昨日は、私が所属する研究会である、東洋はり医学会札幌支部の例会でした。
5月17日に、ある鍼灸学校において、札幌支部が「経絡治療入門講座」を学生向けに行いました。
予定の希望者人数より少し多い参加者だったとの事でしたが、幸か不幸か私が講師の一人として引っ張り出されるほどの人数とまではいきませんでした。(笑)
支部長をはじめ、その時講師として出向した支部員からの報告がなされましたが、そこの教員の先生方が生徒達に、ありふれた現代医学に基づいた治療法のみならず、伝統医学に基づく鍼灸術、それも「経絡治療」もその一つである事を知らせたいとの事でした。
また、次回の講座開催も期待され、その意味でも、その学校の教員の先生方の教育に対する熱心さが、感じられたという事です。
これまでも、支部として鍼灸学校と関わったり、また、私個人としても鍼灸学校や盲学校の理療科教員とお会いする事がありますが、経絡治療はもちろんの事、伝統医学に基づく鍼灸術に対する関心が低いのが現実です。
そして、学生としても資格さえ取得すれば鍼灸で飯を食えると聞かされ入学し、頑張って国家試験に合格したのはいいが、結局治療技術を身に着けた訳ではないので、鍼灸だけで飯を食っている人は、実際全く少ないという事になってしまうのでしょう。
と、今回講座の報告を聞き、このような事を改めて感じました。
さて、今回の例会は、「奇経治療」をテーマに、実技を中心に行われました。
奇経治療は、ある意味私が普段の臨床で積極的に取り入れていますので、けっこうはりきって意見交換をしました。(笑)
この「奇経治療」について、これを読んでおられる一般の人達にも理解出来るよう、少し説明します。
身体には、気血のルートである「経絡」が巡っています。
その経絡の体表面に出たルート上に「経穴(ケイケツ)」、つまり「つぼ」が在ります。
経絡には、メインとなる12の「正経」として、肺経・大腸経・胃経・脾経・心経・小腸経・膀胱経・腎経・心包経・三焼経・胆経・肝経と、気決が巡る順に六臓六腑に連なる「十二正経」が在ります。
我々らが行っている「経絡治療」は、これら十二正経の気血の調整をする事で、病気を治癒に導くのです。
そして、この「十二正経」の間を、八つの「奇経八脈」が巡っています。
経絡を道路に例えると、十二正経が本通で、奇経八脈が仲通という事になります。
また、十二正経を河川に例えるならば、奇経八脈は排水路となり、大雨などで川に水が溢れた時は、排水路に水を流すというように、病気に際して十二正経から溢れた気血が奇八に流されるというようになります。
そこで奇経の調整をする事で、正経にも影響を与え、治癒に導くという事です。
本会では、奇経治療を経絡治療の「補助療法」や「救急法」の一つとして、積極的に取り入れるよう、薦めています。
その「奇経治療」の方法ですが、もっともポピュラーな方法として、「金・銀」「銅・亜鉛」など、イオン化傾向の観点から異種金属のはりや粒をそれぞれ関係する手足のつぼに刺入、または添付するのです。
異種金属で無くとも、「ピッブエレキ版」などの磁気粒のS極とN極をつぼに貼るとか、大王度を利用したイオンパンピングコードでつぼをを結ぶなどの方法もあります。
極端な話、一円玉と十円玉を貼る方法もあります。
このように本会では、経絡治療から逸脱しない範囲で、奇経治療を取り入れているのです。
一応、一般の人達にも理解出来るよう書いてみたつもりですが、いかがでしょうか?
