@「無料相談 地獄を見たら亜玖夢へ」とチラシで人生のどん底に落ちた人を不条理な仕組みで救う、特に借金にまつわる仕掛け(更なる借金を重ね精神的な満足を与える方法)はブラックユーモア溢れる中々面白い理論の小説だ。最終的には皆家を失い、名前を変え路上生活者に成り果てるが、そこには金の亡者が居る。株でも投資でも同じで、現実の社会は金持ちはより金持ちに、貧乏人はその逆に。バカ儲けするものがいれば逆に全て失うもの、社会経済はそれで釣り合いが取れると言うのも不思議だ。
『亜玖夢博士の経済入門』橘玲
「概要」「相談無料。地獄を見たら亜玖夢へ」新宿・歌舞伎町裏の「亜玖夢コンサルタンツ」。異形の博士が学識の全てを傾け相談者の悩みを解決。ブラックユーモア溢れる一話一理論
ー「行動経済学」:借金で首が回らない
借金を借金する「得する時の嬉しさよりも損した時の悔しさを遥かに大きく感じる」
・地獄の借金
親の仕事は教師か銀行員にする、自営業は最悪
仕事は運送業と答えれば運転免許書はとありあげられない
親には「息子とは勘当した」とすれば親は返済する義務はない
「融資の金利を年利29.2%、今回は特別に10%=10日で年利換算で3000%となる」
最後は「自己破産し、養子となり戸籍を変える」
ー「囚人のジレンマ」仲間との協議
シャブを摘発されて仲間との縁が切れ、シマも仲間の物に
・仲間と「裏切り」か「協調」かで悩むが、最終的には「協調」であれば長く続く
ーネットワーク経済学 いじめ
子供のいじめに対する対処
転校が一番と奨励するが家族事情で不可・いじめる側を怖がる仕掛け
ー社会心理学 奇跡の水への不安
普通の水を奇跡の水として売り込む口述・鼠講の仕掛け・他人を洗脳させる
ーゲーデルの不完全生定理 金を巻き上げる金の亡者に仕返し
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