明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

禁酒法時代にお世話になったお店 立川『麺や★Fuji』

2023年07月02日 | 居酒屋・バー
タイトルの「禁酒法時代」とは、20世紀初頭のアメリカのことではなく、
コロナ禍における【飲食店の酒類提供禁止時期】を指す。
時代と称するほどの長期間ではないが、居酒屋や酒販売業者、我々呑み助が不自由を強いられたのは事実である。
21年5月、東京と埼玉の一部が酒類禁止になったとき、私はわざわざ禁止対象外の入間市へ飲みに行った。 ※詳細はこちら

その後、私の地元立川市では、「もう我慢できねえ!」とばかりに、通常営業を再開する居酒屋が続出。
駅北口を出てすぐ右折した先のエリアでは、大半のお店が酒類提供をしていたが、
ただでさえ民度の低い立川の酔っ払いが、久々の飲酒で普段以上のバカ騒ぎをしており(苦笑)、利用する気にならなかった。
大勢のダメな客と同じ空間に滞在するのは、コロナに罹るのと同じくらい苦痛だからね。
そんなある日、その駅前エリアからは少々離れた、競輪場通りにある『麺や★Fuji』というお店が、
「感染対策を徹底し、お酒を提供中」のようなPR文を、食べログに掲載していたのを発見。
飲めるラーメン店は私も好きだし、駅近くのようなバカ騒ぎはしていないと予想し、行ってみることにした。

看板に記載してあるように、こちらは「ラーメンと日本酒のお店」で、つのだ☆ひろ氏のように、店名に★が入るようだ。


店内はカフェのような内装で、L字カウンター席とテーブル席が少々。
カウンター席の客は、全員飲酒しており、私も「ホッピーセット・白」480円を注文。
おつまみは、すぐ出てきそうな「ラーメン屋3種盛り」580円を選択。チャーシュー、メンマ、味玉にもやし付き。


上記画像はSNSにも投稿したが、下記のようにホッピーが写っている画像は、時勢を考慮し掲載を控えた。


おつまみとしてもう一品、「担々餃子」400円を注文。 ※現在は販売していない


中身は肉野菜ではなく、担々麺の具材のような、タレで味付けされたひき肉と玉ネギ。


ホッピー「ナカ」200円をお替わりし、ゴキゲンになり…たかったところだが、先客のジジイがうるさすぎる。
接客担当の女性は、丁寧な応対をしているのだが、それをいいことに、ジジイがやたらと話しかける。
声がデカく、無視したくても聞こえてしまうし、その内容も下品。本人は満足だろうが、周囲の客としては迷惑極まりない。
駅から多少離れた店にも、このような客がいるとは…さすがは立川市、ダメ人間の層が厚い(嘆)。
うるさかったので、初訪問時はシメの食事は頼まず、退散することにした。

緊急事態宣言が解除され、他の店でも酒類を提供するようになってからは、このジジイとは一期一会。
「一期一会」と記したように、私はその後も、ここ麺や★Fuji(以下、「フジ」と略称で呼ぶ)さんに通っているが、
お客さんは食事だけの若者や、日本酒を静かに飲む男性などばかりで、不快な輩には遭遇していない。

2度目の訪問では、メニュー表を撮影。こちらは日本酒以外のドリンク類。


日本酒の銘柄は「店内表示をご覧ください」とあるように、日替わりでいいお酒を入荷している模様。

※2022年5月に撮影

こちらはおつまみ類。日本酒と同様、下記以外にも日替わりメニューがあるが、撮影しそびれた。ゴメン。


この日の注文は、またまた白ホッピーセットと、


おつまみとして、前回の担々餃子とは異なる「鶏と大葉の和風餃子」400円、


私の好きなもつ煮、商品名は「ラーメン屋のモツ煮込み」500円、


さらに、串焼きから「鶏モモ串」180円を、タレと塩で1本ずつ注文。 ※写真は塩


もつ煮は濃厚ではなく、むしろ薄口。使用しているラーメンスープが濃くないからかな?
鶏モモ串は、塩味もタレ味もいたって普通。180円にしては、鶏肉が小さいし。
ただ、鶏と大葉の和風餃子は、商品名からして個性的だし、味も良かった。
一応、ハシで割って中身の画像も撮ってみたけど、大葉より鶏肉の旨味の方が印象に残った。


こちらのお店は、ドリンクは日本酒推しなので、おつまみも日本酒に合う料理の方が自信がありそう。
既述したように、日替わりのおばんざいのような一品料理が、黒板に記されているのだが、
よく覚えてないけど、酒盗とか若竹煮とか山菜の和え物とか、私の苦手な和の一品が多かった気がする。
このブログには「和食」カテゴリーがなく、ラーメン、カレー、ハンバーグ、餃子、デザートと、
お子さんが好きな食べ物ばかりを載せているのは周知のとおり。私も結構いいトシなんだけどね…。
というワケで、ここからは私の好物であり、お店のもうひとつのウリである、麺類を紹介していく。

