数ヶ月前、初めて西八王子の洋食店『おがわ』さんに入店した日の帰り、
反対側の北口駅周辺を、少しだけ探索してみたところ、下記看板のお店を発見。
「豚骨ソバ」に惹かれる反面、「八王子で一番濃厚」という形容詞には、疑惑を抱いてしまった。
どうせ自称だろうし、ラーメン屋の常套手段とはいえ、こういう言ったモン勝ち的な宣伝コピー、
言い換えれば「事実と違う、誇大な表現」は、JAROが指摘するまでもなく、時代にそぐわないと思うのだが。
なお、私自身も常日頃から、「荻窪『啓ちゃん』の木耳玉子炒めは世界一ウマい!」と吹聴しているけど、
私は啓ちゃんの関係者ではないし、営利目的でもないので、見逃してほしい。
看板写真の撮影後、帰宅してこちらのお店『豚骨ソバ かなえ』について調べてみた。
私が愛読しているラーメンブログの管理人さんは、開店直後に訪問していて、
「本当に八王子一濃厚なのか」「食べ歩いて確認したのか」と問い詰めたらしい(笑)。 ※明確な返答はなかった模様
ただし、ラーメンの味自体は悪くないらしく、おつまみやカレーなど、メニューも豊富なようなので、
誇大広告はともかく、濃厚ラーメンにカレーと、私好みの商品を提供しているようだ。
それから数週間後、『おがわ』さんに19時45分頃訪問したところ、「CLOSE」の札がかかっている!
念のため、店内のお母さんに確認してみたら、その日は20時閉店で、ラストオーダーも終了していた。
確かに、外の看板も20時までと記されていたが、食べログでは「21時閉店」になっている(怒)。
※普段は20時30分閉店なのかな?
せっかく西八王子に来たので、ちょうどいい機会なので、駅反対側のかなえさんを訪問し、
騙されたと思って、八王子一濃厚な豚骨ソバを食べてみることにした。すでに食べログに騙されたのに(苦笑)。
店内はカウンター数席とテーブル席が4つ。前は居酒屋だったようで、ラーメン店にしては広め。
カウンター席に案内され、まずは「1杯目限定ワンコインセット」500円の生ビール&ワンタンを注文。
※セットは酎ハイとアジフライも選べる
「生ビール中」は380円、「特製ワンタン6個入り 九条ねぎ和え(←正式名)」290円なので、500円はお得。
肉入りのワンタンには九条ねぎと、酢と醤油とゴマ油を合わせたようなタレがかかっている。味の感想は特になし。
さっきビールの背後に写っていた、麺類以外のレギュラーメニューがこちら。この他に、日替わり商品もある。
ビールを飲み終えたので、上記メニュー表から「ホッピーセット白」450円と、
「九条ねぎ塩もつ煮込み」350円を追加。右下のは柚子胡椒だ。
もつ煮は、注文が入ってから塩スープで煮込むタイプで、もつ鍋のミニ版、という印象。
ホッピー中250円をお替わりし、ワンタンともつ煮を食べ終えたところで、シメのラーメンをお願い。
注文したのは当然、お店自慢の「濃厚豚骨ソバ」790円だ。
銀の受け皿を敷いた、大きめの丼からは、豚骨臭がほのかに香る。
同時に、「濃かったら、こちらで調整してください」と、割スープのポットも提供された。
まずはスープから飲むと…ちゃんと濃いではないか!
