雪暴 白頭山の死闘

ミニシアターのシネマート新宿の恒例企画興行〈のむコレ〉で公開された中国映画です
レンタル店で手に取って、タイトルの副題に白頭山、つまりペクト山ってあったから
てっきり南北の諜報戦辺りを描いた韓国映画だと思っていたら
いきなり中国漢字の映画会社のロゴが目白押しに出てくるんですもの
どこにもハングルは出てこない。
って劇中”アリラン“が何故か歌唱されてはいましたが、完全に中国映画だし、韓国というか朝鮮人さえ登場してこない

白頭山って、中国と北朝鮮と国境を跨いで存在する山だったのね
韓国人が観光に固執していることは知っていましたのでそんな地理的な場所にあるとは思ってもいなかったんですよ
でもって映画はその雪深い白頭山の中国側で起きた、金塊強奪と
その犯罪者たちに相棒を殺され、恋人まで人質に取られた、白頭山を持ち場にしてる中国警察（公安）官と金塊強奪犯との死闘を二時間の映画にすたものですが

あんまおもしろくなかったってのが、正直な感想
ってのも雪山が舞台のワンシチュエーションの攻防戦ですが
雪山だしで、着てるものとか防寒服とか、フードとか、誰が誰やらわからない時があったりで
この誰が誰だか着てるものがわかんないって言う
トリックを映画のプロットに組み込んだりもしてるわけですが、ほんと私にはどっちがどっちやら分かりづらかったってのも事実です

1人のいわゆる山間医療に携わってきた都会の女医さん
そうこの女医さんがヒロインなんですが、なんだろう主人公と相棒が同時に惚れて
相棒の方が告白しようとするのを
主人公に気持ちが傾いてる女医さんがわざと告白させないようにしてしまい
そのことを理解した相棒は主人公に女医さんを譲るって言った途端に
強奪犯と出会って銃撃されて死んでしまうし、主人公もそのまま崖下にパトカーごと落とされて・・・

よくわかんなかったんですが、その後、強奪犯は金塊を山中に隠し逃走
そして一年後金塊取りにきた強奪犯と主人公が、何もわからないまま再び出くわして、新相棒を殺され
更に煮え切らないままにして付き合っていたヒロインの上映さんを人質に取られてしまう主人公

全く強いんだか強くないのか、全く感情を表に表さない主人公って
中国のアクション映画ってこんなんでしたっけ
実に見ていてイライラしか感じないような作りで終始する映画でした
よくまぁ、寝落ちしなかったって、個人的に自分褒めてしまうような作品でしたが
女医さん演じてるニー・ニーって言う女優さんがお綺麗で琴線に触れたから寝落ち回避できたようですが
アクション映画としての出来は完全に木偶でした

2018年製作、中国映画（日本公開作品）
ツイ・シウェイ脚本・監督作品
出演：チャン・チェン、リャオ・ファン、ホアン・ジェ、リー・クワン、ジェリウ・ホア、ニー・ニー