今月6日に開会式が行われた、第106回全国高等学校野球選手権・東西東京大会。この書き出しは、前回高校野球ブログとほぼ一緒だ。
地元ケーブルTVで、開会式の模様を中継していたので、視聴しながら画面に映った三高部員を撮影。
行進直前の三高選手たち。プラカードを持つ女子マネージャーのすぐ後ろに、優勝旗と土井キャプテン。
マネージャーが微笑んでいるのは、土井と会話でもしているのか。高校時代、女子と話す機会がほぼなかった私には、うらやましい限りである。
その後、優勝旗返還セレモニー(?)の時間になり、前年度西東京大会優勝校・日大三のキャプテンが呼ばれ、
優勝旗を一時返還。翌日から、この旗と優勝を目指し、西東京124チームが戦いを繰り広げることになる。
ノーシードの三高は、10日には早くも初戦を迎える。舞台は上柚木球場で、相手は私立武蔵。
私立武蔵といえば、開成と並ぶ都内屈指の名門校だが、学業はともかく、硬式野球ならば、日大三が負けることはないだろうと楽観視。
上柚木球場は、京王線南大沢駅から徒歩15分チョイ。途中、下記画像のような緑豊かな遊歩道もある。
三高の先発投手は、背番号20の山口。4回までひとりも走者を許さぬ完全試合ペースも、5回に初ヒットを許し、エース谷亀と交代。
代えた理由は、試合の流れを変えるためであろう。なぜなら、三高打線も、4回まで1安打無得点だったから。
5回終了時のスコアボードがこちら。三高はここまでわずか2安打、15アウトのうちフライアウトが12(嘆)。
5回コールド勝ちを予想していた私は、かなりイライラしていたが、三高首脳陣もやはりイラついていたようで、
ベンチからは何度か、選手たちに対して檄、というか罵倒が飛ぶ、ちょっとイヤなムード。
前監督の小倉全由さんも試合中、「なーにやってんだよ~」などと怒鳴ることはあったが、
小倉さんの声や口調は、厳しさの中に温かさがあるというか、ちょっとユーモラスでもあったが、
現首脳陣のは、厳しく救いのない怒号で、選手を委縮させる効果しかないように感じる。
この日、私が座った席の近くに、元プロ野球の著名投手・現スカウトのKさんがいたのだが、
私と同じことを思ったようで、「三高、ベンチの雰囲気悪いですねえ」と話しかけてきた。
彼は、三高の試合もよく観に来ているし、私と違い、三高の監督やコーチとも顔見知りのはず。
そんなKさんがあきれるほど、首脳陣がベンチの雰囲気を悪くしていたのだ。
5回終了後のクーリングタイムに、どんな指示が与えられたのかは不明。どうせ「しっかりしろバカ野郎!」のような恫喝だけだろう。
それでも6回裏、三高の先頭打者本間が、「うるせえなあ、打ちゃあいいんだろ」といわんばかりに(←すべて私の妄想)、右中間三塁打を放つ。
彼の当たりが起爆剤となり、この回2点、7回には4点を奪い、ベンチからの怒鳴り声は収まった。
あと1点でコールドの8回裏には、チャンスを作るも無得点で、結局最終回までやってしまった。
7月10日 2回戦 対私立武蔵 (上柚木球場)
武000000000→0
三00000240×→6
前回触れた中京大中京との練習試合と同様、選手たちは相変わらず声が小さく、元気がないように感じた。
その原因は、現代ではパワハラに該当するような叱責を繰り返す、指導者側にあるのでは?
部外者の私には、選手たちがどう感じたのかはわからないが、少なくとも、我々観客が不快に感じたのは事実である。
2戦目は、立川球場にて、相手は都立桜町。初戦と同様、普通にやれば負けない相手である。
試合開始前に到着したので、球場内をぐるっと回ってみたのだが、立川球場はバックスクリーンの横に柵があり、
レフト側からライト側へ(その逆も)行けないので気をつけよう。余計な柵を設置しやがって…。
三高の先発は背番号19で、今回初のベンチ入りとなる、2年生の川上幸希。初戦の山口と彼が、来年度チーム投手陣の軸となるのか。
1回の表、三高打線はいきなり繋がり、四者連続タイムリーなどで、4点を先制。
気付けばベンチの選手たちも、打者や走者に激励の声を飛ばし、得点が入るたびに喝采。いいムードだ。
得点が入ったからベンチが活気づいたのか、ベンチが活気あるから得点が入ったのか。
「ニワトリと卵」のように、どちらが先かはわからないが、このような雰囲気になるのを待っていた!