店主は家系ラーメン『町田家』出身らしいが、ここのスープも九州風豚骨とは異なり、
家系のエッセンスを加えた、茶褐色のワイルドな仕上がりで、唯一無二のスープといえよう。
麺は硬め・細めのストレートだが、九州風よりは太いかな。
具材はチャーシュー、木耳、九条ねぎ。チャーシューが結構ウマい。
紅生姜やおろしニンニクを加え食べ進めたが、濃厚好きな私でも、ちょっと濃すぎると感じたので、
さっきの割スープを加える。魚介ダシの半透明スープを、レンゲ2.5杯くらい入れたら、ちょうど好みの濃さになった。
なので、ビールやらホッピーやらおつまみやらで、そこそこ満腹なのに、「替玉」120円を頼んでしまった。
スープに沈んでいく、赤い調味料は豆板醤。こちらのお店中央には、紙エプロンや取り皿、
さらにはカレー用の福神漬けやスパイスとか、各種調味料も用意されており、その中に豆板醤もあったのだ。
ふた玉めの麺はもちろん、スープも残さず飲み干し、「ごちそうさまです」。
濃厚豚骨ソバの感想は、八王子一かはさておき、濃くてウマかった! になる。
実はたいしたコトないんだろう…という予想を裏切られ、むしろお店に好感を抱いてしまった。
約1ヶ月後、今度はおがわさんの代打ではなく、かなえさんを目当てに、西八王子へ向かった。
今回は最初から白ホッピーセットをお願いし、おつまみとして「自家製炙りチャーシュー(味玉メンマ付き)」450円と、
「サクサクジューシー唐揚げ ノーマル3個」350円を注文。商品名が長く、転記がメンドくさい。
今回もカウンター席に座ったのだが、店員さんが目の前で、ワンタンの皮に具材を詰める作業をしている。
失礼ながら、ワンタンも鶏唐揚げも、業務用のを使っていると思っていた。
私が頼んだ唐揚げも、わざわざ二度揚げしていたし、意外と手間をかけている。
ただし、チャーシューの炙りが、予想どおりガスバーナーだったのは残念。
阿佐ヶ谷の『萬福本舗』さんみたいに、チャーシューを網に乗せて直火で炙るのならいいけど、
ガスバーナーで炙っても、個人的には焦げ臭いだけで全然ウマいと思わない。
ここのチャーシューは美味しいのだから、次回頼むときは「炙らずそのままで」とお願いしよう。
かかっていたタレや、味玉とメンマは平凡だったが、それでもホッピー中をお替わり。
しばらくすると、鶏唐揚げノーマルがやってきた。非ノーマル=油淋鶏風は+30円。
二度揚げることで、鶏肉が多少は縮むはずだが、ここのはデカいまま。一般的なサイズの倍はありそうで、350円は破格だ。
歯触りはサクサクではなくガリガリだったが、鶏肉自体はジューシーで、酒が進んだ。
ホッピーセットもお替わりし、食事&つまみにもなる、「濃厚豚骨焼きラーメン」700円を追加。
平たい皿ではなく、丼に盛られて登場。具材は濃厚豚骨ソバと一緒。
一見、スープなしの油そばだが、厨房の作業を見ていたら、茹で終えた麺を短時間炒めていたので、確かに焼きラーメンだ。
麺がタレと絡むよう、よく混ぜてから、余ったチャーシュー、味玉、唐揚げも加える。
食べる前からわかっていたが、味が濃い、というかしょっぱい。ラーメンからスープを抜いたようなモンだからね。
途中で、先述した店中央の調味料コーナーから、マヨネーズと柚子胡椒を拝借し、ぶちまける。
しょっぱさは和らいだが、柚子胡椒を入れ過ぎたのか、妙に辛くなってしまった。マヨでカロリーは増えたし。
食事の途中だが、この日は胃の調子が良かったので、お店がラーメンと同じくらい推奨している、
濃厚豚骨スープ使用の「48時間熟成豚骨カレー」もオーダー。
ライスの量で価格が変わり、小150g、中250g、大350gとあるが、無理せず小にしておいた。価格は350円。
お皿に盛られたご飯に、湯煎された鍋からカレーをすくい、小カレーが完成。
下記の見本画像と比べると、具材が少なすぎるが(苦笑)、カレーに溶けこんでしまった、と考えよう。
肝心の味は…なぜか薄い。しょっぱい焼きラーメンのあとだからではなく、明らかにコクや旨味が足りず、
立ち食いそば屋が出すような、味気ない業務用カレーみたい。豚骨スープの濃厚さはどこへ?
先客が頼んだカレーに、具材と一緒にコクや旨味もよそっちゃったのかな?
この日はたまたまデキが悪かったと思い、次回訪問時に再度注文してみたい。
とにかく、かなえのカレーはこんなモンじゃないはず!
おお、最初は懐疑心を抱いていたのに、いつの間にかお店の味方になっていることに、自分でもビックリ。
こちらには、濃厚とは対を成す「淡麗豚骨ソバ」や、「濃厚&淡麗つけ麺」、
さらには、写真の「豚骨塩ソバ」に「二郎風豚骨ソバ」、期間限定メニューなど、未食の麺類がたくさん残っている。
次回はカレーと、どの麺類を組み合わせるか、今から悩んでいる。あ、「カレーラーメン」って作ってもらえないかな?