メニューはこちら。お店の屋号がつく「白ふじラーメン」の他、超白ふじ、赤ふじ、赤ふじ汁なしなど種類は豊富。


2度目の訪問ではシメとして、「香味塩つけ麺」850円を注文。並・大同料金なので、当然「大」にしてもらう。


白ふじラーメンのスープと似た色のタレは、塩分控えめのマイルドタイプ。
近年のつけ麺は、濃厚でしょっぱいタレが主流なので、こちらのタレは異色といえよう。
麺はサッポロラーメンのお店で使うような、色鮮やかな黄色。麺自体の味はさほどなし。
具材は、前回食べた3種盛りのと同じメンマとチャーシューに、ナルトとネギで、特に個性はなし。
途中で、麺をすべてつけダレ容器に入れちゃったので、ミニラーメンみたいになってしまった。


接客担当の女性店員はこの日も、入店時は「いらっしゃいませ!」と温かく迎え入れてくれて、
商品の注文&提供時も、丁寧に応対してくれたのだが、すぐに厨房の奥に引っ込んでしまう。
客席に近いと、前回みたいに妙なジジイに絡まれるので、それを避けたのかな。
ただ、私の会計時は調理担当の男性ともども、どこかに行ってしまい、厨房内はもぬけの殻。


競輪場近くという場所柄(笑)、食い逃げ防止のためにも、どちらかひとりは店内に残った方がいいと思うよ。

ここまで触れていなかったが、店名の由来は先代店主が、
「フジロックフェスティバル」に、最初の1回目から出店していたかららしい。
当初は、立川市の別の場所で開業し、4年前に現住所に移転したのだが、直後に店主が急逝。
当時パートだった先述の女性店員は、お店を継いで新店主として営業を継続することを決意。
そして調理担当は、先代店主が作るラーメンを長年食べ続けてきた、彼女の息子さんが引き受けたそうだ。
こういう事情を知ってしまうと、こちらのお店と母子を、応援したくなるよね。
その後は、近所の『サムライキッチン』で飲んだあと、立川駅とは反対方面のフジさんに立ち寄り、
軽く一杯やったり、シメの食事を楽しんだりしている。

あるときは、基本の白ふじラーメン780円と、「悪魔のバター醤油ご飯」220円をオーダー。


スープは、鶏ガラと豚骨を長時間煮込んで作るそうだが、弱火で煮込んでいるのか、臭みもなくあっさり。


麺や具材は、さっき紹介した塩つけ麺と同じ。スープと麺の絡みはイマイチのような。
バター醤油ご飯は、バターとゴマが乗ったご飯に、添付の醤油だけ。あまり「悪魔」要素は感じないな。


途中でスープを注いでみたが、家系ラーメンのようにしょっぱくないのでご飯と合わず、むしろバターの風味が消える逆効果。


日本酒と和風おばんざいがウリのフジさんで、ジャンクフードのバターライスを頼んだのが間違いだったか。

ここまで、麺類はあまりホメていないが、ちゃんと推奨したいメニューもある。
その商品とはいズバリ、下記の「玉子とじ塩ラーメン」である!


名古屋のご当地ラーメンの一種らしく、だいぶ前に、中野に専門店があった記憶がある。
白ふじラーメンと同じスープに溶き玉子を加えた、一見シンプルな商品だが、
そのふわふわ玉子ちゃんが、淡泊なスープと黄色い麺を、巧みに融合させている。
具材はないが、740円と麺類ではもっとも安価だし、スープを最後まで飲み干せる、お得な一品である。
なお、このときはラーメンが来る前に、初回にも頼んだ3種盛で「烏龍茶割り」450円を飲んでいたため、
味玉半分とチャーシュー1枚がゲスト参戦。玉子のダブりは気にするどころか、むしろ喜びである。


溶き玉子マシができないか、今度相談してみよう。麺抜きのスープというのも、満腹時のシメによさそうだ。

先代店主の早逝や、無意味な禁酒法時代などの苦難を乗り越え、現店舗の営業も5年目に突入したフジさん。
昨年くらいから、ツイッターの投稿が増え、限定メニューなどを積極的に宣伝・提供している。
最近は「冷やしごまつけ麺」などを販売しているが、以前やっていた、太麺使用の「ちゃんぽん」がウマそうだった。
繰り返しになるが、先代の遺志を継いだ現店主母子を応援すべく、フジさんに通い続けようと思っている。
今後は麺類だけでなく、日本酒や和風おつまみも頼んでみる…かも。



麺や★Fuji
東京都立川市高松町2-25-31
JR立川駅から徒歩約12分、多摩モノレール高松駅からの方がやや近そう
営業時間 11時半~14時半、17時半~22時
定休日 月
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