこの味!?ということはたくさんあった。

でもそれは決して「不味い」という評価にはつながりません。


味覚は思ってる以上に感情とリンクするし、その料理の評価の裏には

いろんな背景があるわけです。

「評判のお店なんだからこの俺をも驚かせて欲しい」とか

「店主はずいぶん偉そうにメディアに出てるけど味はその態度にふさわしいのかな?」とか。


そして面白いことに一度美味しいと思ったことさえ、その後の店員の態度の悪さで

「不味い店」という評価にすり替わり、そんなすり替わりに本人も気づいていない

ということすらある。


不味いものをより多く感知してしまう人は舌が肥えてるというイメージがあるかもしれませんが

「~はこうでなきゃいかん!」「~はこうであるべき!」という思い込みが強い人であるとも

言えそうです。


「グルメ」は美味いものをよく知っている人であって、滅多に「美味い」と言わない人でもなければ

「不味い」とばかり言う人では決して無いと思います。


あ、もしそんな院長も認めそうな「不味い店」があったらこっそり教えてくださいよ。