麺類やご飯もの、つまみもいろいろあるけれど、かなえさんのメニューで私がもっとも好きなのは、やはり濃厚豚骨ソバである。
皆さんもぜひ、騙されたと思って(笑)一度は食べてみてほしい。濃いラーメンが好きな方なら、絶対気に入るはず。
店舗の最寄り駅である西八王子は、高校野球西東京大会の予選を開催している、八王子球場のJR最寄り駅でもある。
我が母校日大三も、甲子園を目指し奮闘中(7月19日現在)。次回ブログでは、彼らの戦いぶりについて書く予定だ。
豚骨ソバ かなえ(叶)
東京都八王子市千人町3-2-1
JR西八王子駅から徒歩約90秒
営業時間 11時半~15時、17時半~23時 日曜は22時まで
定休日 不定休だが、ほとんど休んでいない
※追記 2024年2月末に閉店した模様です
反対側の北口駅周辺を、少しだけ探索してみたところ、下記看板のお店を発見。
「豚骨ソバ」に惹かれる反面、「八王子で一番濃厚」という形容詞には、疑惑を抱いてしまった。
どうせ自称だろうし、ラーメン屋の常套手段とはいえ、こういう言ったモン勝ち的な宣伝コピー、
言い換えれば「事実と違う、誇大な表現」は、JAROが指摘するまでもなく、時代にそぐわないと思うのだが。
なお、私自身も常日頃から、「荻窪『啓ちゃん』の木耳玉子炒めは世界一ウマい!」と吹聴しているけど、
私は啓ちゃんの関係者ではないし、営利目的でもないので、見逃してほしい。
看板写真の撮影後、帰宅してこちらのお店『豚骨ソバ かなえ』について調べてみた。
私が愛読しているラーメンブログの管理人さんは、開店直後に訪問していて、
「本当に八王子一濃厚なのか」「食べ歩いて確認したのか」と問い詰めたらしい(笑)。 ※明確な返答はなかった模様
ただし、ラーメンの味自体は悪くないらしく、おつまみやカレーなど、メニューも豊富なようなので、
誇大広告はともかく、濃厚ラーメンにカレーと、私好みの商品を提供しているようだ。
それから数週間後、『おがわ』さんに19時45分頃訪問したところ、「CLOSE」の札がかかっている!
念のため、店内のお母さんに確認してみたら、その日は20時閉店で、ラストオーダーも終了していた。
確かに、外の看板も20時までと記されていたが、食べログでは「21時閉店」になっている(怒)。
※普段は20時30分閉店なのかな?
せっかく西八王子に来たので、ちょうどいい機会なので、駅反対側のかなえさんを訪問し、
騙されたと思って、八王子一濃厚な豚骨ソバを食べてみることにした。すでに食べログに騙されたのに(苦笑)。
店内はカウンター数席とテーブル席が4つ。前は居酒屋だったようで、ラーメン店にしては広め。
カウンター席に案内され、まずは「1杯目限定ワンコインセット」500円の生ビール&ワンタンを注文。
※セットは酎ハイとアジフライも選べる
「生ビール中」は380円、「特製ワンタン6個入り 九条ねぎ和え(←正式名)」290円なので、500円はお得。
肉入りのワンタンには九条ねぎと、酢と醤油とゴマ油を合わせたようなタレがかかっている。味の感想は特になし。
さっきビールの背後に写っていた、麺類以外のレギュラーメニューがこちら。この他に、日替わり商品もある。
ビールを飲み終えたので、上記メニュー表から「ホッピーセット白」450円と、
「九条ねぎ塩もつ煮込み」350円を追加。右下のは柚子胡椒だ。
もつ煮は、注文が入ってから塩スープで煮込むタイプで、もつ鍋のミニ版、という印象。
ホッピー中250円をお替わりし、ワンタンともつ煮を食べ終えたところで、シメのラーメンをお願い。
注文したのは当然、お店自慢の「濃厚豚骨ソバ」790円だ。
銀の受け皿を敷いた、大きめの丼からは、豚骨臭がほのかに香る。
同時に、「濃かったら、こちらで調整してください」と、割スープのポットも提供された。
まずはスープから飲むと…ちゃんと濃いではないか!
店主は家系ラーメン『町田家』出身らしいが、ここのスープも九州風豚骨とは異なり、
家系のエッセンスを加えた、茶褐色のワイルドな仕上がりで、唯一無二のスープといえよう。
麺は硬め・細めのストレートだが、九州風よりは太いかな。
具材はチャーシュー、木耳、九条ねぎ。チャーシューが結構ウマい。
紅生姜やおろしニンニクを加え食べ進めたが、濃厚好きな私でも、ちょっと濃すぎると感じたので、
さっきの割スープを加える。魚介ダシの半透明スープを、レンゲ2.5杯くらい入れたら、ちょうど好みの濃さになった。
なので、ビールやらホッピーやらおつまみやらで、そこそこ満腹なのに、「替玉」120円を頼んでしまった。
スープに沈んでいく、赤い調味料は豆板醤。こちらのお店中央には、紙エプロンや取り皿、
さらにはカレー用の福神漬けやスパイスとか、各種調味料も用意されており、その中に豆板醤もあったのだ。
