びすた~り、びすた~り。

のんびりゆっくり歩いていこう。Kana-catの、日々のつぶやき。

ブランカへ行こう!2009 その8

2009-09-19 09:05:12 | Peru
その8 イシンカアタック

1.7月25日(金) 晴れ
<イシンカHC-頂上-BC>

 夜中2時45分起床。多少はウトウトしたかなという程度。いつも登頂日はすぱっと起きられるのですが、この日は全くダメ。タダでさえやることが遅いのにこの調子では・・・。またレイヤリングも初回なので迷いに迷って直前まで脱いでみたり着てみたり、ドタバタ。失せモノ探しでドタバタ。その上この日は縦走してイシンカHCには戻らないのでシュラフなどのパッキングもすませておかなくてはなりません。朝食なんかゆっくり食べる間もなく、出発前に疲労困憊してしまいました。
結局一番遅れて集合場所へ。それなのにたまたま登山道に一番近い位置にいたので先頭で(!)はじかれるように歩き出してしまいました。当然すぐに後悔。体調の悪い私には少々速いペースでとてもこのままついて行ったら途中でばてそうです。でも集合に著しく遅れた手前、歩くペースまで落として迷惑をかけるわけにはいきません。ちょうど岩稜帯で足場が悪く、ガイドのエロイのすぐ後をたどらないとかえって歩きにくく消耗しそうです。それで初回の休憩までもう必死でついて行きました。あとで聞いたらみんなも「速い!」と思っていたそうで(だったら声をかけてよ~)、後で「最初のペースが速いからあとがつらかった!」と散々に言われてしまいました(涙)。で、休憩の後、私は先頭をお払い箱となり、ゆっくりしたペースをつくれるひーちゃんに交代。彼女でも私と同じでついガイドの後を追ってしまい、後ろから「まだ速い!」と声が飛びました。私は交代後、ベテランのとうちゃんの後ろにして貰ったのでとっても歩きやすくなりました。また、危険な箇所ではガイドたちが崖側に立って足を支えてくれたり、手をさしのべてくれたりしたので安心でした。
 氷河の末端からはアイゼンなどを装着し、アンザイレンします。私のグループはガイドのエロイを先頭にひーちゃん、私、テルイさん、ポーターのイサエルの5人で繋ぎました。ブランカ山群固有の花、ミリミリの名前を取ってチーム・ミリミリとしましたら、エロイに笑われました。なに笑ってんのぉ~と指摘したら困ってました(笑)。


<夜が明けました。下に見える湖が出発地点>

 氷河を歩き出す頃にはヘッドランプもいらなくなり、少しずつ景色が見えるようになってきました。風もなく、気温も低くなく登山にはちょうど良い状況です。稜線に出ると朝日が当たり、とたんに暖かくなりました。この瞬間がとてつもなくシアワセです。


<チーム・ミリミリ。背後がランラパルカ>


<頂上へと続く、緩やかな稜線>

背後には切り立ったランラパルカ。左右の景色にもため息が出ます。あとは緩やかな稜線を詰めるだけ。先についたグループが山頂で何度も雄叫びを上げていてやかましいです(笑)。安定したペースで先導してくれるエロイについて、山頂に到着したのが午前9時20分。すぐに後続も到着し、めでたく全員登頂となりました。幸先の良いスタートでとてもうれしかったです。とりあえず1つは登頂できたということ、順応プログラムをこなすことで次の山への登頂の可能性が高まったこと。1つ1つが欠かせない大切な過程なので確実にこなしたいのです。


<さあ到着~>


<祝!全員登頂>


<たぶん(笑)山頂からの眺め。残念ながらすぐ横にそびえるトクヤラフは雲の中。>

 頂上からは反対側に出て、イシンカを縦走。氷河の末端では残っていたポーターたちがトレッキングシューズを持って出迎えてくれたので、靴を履き替え、ハーネスを外し、アイゼンもピッケルもまとめてお預け。こんなに至れり尽くせりの登山は本当に初めてで、「こんなに楽をしてしまっていいのかしら~これで登ってきたと主張していいのかしら~」と思いました(といいつつ素直に預けるあたりが根性なし)。もう他の国では登山できなくなるかもしれませんねぇ・・・。


<下るのはあっという間。背後がイシンカ頂上>


<下山の眺めもまたすばらしい>

 途中で昼食を頂いた後、BCへ下山。下山時には標高の影響と疲労で少し頭が痛くなりましたが、標高差1000m近い順応活動をしたのでBCでの生活が随分楽になりました。まだ日が高かったので、シュラフを乾し、靴を乾し・・・テント生活の基本ですよね~。
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