個人経営なのに安く飲み食いできる、そんな飲食店をこよなく愛する私だが、
たまに「こんなに安くていいの?」と心配になることもある。
今回紹介する、『おばちゃん八百屋』もそんなお店だ。
場所は川崎市高津区の住宅街。最寄りは東急田園都市線の高津駅だが、
溝の口駅やJR南武線の津田山駅からもなんとか歩いて行ける。
名前の通り、基本はおばちゃんが営む八百屋さんだけど、
すぐ隣には、やはりおばちゃんが調理を担当している食堂がある(写真左側)。
店内はテーブルがひとつだけ。6~8人座れるかな。当然、相席は必須。
こちらの名物は、おばちゃん特製のカレーライス。
八百屋さんらしく、ニンジンやジャガイモなど、野菜がたっぷり入ってる。
しかも、かなりの大盛りなのに、280円と超お手頃価格!
こちらがそのメニューの一部。
おばちゃんが描いたと思われる、イラストも味があるよね。
さらに、最近やったテレビの企画で、一流書道家によって、新たに作成されたメニュー表がこちら。
左半分しか撮れなかったけど、さすがにプロは達筆だ。
と、ここで双方のメニュー表を見たらおわかりだろうが、カレーだけでなく他の料理もメチャクチャ安い!
玉子丼300円、オムカレー330円、豚丼350円、天津丼や定食類は500円。これらすべて税込み。
いまどき、学食だって、もっと高いんじゃないの?
そんな、良心的なお店の売上アップに少しでも貢献しようと、
まずはキリンの500ml缶ビール400円を注文。350mlなら300円だ。缶のままでいいのに、保冷コップを出してくれた。
さらに、メインの食事兼ビールのツマミとして、カツカレー500円をオーダー。
私はトマトが苦手なので「すいません、トマト抜きでお願いします」と告げたら、
「ズッキーニは大丈夫? じゃあ入れとくよ」と、追加してくれた。申し訳ない!
数分後、揚げたてのカツにたっぷりのルウがかかった、カツカレーが完成。
うわ~噂には聞いていたが、かなりのビッグサイズ!
端っこの方はカレーが少しこぼれてる。大盛りにしないで良かった。
そして、真上から撮影した画像がこちら。
カツとカレーだけでなく、レタスとズッキーニ(本来はトマト)、そしてリンゴも添えられている。
ちなみに私は、写真2枚目上部にあるリンゴを、ポテトフライと間違え、ビールと一緒に飲んじまった。
ビールとカレー味のリンゴは、あまり相性良くなかったね(笑)。
カレー自体は、たくさんの野菜が入っているため、やや甘口。
おばちゃんの人柄を表すような、家庭的な優しい味わいだった。
そんなおばちゃんこと佐藤さんだが、実はかなりの苦労人らしい。
両親を失い、病気がちなお兄さんの面倒を見る人がいなくなったため、
還暦を過ぎてから、兄と一緒にこちらの八百屋さんを開くことになり、お店を運営する多忙な日々。
隣接している八百屋と食堂を、ほぼひとりで回し、双方の接客だけでなく、仕入れに調理に帳簿に清掃…etc。
今では、週に1度くらいしか、家族が住む実家には帰ってないそうだが、
それでも佐藤さんは、常に笑顔で明るくポジティブに生きてらっしゃる。
この日、私にカツカレーを提供した後も決して放置せず、いろいろと話しかけてくれた。
ひとり客だった私が、さみしそうに見えたので、元気付けようとしてくれたのかもしれない。
山盛りのカツカレーと、おばちゃんの心遣いに、お腹も胸もイッパイになった(涙)。
なお、こちらのお店のテーブルには、お客さんのための「連絡帳」が置いてある。
要するに、来店した際の感想などを書くためのノートだ。
「おいしかった」「また来るよ」などと、たくさんの感謝の言葉がつづられており、
恥ずかしながら、私もペンを借り、ひとこと書かせていただいた。
「たっぷりの野菜と真心が込められたカレー、とても美味しかったです」
たしかこんな内容。日付は7月8日。ヘタクソな字で書いてあるはず。
みなさんも、ご来店の際は、おばちゃんに感謝のメッセージを!
最後に蛇足になるが、
以前紹介した、立川の『双葉食堂』もそうだけど、
明らかに自分より年長者の店主が、安く美味しく心も身体も温まる料理を提供しているお店に対して、
「5点満点で3.5」などと、食べログで点数を付けてる評論家気取りのヤツらは、人間としてどうかと思う。
まあ、ろくに仕事もせず、昼酒飲んでるヤツに言う資格はないか。
おばちゃん八百屋
神奈川県川崎市高津区久地1-9-21
高津駅から徒歩約10分、溝の口駅から徒歩約14分、津田山駅から徒歩約18分、店の真ん前に「梅林」というバス停留所あり
営業時間7時~19時 (18時半ラストオーダー)
定休日 日曜
※残念ながら、21年頃閉店なさったようです。おばちゃん、いつまでもお元気で!