さて、例会を午後4時に終え、居酒屋に移動しての、新入会員の歓迎会です。
札幌支部ではこれまで新入会員がいなかった年もない訳でもなく、もしそうなら遅らばせの「花見」と称しての単なる飲み会になりかねないのですが、一人だけではありましたが、幸い今年も歓迎会をする事が出来ました。
しかも、女性の支部員が少ない中、今年鍼灸学校を卒業したばかりの若い女性です。
実は、せっかく経絡治療にそれなりの関心を持って入会しても、すぐ止めてしまう人もこれまで珍しくありません。
彼女は学生の頃から札幌支部の例会を聴講していた事もありますし、将来的に期待出来る人材だと、私個人的には思っています。
![](http://bn.my-affiliate.com/banner.php?s=00044098&p=00000049&bc=S1)
![にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ](http://localhokkaido.blogmura.com/sapporo/img/sapporo80_15.gif)
にほんブログ村
5月17日に、ある鍼灸学校において、札幌支部が「経絡治療入門講座」を学生向けに行いました。
予定の希望者人数より少し多い参加者だったとの事でしたが、幸か不幸か私が講師の一人として引っ張り出されるほどの人数とまではいきませんでした。(笑)
支部長をはじめ、その時講師として出向した支部員からの報告がなされましたが、そこの教員の先生方が生徒達に、ありふれた現代医学に基づいた治療法のみならず、伝統医学に基づく鍼灸術、それも「経絡治療」もその一つである事を知らせたいとの事でした。
また、次回の講座開催も期待され、その意味でも、その学校の教員の先生方の教育に対する熱心さが、感じられたという事です。
これまでも、支部として鍼灸学校と関わったり、また、私個人としても鍼灸学校や盲学校の理療科教員とお会いする事がありますが、経絡治療はもちろんの事、伝統医学に基づく鍼灸術に対する関心が低いのが現実です。
そして、学生としても資格さえ取得すれば鍼灸で飯を食えると聞かされ入学し、頑張って国家試験に合格したのはいいが、結局治療技術を身に着けた訳ではないので、鍼灸だけで飯を食っている人は、実際全く少ないという事になってしまうのでしょう。
と、今回講座の報告を聞き、このような事を改めて感じました。
さて、今回の例会は、「奇経治療」をテーマに、実技を中心に行われました。
奇経治療は、ある意味私が普段の臨床で積極的に取り入れていますので、けっこうはりきって意見交換をしました。(笑)
この「奇経治療」について、これを読んでおられる一般の人達にも理解出来るよう、少し説明します。
身体には、気血のルートである「経絡」が巡っています。
その経絡の体表面に出たルート上に「経穴(ケイケツ)」、つまり「つぼ」が在ります。
経絡には、メインとなる12の「正経」として、肺経・大腸経・胃経・脾経・心経・小腸経・膀胱経・腎経・心包経・三焼経・胆経・肝経と、気決が巡る順に六臓六腑に連なる「十二正経」が在ります。
我々らが行っている「経絡治療」は、これら十二正経の気血の調整をする事で、病気を治癒に導くのです。
そして、この「十二正経」の間を、八つの「奇経八脈」が巡っています。
経絡を道路に例えると、十二正経が本通で、奇経八脈が仲通という事になります。
また、十二正経を河川に例えるならば、奇経八脈は排水路となり、大雨などで川に水が溢れた時は、排水路に水を流すというように、病気に際して十二正経から溢れた気血が奇八に流されるというようになります。
そこで奇経の調整をする事で、正経にも影響を与え、治癒に導くという事です。
本会では、奇経治療を経絡治療の「補助療法」や「救急法」の一つとして、積極的に取り入れるよう、薦めています。
その「奇経治療」の方法ですが、もっともポピュラーな方法として、「金・銀」「銅・亜鉛」など、イオン化傾向の観点から異種金属のはりや粒をそれぞれ関係する手足のつぼに刺入、または添付するのです。
異種金属で無くとも、「ピッブエレキ版」などの磁気粒のS極とN極をつぼに貼るとか、大王度を利用したイオンパンピングコードでつぼをを結ぶなどの方法もあります。
極端な話、一円玉と十円玉を貼る方法もあります。
このように本会では、経絡治療から逸脱しない範囲で、奇経治療を取り入れているのです。
一応、一般の人達にも理解出来るよう書いてみたつもりですが、いかがでしょうか?
さて、例会を午後4時に終え、居酒屋に移動しての、新入会員の歓迎会です。
札幌支部ではこれまで新入会員がいなかった年もない訳でもなく、もしそうなら遅らばせの「花見」と称しての単なる飲み会になりかねないのですが、一人だけではありましたが、幸い今年も歓迎会をする事が出来ました。
しかも、女性の支部員が少ない中、今年鍼灸学校を卒業したばかりの若い女性です。
実は、せっかく経絡治療にそれなりの関心を持って入会しても、すぐ止めてしまう人もこれまで珍しくありません。
彼女は学生の頃から札幌支部の例会を聴講していた事もありますし、将来的に期待出来る人材だと、私個人的には思っています。
![にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ](http://localhokkaido.blogmura.com/sapporo/img/sapporo80_15.gif)
にほんブログ村