今から数年前、母校野球部の試合が、府中市民球場で行われたときのこと。 ※たぶんこのとき
中央線が事故で動かず、球場最寄り駅の北府中へ行けなかったため、立川から南武線で分倍河原に行き、そこから徒歩で向かった。
試合に遅れないよう、早歩きで向かったので、はっきりとは覚えてないのだが、
明らかな住宅街なのに、老舗っぽい個人営業のおそば屋さんや食堂が、いくつも残っていた。
そしてつい最近、「府中市 食堂」で検索してみたところ、予想どおり個人店がいくつもヒット。
その中の1軒で、以前から気になっていたのが、JR府中本町が最寄り駅の『天下一』。
以前紹介した、かつて大手チェーンだった『天下一』とはおそらく無関係な、個人経営の飲食店である。
こちらのお店は昨年の夏頃、愛読しているブログでその存在を知り、
店内メニュー札に、他ではあまり見かけないユニークな商品がいくつかあったため、印象に残ったのだ。
府中本町界隈に行く機会はなかなかなく、あと回しにしていたが、先日の夜、ようやく初訪問を遂げてきた。
お店の場所は、駅西側にある遊歩道を、南武線の線路沿いに南多摩駅方面に歩いていき、
大東京綜合卸売センター、通称・府中市場を過ぎて最初の十字路を右折し、さらに歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/4e/09d15d9a236d1e4b0e281862857a6665.jpg)
もはや住宅しかないぞ…と焦り始めた頃、黄色い灯りが見えてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/99/491283cba94e32e7b72eb3ed5ff97901.jpg)
入店すると、カウンター席にテーブル席、さらに、お座敷席もあったりする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/fd/c16f19f76ab0676ab71bdbd5f2861d40.jpg)
.
カウンターの端に着席し、入口看板に【サントリーモルツ】のロゴがあったので、とりあえず「ビール」を注文。
おばちゃんに「生? 瓶?」と聞かれたので瓶を選択。出てきたのはプレミアムの中瓶で、価格は500円。
サントリービール工場が至近距離にあるので、きっと生ビールもウマいはずだ。
卓上にメニュー表はなく、壁の商品札から選ぶ。麺類などを記した黒い札と、手書きの白い札が混合。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/23/3f7ab94b0b498ac44597aefaee3ceddf.jpg)
中華主体だが、うどんやハンバーグもあり、さらに定食やお得なセットメニューも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/c5/88d63edb0c711021bab6a9c667e352f9.jpg)
つい最近、50円だけ値上げしたようだが、それでもまだ安価で、千円超の商品はない。
しかも、「ラーメン」と「ワンタン」だけは、以前と変わらず450円のまま。
今の時代、ラーメンは450円でも安すぎるのに、その価格を頑なに維持する、お店の方針が素晴らしい。
また、さっき触れた「他では見ないユニークな商品」が、いくつかあったのにお気付きだろうか。
珍しいモノ好きの私は、当然注文しているので、あとで紹介する。
瓶ビールに合わせるおつまみは、餃子が見当たらないので「五目ワンタン」700円にした。
これも滅多に見ないメニューだが、実際に出てきた商品も、ちょっと変わっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/5d/1dc73ac89c66fb895571bc423351a5b2.jpg)
五目そば=塩味のスープという印象があるが、こちらは醤油味のスープ。
具材は焼豚、メンマ、ノリ、ワカメ、ナルト、カニカマ、ネギに、ゆで玉子に玉子焼き。寿司ネタ風の玉子焼きが珍しい。
さらに、ワンタンはお肉少なめとはいえ、12個も入っていた! 麺がない分サービスなのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/db/14da667f9629a0c1615e5e7aa7603f2b.jpg)
順番が違うが、横アングルはこちら。結構大きめの丼である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/05/d790d45611f7fa66da384789eb70e82d.jpg)
醤油味のスープは、色は薄いけれど出汁はしっかり効いており、レンゲが止まらず。
ビールを飲み終わったが、まだ具材もワンタンも残っているので、「ウーロンハイ」400円にチェンジ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/6b/cdab782f632ac7b4aeef46bdd843302d.jpg)
そして、壁の端っこに、ないと思い込んでいた「ギョーザ」400円の札を発見したので、当然追加。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/86/f2c1c3531d7978bce2dea33bd74438fe.jpg)
すぐに出てきた餃子は、1人前5個でサイズは普通。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/87/b911e66ff9c0b4af7c1d44a369e43b96.jpg)
味も、野菜多めの昔風ではなく、肉の甘味を感じる、最近よく出回っているタイプだった。
五目ワンタンのスープを飲み進めたら、お店の屋号「天下一」が、誇らしげに印字されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/96/5d319a7d7100a2a5fe01a19b81b204d4.jpg)
餃子も食べ終えたところで、そろそろシメのお食事を頼むことに。
希少メニュー愛好家の皆様(いるのか?)お待たせしました、いよいよ「他にない商品」の登場です!
その商品とは、白いスープが目に優しい、「牛乳野菜ラーメン」700円。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/54/ffa8557f3c2c0dea558c4253016f3ad1.jpg)
※「みそ野菜牛乳ラーメン」750円もある
私自身、牛乳入りラーメンは過去に何度か食べたが、悪い感情を抱いたことはない。
こちらの商品も、塩味のスープに牛乳のコクと甘味が加わり、まろやかな味わいで結構イケる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/6a/25d9f28533dd1c1d5397b744ba2cc13d.jpg)
具材はキャベツ、ニンジン、ピーマン、玉ねぎ、モヤシ、豚肉で、油も多く含んでいるのか、時間がたっても熱々。
冷めるのを待つため、お行儀は悪いが、カウンター席の下に置いてある、
約30年前の人気漫画・「ナニワ金融道」の単行本を読ませてもらう。せっかくなので記念撮影も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/d2/a4adda53043395f658173aca1a253954.jpg)
店内には、中華食堂では欠かせない(?)漫画雑誌も数冊設置してあるが、ナニワ金融道が全巻揃っているのはスゴイ。
その後、麺と具材を食べ切り、絶品スープを約90%飲み干したところで、ごちそうさま。
おばちゃんと厨房のおじちゃんに、「おいしかったです、また来ます!」と告げて退散。
なお、帰路には下記の地下道があるが、照明に誘われ下ってしまうと、線路の向こう側に出てしまい、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/5f/86b00c5c5bdb01c7bf159c04f08ef399.jpg)
府中本町駅からは遠くなるトラップなので、暗くても左の脇道を進もう。私は見事にハマってしまった(苦笑)。
「また来ます!」と告げた数日後、今度も夜の時間帯に、有言実行の再訪。
今回は瓶ビールと、やはり希少メニューの「カツフライ」を頼んでみた。カツ+フライという表記、初めて見たよ。
メニュー札の記載は、「定食 カツフライ 800円」なので、単品でも可能かたずねてからオーダー。
「お時間いただきますけどよろしいですか」と確認され、手間がかかる珍しい料理なのかと、期待が高まる。
文字どおり二重揚げなのか、そもそもナニを揚げるのか。その答えは……普通のトンカツであった(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/00/c2ef3b6aa7738a20aff4b0aaffe1edcc.jpg)
ただ、ちゃんとラードで揚げているようで、コロモの香りや歯応えがよく、肉の厚さもちょうどいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/25/5375daa7df0edc076cf323b1a1d768b0.jpg)
卓上のソースやマヨネーズを使い、オレンジ色のドレッシングがかかった生野菜と一緒に食べていく。
トンカツ…いや、カツフライの単品は、会計時に600円=定食の200円引きと判明。
なお、2度目なので顔を覚えてもらったのか、おばちゃんから「これもどうぞ」と、青菜の胡麻和えもいただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/d3/e17212d46e094390aec132729ece3e78.jpg)
現在も実施しているかは不明だが、ランチタイムにはコーヒーも出るらしい。ただでさえ安いのにサービスいいね。
カツもビールも減ってきたところで、シメのお食事を注文することに。
「たぬき中華そば」550円も気になったのだが、たぶん醤油ラーメン+揚げ玉だろう。
なので、牛乳野菜ラーメンやカツフライを超える、他店では絶対に見たことのない未知のメニュー、
「肉野菜入りひらひら皿ラーメン」800円を選択した。
そもそも、皿ラーメンだけでも謎なのに、ひらひらというオノマトペが付いては、もうお手上げである。
しばらくすると、肉野菜入りひらひら皿ラーメンが、威風堂々と登場!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/be/1ae2a388063f0bded48d240f5f3d2e22.jpg)
横アングルはこちら。丼ではないけれどお皿というほど平たくない、中華丼などに使うような深めの器だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/15/394caa0b49425eee4aee8e61ebd01e91.jpg)
トロミがあり熱々のスープの中から、平べったい幅広麺が登場。これが「ひらひら」の正体か。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/a4/186c0f08d4a9d306b3316965546256d2.jpg)
同じ府中市の『どさん娘』のときにも書いたが、私はこの形状の麺が大好きである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/52/62177c77280383199488840d333b7f12.jpg)
具材は、牛乳野菜ラーメンと同じ、キャベツ、ニンジン、ピーマン、玉ねぎ、モヤシ、豚肉(※コピペ)の6種。
濁ったベージュ色のスープは、旨味がじゅうぶんで、芝麻醤(チーマージャン)由来なのか、ゴマの香りもする。
麺と具材は当然たいらげ、スープまで全部飲み干してしまった。
おばちゃんとの会計時に、他の麺メニューでも、ひらひら麺に変更できるかたずねたところ、
同じスープを使用している「ごま野菜ラーメン」700円なら可能かも、と前置きしつつ、
「スープとの相性もあるので、他のはできません」とのこと。ああ、それは残念。
「肉南ばんカレーラーメン」700円なんて、あの麺で食べたら、相当ウマそうだけどねえ。
ところで、調理担当のおじちゃんは、注文が入っても最低限の返事しかせず、厨房からは出てこない。
寡黙な頑固職人かと思いきや、会計時は毎回、レジまでやって来て、笑顔で「ありがとうございま~す」と挨拶してくれる。
この、おじちゃんの笑顔が、すごくナチュラルで、なんだか心が和むんだよ。
数々の独自メニュー、そしておじちゃんおばちゃんの応対が気に入った私は、今後も天下一さんに絶対通う。
次はたぬき中華そばか、「ハンバーグ」単品で飲むか。ナニワ金融道もまだ読み終わってないし(笑)。
昨日11月4日のテレ東系「アド街ック天国」は、久々の府中特集であり、魅力的な食堂を2軒紹介していた。
ただ、冒頭でも述べたように、府中市には天下一さんのような個人経営の名店が、星の数ほど存在する。
拙ブログでは、アド街も見逃した(?)それらの名店を、順次紹介していく予定である。乞うご期待!
天下一
東京都府中市矢崎町4-13-14
JR府中本町駅から徒歩約13分、西武線是政駅からも徒歩圏内
営業時間 11時~14時、17時半~20時半
定休日 木曜
※店頭看板の表記は 『味のラーメン 天下一』
※※府中市郷土の森博物館内に支店がある
中央線が事故で動かず、球場最寄り駅の北府中へ行けなかったため、立川から南武線で分倍河原に行き、そこから徒歩で向かった。
試合に遅れないよう、早歩きで向かったので、はっきりとは覚えてないのだが、
明らかな住宅街なのに、老舗っぽい個人営業のおそば屋さんや食堂が、いくつも残っていた。
そしてつい最近、「府中市 食堂」で検索してみたところ、予想どおり個人店がいくつもヒット。
その中の1軒で、以前から気になっていたのが、JR府中本町が最寄り駅の『天下一』。
以前紹介した、かつて大手チェーンだった『天下一』とはおそらく無関係な、個人経営の飲食店である。
こちらのお店は昨年の夏頃、愛読しているブログでその存在を知り、
店内メニュー札に、他ではあまり見かけないユニークな商品がいくつかあったため、印象に残ったのだ。
府中本町界隈に行く機会はなかなかなく、あと回しにしていたが、先日の夜、ようやく初訪問を遂げてきた。
お店の場所は、駅西側にある遊歩道を、南武線の線路沿いに南多摩駅方面に歩いていき、
大東京綜合卸売センター、通称・府中市場を過ぎて最初の十字路を右折し、さらに歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/4e/09d15d9a236d1e4b0e281862857a6665.jpg)
もはや住宅しかないぞ…と焦り始めた頃、黄色い灯りが見えてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/99/491283cba94e32e7b72eb3ed5ff97901.jpg)
入店すると、カウンター席にテーブル席、さらに、お座敷席もあったりする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/fd/c16f19f76ab0676ab71bdbd5f2861d40.jpg)
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カウンターの端に着席し、入口看板に【サントリーモルツ】のロゴがあったので、とりあえず「ビール」を注文。
おばちゃんに「生? 瓶?」と聞かれたので瓶を選択。出てきたのはプレミアムの中瓶で、価格は500円。
サントリービール工場が至近距離にあるので、きっと生ビールもウマいはずだ。
卓上にメニュー表はなく、壁の商品札から選ぶ。麺類などを記した黒い札と、手書きの白い札が混合。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/23/3f7ab94b0b498ac44597aefaee3ceddf.jpg)
中華主体だが、うどんやハンバーグもあり、さらに定食やお得なセットメニューも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/c5/88d63edb0c711021bab6a9c667e352f9.jpg)
つい最近、50円だけ値上げしたようだが、それでもまだ安価で、千円超の商品はない。
しかも、「ラーメン」と「ワンタン」だけは、以前と変わらず450円のまま。
今の時代、ラーメンは450円でも安すぎるのに、その価格を頑なに維持する、お店の方針が素晴らしい。
また、さっき触れた「他では見ないユニークな商品」が、いくつかあったのにお気付きだろうか。
珍しいモノ好きの私は、当然注文しているので、あとで紹介する。
瓶ビールに合わせるおつまみは、餃子が見当たらないので「五目ワンタン」700円にした。
これも滅多に見ないメニューだが、実際に出てきた商品も、ちょっと変わっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/5d/1dc73ac89c66fb895571bc423351a5b2.jpg)
五目そば=塩味のスープという印象があるが、こちらは醤油味のスープ。
具材は焼豚、メンマ、ノリ、ワカメ、ナルト、カニカマ、ネギに、ゆで玉子に玉子焼き。寿司ネタ風の玉子焼きが珍しい。
さらに、ワンタンはお肉少なめとはいえ、12個も入っていた! 麺がない分サービスなのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/db/14da667f9629a0c1615e5e7aa7603f2b.jpg)
順番が違うが、横アングルはこちら。結構大きめの丼である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/05/d790d45611f7fa66da384789eb70e82d.jpg)
醤油味のスープは、色は薄いけれど出汁はしっかり効いており、レンゲが止まらず。
ビールを飲み終わったが、まだ具材もワンタンも残っているので、「ウーロンハイ」400円にチェンジ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/6b/cdab782f632ac7b4aeef46bdd843302d.jpg)
そして、壁の端っこに、ないと思い込んでいた「ギョーザ」400円の札を発見したので、当然追加。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/86/f2c1c3531d7978bce2dea33bd74438fe.jpg)
すぐに出てきた餃子は、1人前5個でサイズは普通。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/87/b911e66ff9c0b4af7c1d44a369e43b96.jpg)
味も、野菜多めの昔風ではなく、肉の甘味を感じる、最近よく出回っているタイプだった。
五目ワンタンのスープを飲み進めたら、お店の屋号「天下一」が、誇らしげに印字されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/96/5d319a7d7100a2a5fe01a19b81b204d4.jpg)
餃子も食べ終えたところで、そろそろシメのお食事を頼むことに。
希少メニュー愛好家の皆様(いるのか?)お待たせしました、いよいよ「他にない商品」の登場です!
その商品とは、白いスープが目に優しい、「牛乳野菜ラーメン」700円。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/54/ffa8557f3c2c0dea558c4253016f3ad1.jpg)
※「みそ野菜牛乳ラーメン」750円もある
私自身、牛乳入りラーメンは過去に何度か食べたが、悪い感情を抱いたことはない。
こちらの商品も、塩味のスープに牛乳のコクと甘味が加わり、まろやかな味わいで結構イケる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/6a/25d9f28533dd1c1d5397b744ba2cc13d.jpg)
具材はキャベツ、ニンジン、ピーマン、玉ねぎ、モヤシ、豚肉で、油も多く含んでいるのか、時間がたっても熱々。
冷めるのを待つため、お行儀は悪いが、カウンター席の下に置いてある、
約30年前の人気漫画・「ナニワ金融道」の単行本を読ませてもらう。せっかくなので記念撮影も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/d2/a4adda53043395f658173aca1a253954.jpg)
店内には、中華食堂では欠かせない(?)漫画雑誌も数冊設置してあるが、ナニワ金融道が全巻揃っているのはスゴイ。
その後、麺と具材を食べ切り、絶品スープを約90%飲み干したところで、ごちそうさま。
おばちゃんと厨房のおじちゃんに、「おいしかったです、また来ます!」と告げて退散。
なお、帰路には下記の地下道があるが、照明に誘われ下ってしまうと、線路の向こう側に出てしまい、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/5f/86b00c5c5bdb01c7bf159c04f08ef399.jpg)
府中本町駅からは遠くなるトラップなので、暗くても左の脇道を進もう。私は見事にハマってしまった(苦笑)。
「また来ます!」と告げた数日後、今度も夜の時間帯に、有言実行の再訪。
今回は瓶ビールと、やはり希少メニューの「カツフライ」を頼んでみた。カツ+フライという表記、初めて見たよ。
メニュー札の記載は、「定食 カツフライ 800円」なので、単品でも可能かたずねてからオーダー。
「お時間いただきますけどよろしいですか」と確認され、手間がかかる珍しい料理なのかと、期待が高まる。
文字どおり二重揚げなのか、そもそもナニを揚げるのか。その答えは……普通のトンカツであった(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/00/c2ef3b6aa7738a20aff4b0aaffe1edcc.jpg)
ただ、ちゃんとラードで揚げているようで、コロモの香りや歯応えがよく、肉の厚さもちょうどいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/25/5375daa7df0edc076cf323b1a1d768b0.jpg)
卓上のソースやマヨネーズを使い、オレンジ色のドレッシングがかかった生野菜と一緒に食べていく。
トンカツ…いや、カツフライの単品は、会計時に600円=定食の200円引きと判明。
なお、2度目なので顔を覚えてもらったのか、おばちゃんから「これもどうぞ」と、青菜の胡麻和えもいただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/d3/e17212d46e094390aec132729ece3e78.jpg)
現在も実施しているかは不明だが、ランチタイムにはコーヒーも出るらしい。ただでさえ安いのにサービスいいね。
カツもビールも減ってきたところで、シメのお食事を注文することに。
「たぬき中華そば」550円も気になったのだが、たぶん醤油ラーメン+揚げ玉だろう。
なので、牛乳野菜ラーメンやカツフライを超える、他店では絶対に見たことのない未知のメニュー、
「肉野菜入りひらひら皿ラーメン」800円を選択した。
そもそも、皿ラーメンだけでも謎なのに、ひらひらというオノマトペが付いては、もうお手上げである。
しばらくすると、肉野菜入りひらひら皿ラーメンが、威風堂々と登場!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/be/1ae2a388063f0bded48d240f5f3d2e22.jpg)
横アングルはこちら。丼ではないけれどお皿というほど平たくない、中華丼などに使うような深めの器だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/15/394caa0b49425eee4aee8e61ebd01e91.jpg)
トロミがあり熱々のスープの中から、平べったい幅広麺が登場。これが「ひらひら」の正体か。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/a4/186c0f08d4a9d306b3316965546256d2.jpg)
同じ府中市の『どさん娘』のときにも書いたが、私はこの形状の麺が大好きである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/52/62177c77280383199488840d333b7f12.jpg)
具材は、牛乳野菜ラーメンと同じ、キャベツ、ニンジン、ピーマン、玉ねぎ、モヤシ、豚肉(※コピペ)の6種。
濁ったベージュ色のスープは、旨味がじゅうぶんで、芝麻醤(チーマージャン)由来なのか、ゴマの香りもする。
麺と具材は当然たいらげ、スープまで全部飲み干してしまった。
おばちゃんとの会計時に、他の麺メニューでも、ひらひら麺に変更できるかたずねたところ、
同じスープを使用している「ごま野菜ラーメン」700円なら可能かも、と前置きしつつ、
「スープとの相性もあるので、他のはできません」とのこと。ああ、それは残念。
「肉南ばんカレーラーメン」700円なんて、あの麺で食べたら、相当ウマそうだけどねえ。
ところで、調理担当のおじちゃんは、注文が入っても最低限の返事しかせず、厨房からは出てこない。
寡黙な頑固職人かと思いきや、会計時は毎回、レジまでやって来て、笑顔で「ありがとうございま~す」と挨拶してくれる。
この、おじちゃんの笑顔が、すごくナチュラルで、なんだか心が和むんだよ。
数々の独自メニュー、そしておじちゃんおばちゃんの応対が気に入った私は、今後も天下一さんに絶対通う。
次はたぬき中華そばか、「ハンバーグ」単品で飲むか。ナニワ金融道もまだ読み終わってないし(笑)。
昨日11月4日のテレ東系「アド街ック天国」は、久々の府中特集であり、魅力的な食堂を2軒紹介していた。
ただ、冒頭でも述べたように、府中市には天下一さんのような個人経営の名店が、星の数ほど存在する。
拙ブログでは、アド街も見逃した(?)それらの名店を、順次紹介していく予定である。乞うご期待!
天下一
東京都府中市矢崎町4-13-14
JR府中本町駅から徒歩約13分、西武線是政駅からも徒歩圏内
営業時間 11時~14時、17時半~20時半
定休日 木曜
※店頭看板の表記は 『味のラーメン 天下一』
※※府中市郷土の森博物館内に支店がある