その後も三高打線は得点を重ね。守っても、レフト織田の珍しいファインプレイもあり、相手に得点を許さず。
4回は背番号11の伊藤、5回は10番の畠山が登板し、守備でもスタメン選手を下げ、控え選手の出場機会を作る、余裕の采配でコールド勝ち。
※最後まで守備位置も変わらなかったのは、二遊間の清水と松岡だけ
7月14日 3回戦 対都立桜町 (立川球場)
三42143→14
桜00000→0 ※5回コールド
初戦とは一転、打って守って声も出て、非の打ち所がない勝利である。
首脳陣が叫んだのも、私が気付いたのは一度だけで、それも耳障りな罵倒ではなく、「気を抜かずにいけよ!」のような叱咤激励。
選手だけでなく三木監督たちも、初戦の内容を反省し、この試合に臨んだのだろうか。
試合後、球場外で三高ナインと遭遇。快勝直後ゆえ、みんないい表情をしていた。
唯一、「立川では9の0だよ…」とぼやいていた選手がいた。私は選手の顔を知らないのだが、たぶん本間だろう。
彼はこの日が4打数無安打、春大会の佼成学園戦が5タコで、立川球場では通算9打数0安打である。
ただし、私が三高打線で一番期待しているのは本間であり、今後の試合で打ちまくってくれるはずだ。
一方、抽選会のTVインタビューで、主将の土井が「最も期待する打者」として名前を挙げた、四番の織田はこの日、2打数2安打2打点に2四球と活躍。
前回はスカウトのKさん、そしてこの日は、織田の知人らしい高校生(中学の同級生?)が、近くに座っており、何度か会話したのだが、
彼によると、「織田は字が綺麗」らしい。野球のプレイは大雑把なのに(笑)。
先述のとおり、この日は難しいフライも好捕し、試合後は本人もゴキゲンだったが…。
ここまでは勝って当然の相手だったが、3戦目の相手は、シード校の国士舘。最初の難敵である。
去年の対戦では、三高の方がシード校で、16-2と圧勝したが、昨年のスタメンは全員卒業している。
試合前の練習では、リベンジを誓う国士舘ナインの気迫が勝っているように見えた。
舞台となる八王子球場は、厚い雲に覆われつつも日差しが強い、妙な天気であった。
1回表、三高の攻撃は、土井が併殺打に倒れ無得点。
三高の先発はエース谷亀。四球とバントでピンチを作ると、次打者のレフトフライを、織田がグラブに当てるも捕球できず失点。
高校野球ゆえ、記録は二塁打になったが、プロ野球ならエラーである。
その後二死二塁となり、ファーストゴロでチェンジ…と思いきや、ファーストがモタモタこいて内野安打に。
しかもその間に、二塁走者が一気にホームを陥れる好走塁で、2点を先制される。
守備に難があるのは知っていたとはいえ、四球、レフトフライ、ファーストゴロで、2点も取られちゃたまらんよ。
国士舘の攻撃が終わり、ナインがベンチに戻ってくると、織田がうつむきショボンとしている。
そんな姿を見かねた主将の土井が、「元気出せよ!」とばかりに、彼の大きな背中をバチーンと叩く。
185cm・95kgという立派な体格の織田だが、達筆だったりエラーして落ち込んだりと、見た目に似合わず繊細なのかもしれない。
とりあえず、以降の試合では、彼をヤジるのはやめておこうと決意(苦笑)。
2回の表、織田は凡退も、岡本二塁打、飯田タイムリーで1点返すが、その裏も、四球とバントでタイムリーを浴び、1-3と再び2点差に。
3回の表、二死一、二塁のチャンスで織田に回り、大きな打球を飛ばしたが、センターに捕られ得点ならず。
3回裏、相手クリーンアップを三者凡退に抑えると、急に雨が降り出し、試合は一時中断。
三者凡退のいい流れを攻撃に繋げたかったし、そもそも、カサも雨具も持参していない私は、びしょ濡れで不愉快である。
30分後くらいには雨脚が弱まり、グラウンドを整備し試合再開。4回表、三高は無得点で、裏の国士舘も、一死二塁の好機に無得点。