ふた玉めの麺はもちろん、スープも残さず飲み干し、「ごちそうさまです」。
濃厚豚骨ソバの感想は、八王子一かはさておき、濃くてウマかった! になる。
実はたいしたコトないんだろう…という予想を裏切られ、むしろお店に好感を抱いてしまった。
約1ヶ月後、今度はおがわさんの代打ではなく、かなえさんを目当てに、西八王子へ向かった。
今回は最初から白ホッピーセットをお願いし、おつまみとして「自家製炙りチャーシュー(味玉メンマ付き)」450円と、
「サクサクジューシー唐揚げ ノーマル3個」350円を注文。商品名が長く、転記がメンドくさい。
今回もカウンター席に座ったのだが、店員さんが目の前で、ワンタンの皮に具材を詰める作業をしている。
失礼ながら、ワンタンも鶏唐揚げも、業務用のを使っていると思っていた。
私が頼んだ唐揚げも、わざわざ二度揚げしていたし、意外と手間をかけている。
ただし、チャーシューの炙りが、予想どおりガスバーナーだったのは残念。
阿佐ヶ谷の『萬福本舗』さんみたいに、チャーシューを網に乗せて直火で炙るのならいいけど、
ガスバーナーで炙っても、個人的には焦げ臭いだけで全然ウマいと思わない。
ここのチャーシューは美味しいのだから、次回頼むときは「炙らずそのままで」とお願いしよう。
かかっていたタレや、味玉とメンマは平凡だったが、それでもホッピー中をお替わり。
しばらくすると、鶏唐揚げノーマルがやってきた。非ノーマル=油淋鶏風は+30円。
二度揚げることで、鶏肉が多少は縮むはずだが、ここのはデカいまま。一般的なサイズの倍はありそうで、350円は破格だ。
歯触りはサクサクではなくガリガリだったが、鶏肉自体はジューシーで、酒が進んだ。
ホッピーセットもお替わりし、食事&つまみにもなる、「濃厚豚骨焼きラーメン」700円を追加。
平たい皿ではなく、丼に盛られて登場。具材は濃厚豚骨ソバと一緒。
一見、スープなしの油そばだが、厨房の作業を見ていたら、茹で終えた麺を短時間炒めていたので、確かに焼きラーメンだ。
麺がタレと絡むよう、よく混ぜてから、余ったチャーシュー、味玉、唐揚げも加える。
食べる前からわかっていたが、味が濃い、というかしょっぱい。ラーメンからスープを抜いたようなモンだからね。
途中で、先述した店中央の調味料コーナーから、マヨネーズと柚子胡椒を拝借し、ぶちまける。
しょっぱさは和らいだが、柚子胡椒を入れ過ぎたのか、妙に辛くなってしまった。マヨでカロリーは増えたし。
食事の途中だが、この日は胃の調子が良かったので、お店がラーメンと同じくらい推奨している、
濃厚豚骨スープ使用の「48時間熟成豚骨カレー」もオーダー。
ライスの量で価格が変わり、小150g、中250g、大350gとあるが、無理せず小にしておいた。価格は350円。
お皿に盛られたご飯に、湯煎された鍋からカレーをすくい、小カレーが完成。
下記の見本画像と比べると、具材が少なすぎるが(苦笑)、カレーに溶けこんでしまった、と考えよう。
肝心の味は…なぜか薄い。しょっぱい焼きラーメンのあとだからではなく、明らかにコクや旨味が足りず、
立ち食いそば屋が出すような、味気ない業務用カレーみたい。豚骨スープの濃厚さはどこへ?
先客が頼んだカレーに、具材と一緒にコクや旨味もよそっちゃったのかな?
この日はたまたまデキが悪かったと思い、次回訪問時に再度注文してみたい。
とにかく、かなえのカレーはこんなモンじゃないはず!
おお、最初は懐疑心を抱いていたのに、いつの間にかお店の味方になっていることに、自分でもビックリ。
こちらには、濃厚とは対を成す「淡麗豚骨ソバ」や、「濃厚&淡麗つけ麺」、
さらには、写真の「豚骨塩ソバ」に「二郎風豚骨ソバ」、期間限定メニューなど、未食の麺類がたくさん残っている。
次回はカレーと、どの麺類を組み合わせるか、今から悩んでいる。あ、「カレーラーメン」って作ってもらえないかな?
麺類やご飯もの、つまみもいろいろあるけれど、かなえさんのメニューで私がもっとも好きなのは、やはり濃厚豚骨ソバである。
皆さんもぜひ、騙されたと思って(笑)一度は食べてみてほしい。濃いラーメンが好きな方なら、絶対気に入るはず。
店舗の最寄り駅である西八王子は、高校野球西東京大会の予選を開催している、八王子球場のJR最寄り駅でもある。
我が母校日大三も、甲子園を目指し奮闘中(7月19日現在)。次回ブログでは、彼らの戦いぶりについて書く予定だ。
豚骨ソバ かなえ(叶)
東京都八王子市千人町3-2-1
JR西八王子駅から徒歩約90秒
営業時間 11時半~15時、17時半~23時 日曜は22時まで
定休日 不定休だが、ほとんど休んでいない
※追記 2024年2月末に閉店した模様です