@人の記憶というのは、楽しい事は断片的であまり残らないが、悲しいこと、辛いことは始終記憶に残る。過去の苦い思い出も「いいもの」に映る、身も心も過去には戻らないがその記憶だけは本当はそのままそっとしておきたいのが人かもしれない。一方、人は寂しい、侘しい時、過去の思いにふけがちだが恋愛、愛で人は変わり、変わる必要がある、思い通りにいかないのが人生というものかもしれない。
『星々の舟』村山由佳
「概要」家族だからさびしい。他人だからせつない──禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄と、いじめの過去から脱却できないその娘。厳格な父は戦争の傷痕を抱いて──平凡な家庭像を保ちながらも、突然訪れる残酷な破綻。性別、世代、価値観のちがう人間同士が、夜空の星々のようにそれぞれ瞬き、輝きながら「家」というひとつの舟に乗り、時の海を渡っていく。愛とは、家族とはなにか。03年直木賞受賞の、心ふるえる感動の物語。
ー母違いの兄弟姉妹4人、男2人は先妻の子供で、女2人は元家政婦の母の子供、父は癇癪持ちでいつも家族を叱咤する事で事故が起きる。それは次男と長女との禁断の恋に暴発、元家政婦の母が父の暴力で腰を痛め、次男は家出することで家族が分裂し始める。
ー父の戦争体験。中国の慰安婦との対話はあまりにも酷い軍の仕組みは慰安婦(朝鮮人)にとって過酷で悲しい。犬畜生のような扱いを受け、拒否することは死を招く生活だった
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます