ムダに長い私の人生。飲み歩いたお店は、相当な数になるだろう。
たまに、「今まで行った中で最高の居酒屋はどこ?」とたずねられるが、難しすぎて答えが出せない。
ただし、最も変わっている店、そんな熟語はないが「最変」の店は間違いなく、鶴ヶ島の『すぅちゃん』だろう。
東武東上線で川越の3つほど先、鶴ヶ島駅で下車し、数分歩くと下記のようなお店が現れる。

外観を見ただけで、ひと筋縄ではいかないお店、と察するはずだ。
『黄桜』のCMを思い出させる、カッパのイラストなどは、店主のすぅちゃんが描いたものらしい。
なお、看板やHPにも記載してあるように、お店の正式名はす「ぅ」ちゃんなのだが、
食べログや、食べログに自分のブログを転載しているバカは、す「う」ちゃんと誤記している。
エラそうにお店を採点する前に、小学校1年生で習う、小さいぅの使い方くらい覚えたらどうなんだ。
なお、先述したHPをクリックすると、居酒屋ではなく、引っ越しや片付けなどを引き受ける「便利屋すぅちゃん」に飛ぶ。
住所や電話番号はお店と一緒だし、「ごあいさつ」欄には、ビートきよしさん似の店主画像が掲載されている。
こっちが本業で、居酒屋は副業なのだろうか。さっき触れたイラストもそうだけど、店主は多芸な方なのかも。
営業開始時間の15時ちょっと過ぎに、私と友人が訪問したところ、店主が左の建物から出てきた。
さっきの店頭画像を見てもらえばわかるが、右半分が『居酒屋すぅちゃん』で、左半分は『カラオケすぅちゃん』。
カラオケ~の方は、地元の常連客のために、もっと早い時間から開けているらしい。
一方の居酒屋は、我々がいわゆる一番客。店主が入口ドアを開けて、招き入れてくれた。
ただ、「その通路を奥へ」と指示されたのだが…通路というか厨房内みたいで、客が通っていいのか迷う(苦笑)。

店内は意外と広く、こちらが我々が案内された席。ストーブが懐かしいタイプだ。

テーブル席は他にもあるが、壁にはやはり、店主手製のイラストや、なぜかアイドルのポスター、

さらに、昔のレコードジャケットなども。新宿『ヤングマン』みたいだね。

同系列(?)のカラオケ&便利屋すぅちゃんや、お持ち帰りパックのお知らせも貼ってある。

まずはドリンクとしてホッピーセット400円を注文。さらに「お通しは350円だけどいる?」とたずねられた。
我々はもらうことにしたが、お通しが不要な場合は断ることも可能なようだ。いいサービスだね。
まずはレモン入りのホッピーがやってきて、

その後お通しも登場。鶏肉と人参、里芋などが入った煮込み料理で、丼サイズなのに350円とはお得。

ここまでは「ちょっと変なお店」という印象だろうが、【最変】評価を侮ってはいけない。以下で理由を紹介していく。
理由その1 メニューが多すぎる
私が訪問した店では、商品数はナンバー1。なにしろ、メニュー表がこんなに分厚い。

まるで、かつてカラオケ店にあったブックリストのようだが、最初のページをめくると、目次(?)まである。

しかも、右上には「全部書ききれていません」の表記も。どれだけメニューあるんだ?
最初の【一般的なサワー】p5がこちら。価格は普通か、ちょっと安いくらいか。

ページをめくると、【ワイン、ワインカクテル】p7と、【カクテルバー】p8に。時折、イラストも描かれている。

全ページ撮影しようかと思ったが、99pもあるので断念。とにかく、ここよりメニュー数の多い店は滅多にないだろう。
理由その2 妙なメニューも多い
ホッピーを飲み終わり、次は何にしようかとメニューブックをめくっていくと、

【ビールカクテル】部門に「ビールたまご」を発見してしまった。玉子好きとして、頼まないワケにはいかぬ。

要するに生玉子入りビールである。下から見ると、卵黄ちゃんの存在が確認できる。

肝心の味は、ビールに合うとは思えないが、そんなに悪くもなかったよ(※あくまで個人の感想です)。
3杯目に選んだのが、「赤まむしの焼酎割」。“体の中からメラメラ、メキメキ”とあるが、私には効き目なし(泣)。

他にも、コカインの葉などが原料のリキュール「コカレロ」使用のカクテルや、

「スピリタス」など度数の高い酒で作るカクテル、通称【バカコーナー】など、妙なドリンクが多数。

内容だけでなく、ネーミングが妙な商品も結構ある。こちらは【酒肴】のページだが、

「とんかつ」「肉じゃが」など普通の商品に混ざり、「とりめし唐揚」「コーンポタ唐揚」など一風変わったもの、
さらに「ニャンニャン」「森林公園」「県民共済」「留年決定」など、奇妙キテレツなメニューが混ざる。
別のページには、「東上線」「県民共済」(重複だ!)「ださいじゃん」「マジ微妙」など、マジ微妙な商品が。

他のページにも、「ねねの恋人」「なんだかね」「ばぁちゃんの気持」などが見受けられた。
どんな料理なのか、さっぱりわからないので、店主にたずねてみたところ、「頼んでのお楽しみ」だって。
ひそかに、バイトの女の子にも聞いてみたのだが「一切お応えできません」と、教えてくれない。
ただし、そのあと私が、【妄想カクテル】欄から「彼女できるカクテル」を注文してみたところ、

※ツッコミたくなるメニューもあるが、あえて触れない
店主が女の子に、「ナニ入れるんだっけ?」と作り方をたずねていた。メニュー多すぎてレシピを忘れてるよ(笑)。
出てきたのは、ジンベースのカクテルだったが、さっきの赤まむし同様、「彼女できる」効果はなかった(泣)×2。

お通しが具だくさんだったので、頼んだ料理は、私が好きな「餃子」と、友人が頼んだ謎の料理(後述)。
餃子は作り置きせず、オーダーごとに成型するらしく、店主と女の子がせっせと包んでいる…結構な数を。
なので、提供までに時間がかかった。これで1人前580円。安い!

理由その3 フードの量自体も多い
メニューに「20~23ケ」と記載してあったので驚かなかったが、包む手間を考えたら安すぎる。

ちなみに、数は19個であった(笑)。店主が1個ツマミ食いしたのかな。
皮の閉じが甘いのもあったが、具材はニラが多めで、いわゆるツマミになる餃子であった。

こちらは、友人が頼んだ料理。申しわけないが、メニュー名を忘れてしまった。

いろいろ調べてみたところ、肉と豆腐を混ぜて揚げたものに鰹節とマヨをかけた、「Yヨッチ」かと思われる。
ちなみにヨッチとは、すぅちゃんこと店主・須藤義昭(よしあき?)さんの、もうひとつのあだ名ではないか。
とにかくメニューの多いこちらのお店、シメの食事も豊富だし、

デザートだって、おしゃれカフェ(←この言い方がおしゃれではない)に負けない品揃え。

家族で訪れても、小さいお子さんが喜ぶメニューがたくさんあるよ。
特にお子さんが喜びそうなのが、この日私がシメに頼んだ、「クリームソーダ」380円。
いろんな意味でお腹イッパイなので(笑)、食事は入りそうもなかったのでね。
こちらがそのクリームソーダ。繰り返すが、これで380円である。

ジョッキに注がれた、メロンの味がしない緑色ソーダ(個人的に大好き)の上に、狂った量のアイスが!
友人は、アルコール入りの「カカオ オレ シェーク」(だと思った)にしたが、

こちらも、たっぷりの生クリームが飾られている。原価率高そうだなあ。

満足したところで「ごちそう様です」。お会計も安かったし、「また来ます」と店主すぅちゃんに告げて退散。
だが同行した友人は、あまり気に入らなかった様子。まあ、評価が分かれるお店だろうしね。
私自身も、ひとりじゃツラい量のツマミだし、鶴ヶ島に行く機会もなかなかない。
また行きたいな…と思ってはいたのだが、再訪が叶わぬまま3年たってしまった!
なので、これまで綴ってきた内容、料理の価格や量などは、現在とは多少異なるかもしれない。
今の時期は、仕込みを減らしメニュー数を絞っている可能性もあるが…それでもまだメニューは多いんだろうな。
最初の方で書いたように、HP「便利屋すぅちゃん」には、居酒屋経営については一切触れていない。
休業か、もしかしたら…お店には失礼だが不安になったので、直接電話して聞いてみることに。
※お店の名刺
すぅちゃん「ハイもしもし」 私「あ、あの…HP見たんですけど、居酒屋もやってますよね」
すぅちゃん「ハイ、やってますよ!」
私「ああよかった。緊急事態宣言が明けたら、必ず行きます。お忙しい中すみません」
すぅちゃん「ハイ、お待ちしてますので!」 店主は以前と変わらぬ明るい声だった。
東京や埼玉は緊急事態宣言の延長が決まったばかりだが、解除されたらまず、『居酒屋すぅちゃん』に駆けつける予定だ。
居酒屋すぅちゃん
埼玉県鶴ヶ島市上広谷4-3
東武東上線鶴ヶ島駅から徒歩約4分
営業時間 一応15時~24時だけど、開店が遅れる場合があるので、行く前に電話で確認した方がいい
ただし、現在は20時閉店
定休日 基本無休だけど、やはり確認した方がいい
たまに、「今まで行った中で最高の居酒屋はどこ?」とたずねられるが、難しすぎて答えが出せない。
ただし、最も変わっている店、そんな熟語はないが「最変」の店は間違いなく、鶴ヶ島の『すぅちゃん』だろう。
東武東上線で川越の3つほど先、鶴ヶ島駅で下車し、数分歩くと下記のようなお店が現れる。

外観を見ただけで、ひと筋縄ではいかないお店、と察するはずだ。
『黄桜』のCMを思い出させる、カッパのイラストなどは、店主のすぅちゃんが描いたものらしい。
なお、看板やHPにも記載してあるように、お店の正式名はす「ぅ」ちゃんなのだが、
食べログや、食べログに自分のブログを転載しているバカは、す「う」ちゃんと誤記している。
エラそうにお店を採点する前に、小学校1年生で習う、小さいぅの使い方くらい覚えたらどうなんだ。
なお、先述したHPをクリックすると、居酒屋ではなく、引っ越しや片付けなどを引き受ける「便利屋すぅちゃん」に飛ぶ。
住所や電話番号はお店と一緒だし、「ごあいさつ」欄には、ビートきよしさん似の店主画像が掲載されている。
こっちが本業で、居酒屋は副業なのだろうか。さっき触れたイラストもそうだけど、店主は多芸な方なのかも。
営業開始時間の15時ちょっと過ぎに、私と友人が訪問したところ、店主が左の建物から出てきた。
さっきの店頭画像を見てもらえばわかるが、右半分が『居酒屋すぅちゃん』で、左半分は『カラオケすぅちゃん』。
カラオケ~の方は、地元の常連客のために、もっと早い時間から開けているらしい。
一方の居酒屋は、我々がいわゆる一番客。店主が入口ドアを開けて、招き入れてくれた。
ただ、「その通路を奥へ」と指示されたのだが…通路というか厨房内みたいで、客が通っていいのか迷う(苦笑)。

店内は意外と広く、こちらが我々が案内された席。ストーブが懐かしいタイプだ。

テーブル席は他にもあるが、壁にはやはり、店主手製のイラストや、なぜかアイドルのポスター、

さらに、昔のレコードジャケットなども。新宿『ヤングマン』みたいだね。

同系列(?)のカラオケ&便利屋すぅちゃんや、お持ち帰りパックのお知らせも貼ってある。

まずはドリンクとしてホッピーセット400円を注文。さらに「お通しは350円だけどいる?」とたずねられた。
我々はもらうことにしたが、お通しが不要な場合は断ることも可能なようだ。いいサービスだね。
まずはレモン入りのホッピーがやってきて、

その後お通しも登場。鶏肉と人参、里芋などが入った煮込み料理で、丼サイズなのに350円とはお得。

ここまでは「ちょっと変なお店」という印象だろうが、【最変】評価を侮ってはいけない。以下で理由を紹介していく。
理由その1 メニューが多すぎる
私が訪問した店では、商品数はナンバー1。なにしろ、メニュー表がこんなに分厚い。

まるで、かつてカラオケ店にあったブックリストのようだが、最初のページをめくると、目次(?)まである。

しかも、右上には「全部書ききれていません」の表記も。どれだけメニューあるんだ?
最初の【一般的なサワー】p5がこちら。価格は普通か、ちょっと安いくらいか。

ページをめくると、【ワイン、ワインカクテル】p7と、【カクテルバー】p8に。時折、イラストも描かれている。

全ページ撮影しようかと思ったが、99pもあるので断念。とにかく、ここよりメニュー数の多い店は滅多にないだろう。
理由その2 妙なメニューも多い
ホッピーを飲み終わり、次は何にしようかとメニューブックをめくっていくと、

【ビールカクテル】部門に「ビールたまご」を発見してしまった。玉子好きとして、頼まないワケにはいかぬ。

要するに生玉子入りビールである。下から見ると、卵黄ちゃんの存在が確認できる。

肝心の味は、ビールに合うとは思えないが、そんなに悪くもなかったよ(※あくまで個人の感想です)。
3杯目に選んだのが、「赤まむしの焼酎割」。“体の中からメラメラ、メキメキ”とあるが、私には効き目なし(泣)。

他にも、コカインの葉などが原料のリキュール「コカレロ」使用のカクテルや、

「スピリタス」など度数の高い酒で作るカクテル、通称【バカコーナー】など、妙なドリンクが多数。

内容だけでなく、ネーミングが妙な商品も結構ある。こちらは【酒肴】のページだが、

「とんかつ」「肉じゃが」など普通の商品に混ざり、「とりめし唐揚」「コーンポタ唐揚」など一風変わったもの、
さらに「ニャンニャン」「森林公園」「県民共済」「留年決定」など、奇妙キテレツなメニューが混ざる。
別のページには、「東上線」「県民共済」(重複だ!)「ださいじゃん」「マジ微妙」など、マジ微妙な商品が。

他のページにも、「ねねの恋人」「なんだかね」「ばぁちゃんの気持」などが見受けられた。
どんな料理なのか、さっぱりわからないので、店主にたずねてみたところ、「頼んでのお楽しみ」だって。
ひそかに、バイトの女の子にも聞いてみたのだが「一切お応えできません」と、教えてくれない。
ただし、そのあと私が、【妄想カクテル】欄から「彼女できるカクテル」を注文してみたところ、

※ツッコミたくなるメニューもあるが、あえて触れない
店主が女の子に、「ナニ入れるんだっけ?」と作り方をたずねていた。メニュー多すぎてレシピを忘れてるよ(笑)。
出てきたのは、ジンベースのカクテルだったが、さっきの赤まむし同様、「彼女できる」効果はなかった(泣)×2。

お通しが具だくさんだったので、頼んだ料理は、私が好きな「餃子」と、友人が頼んだ謎の料理(後述)。
餃子は作り置きせず、オーダーごとに成型するらしく、店主と女の子がせっせと包んでいる…結構な数を。
なので、提供までに時間がかかった。これで1人前580円。安い!

理由その3 フードの量自体も多い
メニューに「20~23ケ」と記載してあったので驚かなかったが、包む手間を考えたら安すぎる。

ちなみに、数は19個であった(笑)。店主が1個ツマミ食いしたのかな。
皮の閉じが甘いのもあったが、具材はニラが多めで、いわゆるツマミになる餃子であった。

こちらは、友人が頼んだ料理。申しわけないが、メニュー名を忘れてしまった。

いろいろ調べてみたところ、肉と豆腐を混ぜて揚げたものに鰹節とマヨをかけた、「Yヨッチ」かと思われる。
ちなみにヨッチとは、すぅちゃんこと店主・須藤義昭(よしあき?)さんの、もうひとつのあだ名ではないか。
とにかくメニューの多いこちらのお店、シメの食事も豊富だし、

デザートだって、おしゃれカフェ(←この言い方がおしゃれではない)に負けない品揃え。

家族で訪れても、小さいお子さんが喜ぶメニューがたくさんあるよ。
特にお子さんが喜びそうなのが、この日私がシメに頼んだ、「クリームソーダ」380円。
いろんな意味でお腹イッパイなので(笑)、食事は入りそうもなかったのでね。
こちらがそのクリームソーダ。繰り返すが、これで380円である。

ジョッキに注がれた、メロンの味がしない緑色ソーダ(個人的に大好き)の上に、狂った量のアイスが!
友人は、アルコール入りの「カカオ オレ シェーク」(だと思った)にしたが、

こちらも、たっぷりの生クリームが飾られている。原価率高そうだなあ。

満足したところで「ごちそう様です」。お会計も安かったし、「また来ます」と店主すぅちゃんに告げて退散。
だが同行した友人は、あまり気に入らなかった様子。まあ、評価が分かれるお店だろうしね。
私自身も、ひとりじゃツラい量のツマミだし、鶴ヶ島に行く機会もなかなかない。
また行きたいな…と思ってはいたのだが、再訪が叶わぬまま3年たってしまった!
なので、これまで綴ってきた内容、料理の価格や量などは、現在とは多少異なるかもしれない。
今の時期は、仕込みを減らしメニュー数を絞っている可能性もあるが…それでもまだメニューは多いんだろうな。
最初の方で書いたように、HP「便利屋すぅちゃん」には、居酒屋経営については一切触れていない。
休業か、もしかしたら…お店には失礼だが不安になったので、直接電話して聞いてみることに。

すぅちゃん「ハイもしもし」 私「あ、あの…HP見たんですけど、居酒屋もやってますよね」
すぅちゃん「ハイ、やってますよ!」
私「ああよかった。緊急事態宣言が明けたら、必ず行きます。お忙しい中すみません」
すぅちゃん「ハイ、お待ちしてますので!」 店主は以前と変わらぬ明るい声だった。
東京や埼玉は緊急事態宣言の延長が決まったばかりだが、解除されたらまず、『居酒屋すぅちゃん』に駆けつける予定だ。
居酒屋すぅちゃん
埼玉県鶴ヶ島市上広谷4-3
東武東上線鶴ヶ島駅から徒歩約4分
営業時間 一応15時~24時だけど、開店が遅れる場合があるので、行く前に電話で確認した方がいい
ただし、現在は20時閉店
定休日 基本無休だけど、やはり確認した方がいい