秀麗な山容を見せる「近江富士」と称される三上山北尾根づたいの
妙光寺山という峰の山中、巨岩に刻まれた地蔵磨崖仏が在ります。
滋賀県野洲郡野洲町妙光寺山
この辺りの岩の特徴なのか、表面は真っ黒ですが
地蔵が彫られた所だけ地肌が白っぽくなっています。
近江の地蔵石仏の特徴である短い柄の錫杖を持ち
木靴を履いた地蔵菩薩立像。
何か違和感あると思っていたら・・・
よく見ると足元が蓮台ごと左下がりに傾いています。
他所では見掛けた事ありません。
近江石仏は年号が刻まれているものが少ないようですが
この磨崖仏は像の右に「元享四年」銘が見られます。
細い山道を登った山中に在りますが
妙光寺山の登山道沿いに在る為
磨崖仏目当て以外の人も訪れるようです・・・