たまに「こんなに安くていいの?」と心配になることもある。
今回紹介する、『おばちゃん八百屋』もそんなお店だ。
場所は川崎市高津区の住宅街。最寄りは東急田園都市線の高津駅だが、
溝の口駅やJR南武線の津田山駅からもなんとか歩いて行ける。
名前の通り、基本はおばちゃんが営む八百屋さんだけど、
すぐ隣には、やはりおばちゃんが調理を担当している食堂がある(写真左側)。
店内はテーブルがひとつだけ。6~8人座れるかな。当然、相席は必須。
こちらの名物は、おばちゃん特製のカレーライス。
八百屋さんらしく、ニンジンやジャガイモなど、野菜がたっぷり入ってる。
しかも、かなりの大盛りなのに、280円と超お手頃価格!
こちらがそのメニューの一部。
おばちゃんが描いたと思われる、イラストも味があるよね。
さらに、最近やったテレビの企画で、一流書道家によって、新たに作成されたメニュー表がこちら。
左半分しか撮れなかったけど、さすがにプロは達筆だ。
と、ここで双方のメニュー表を見たらおわかりだろうが、カレーだけでなく他の料理もメチャクチャ安い!
玉子丼300円、オムカレー330円、豚丼350円、天津丼や定食類は500円。これらすべて税込み。
いまどき、学食だって、もっと高いんじゃないの?
そんな、良心的なお店の売上アップに少しでも貢献しようと、
まずはキリンの500ml缶ビール400円を注文。350mlなら300円だ。缶のままでいいのに、保冷コップを出してくれた。
さらに、メインの食事兼ビールのツマミとして、カツカレー500円をオーダー。
私はトマトが苦手なので「すいません、トマト抜きでお願いします」と告げたら、
「ズッキーニは大丈夫? じゃあ入れとくよ」と、追加してくれた。申し訳ない!
数分後、揚げたてのカツにたっぷりのルウがかかった、カツカレーが完成。
うわ~噂には聞いていたが、かなりのビッグサイズ!
端っこの方はカレーが少しこぼれてる。大盛りにしないで良かった。
そして、真上から撮影した画像がこちら。
カツとカレーだけでなく、レタスとズッキーニ(本来はトマト)、そしてリンゴも添えられている。
ちなみに私は、写真2枚目上部にあるリンゴを、ポテトフライと間違え、ビールと一緒に飲んじまった。
ビールとカレー味のリンゴは、あまり相性良くなかったね(笑)。
カレー自体は、たくさんの野菜が入っているため、やや甘口。
おばちゃんの人柄を表すような、家庭的な優しい味わいだった。
そんなおばちゃんこと佐藤さんだが、実はかなりの苦労人らしい。
両親を失い、病気がちなお兄さんの面倒を見る人がいなくなったため、
還暦を過ぎてから、兄と一緒にこちらの八百屋さんを開くことになり、お店を運営する多忙な日々。
隣接している八百屋と食堂を、ほぼひとりで回し、双方の接客だけでなく、仕入れに調理に帳簿に清掃…etc。
今では、週に1度くらいしか、家族が住む実家には帰ってないそうだが、
それでも佐藤さんは、常に笑顔で明るくポジティブに生きてらっしゃる。
この日、私にカツカレーを提供した後も決して放置せず、いろいろと話しかけてくれた。
ひとり客だった私が、さみしそうに見えたので、元気付けようとしてくれたのかもしれない。
山盛りのカツカレーと、おばちゃんの心遣いに、お腹も胸もイッパイになった(涙)。
なお、こちらのお店のテーブルには、お客さんのための「連絡帳」が置いてある。
要するに、来店した際の感想などを書くためのノートだ。
「おいしかった」「また来るよ」などと、たくさんの感謝の言葉がつづられており、
恥ずかしながら、私もペンを借り、ひとこと書かせていただいた。
「たっぷりの野菜と真心が込められたカレー、とても美味しかったです」
たしかこんな内容。日付は7月8日。ヘタクソな字で書いてあるはず。
みなさんも、ご来店の際は、おばちゃんに感謝のメッセージを!
最後に蛇足になるが、
以前紹介した、立川の『双葉食堂』もそうだけど、
明らかに自分より年長者の店主が、安く美味しく心も身体も温まる料理を提供しているお店に対して、
「5点満点で3.5」などと、食べログで点数を付けてる評論家気取りのヤツらは、人間としてどうかと思う。
まあ、ろくに仕事もせず、昼酒飲んでるヤツに言う資格はないか。
おばちゃん八百屋
神奈川県川崎市高津区久地1-9-21
高津駅から徒歩約10分、溝の口駅から徒歩約14分、津田山駅から徒歩約18分、店の真ん前に「梅林」というバス停留所あり
営業時間7時~19時 (18時半ラストオーダー)
定休日 日曜
※残念ながら、21年頃閉店なさったようです。おばちゃん、いつまでもお元気で!