5回表、先頭の谷亀が二塁打を放つ。彼は投手ながら打撃もいいので、登板しないときもスタメンで使ってほしい。
続く本間はデッドボール、清水がバントで送り一死二、三塁となり、続く土井はショートへのゴロ。その間に三塁走者がホームイン。
さらに、二塁走者の本間が挟まれるも、国士舘の送球ミスがあり、彼も生還し同点。その間に土井も三塁に到達。
迎えた四番織田は、これまたショートゴロ。それでも三塁走者土井が、ダッシュよく生還し、三高が4-3と逆転した。
織田は、スタンドの部員たちにガッツポーズを披露していたが、タイムリーヒットではなくアウトの分際で、喜びすぎである。
二死無走者となったが、この後も攻勢は続き、西鍛治のタイムリーや、谷亀のこの回2本目の二塁打などで、3点を追加し7-3に。
その裏、国士舘は一死一、三塁のチャンスに内野ゴロ併殺で無得点。その後も、国士舘は2度の併殺で流れを掴めず。
三高も追加点を奪えなかったが、9回表、岡本がレフトへのホームランを放ち、待望の追加点。
岡本は初回の守備で、失点の原因となるミスをやらかしたが、二塁打2本に本塁打と、長打を3本打ったので帳消しだ。
その後、飯田がこの日2本目のタイムリーを放ち、スコアは9-3に。その裏は谷亀が三者凡退で切り抜け、試合終了。
7月17日 4回戦 対国士舘 (八王子球場)
三010060002→9
国210000000→3
試合後の挨拶を撮ろうとしたのだが、ちょっと遅れてしまった。
まずいプレイもあったものの、自慢の打線が機能し、シード校の国士舘を撃破。第一関門突破である。
次の5回戦は明日の土曜20日、八王子球場で11時半くらいから、 ※7/20追記 当初、12時半と記載しましたが、11時半の誤りでした
相手は都立府中工科。ここまで3試合連続コールド勝ちと、勢いに乗っている。
実は、同じくノーシードだった12年前も5回戦で対戦し、三高が初回に8点を奪い、10-1で勝った。
ぜひ返り討ちにし、24年連続ベスト8進出を決めたいところだ。
問題はその準々決勝。相手はたぶん、第一シードの東海大菅生だろう。第二関門というか、ある意味最大の山場である。
一昨年の決勝のように、劣勢でも集中力を切らさず戦えば、勝機が見えてくるはずだが、果たして。
試合後は、母校の大勝利(かな?)を記念し、八王子駅南口の『中華そば専門店 大勝軒』でメシを喰うことに。
ここの大勝軒は永福町系なので、並盛でも麺は2玉入るため(1.5玉の注文も可)、丼が洗面器のように大きい。
※永福町系については、ここで簡単に説明している
食べてみると、永福町系ならではの煮干し風味は控えめで、しょっぱさが足りない気がする。
だが、食べ進めていくと、徐々に塩分が濃くなってきた。どうやら、タレが底に沈み、混ざっていなかったようだ(苦笑)。
最初はイマイチで、途中から濃く、ウマくなっていくのは、当日の三高の試合と一緒である。
なお、スープは途中で味が変わったが、ラードを含んでいるため、最後まで冷めることなく熱々だった。
三高の選手たちも、途中で諦めることなく、最後まで熱い気持ちを保ち、戦い抜いてほしい。
と、強引にこじつけたところで、今回はおしまい。栄冠を目指し、ガンバレ三高!
地元ケーブルTVで、開会式の模様を中継していたので、視聴しながら画面に映った三高部員を撮影。
行進直前の三高選手たち。プラカードを持つ女子マネージャーのすぐ後ろに、優勝旗と土井キャプテン。
マネージャーが微笑んでいるのは、土井と会話でもしているのか。高校時代、女子と話す機会がほぼなかった私には、うらやましい限りである。
その後、優勝旗返還セレモニー(?)の時間になり、前年度西東京大会優勝校・日大三のキャプテンが呼ばれ、
優勝旗を一時返還。翌日から、この旗と優勝を目指し、西東京124チームが戦いを繰り広げることになる。
ノーシードの三高は、10日には早くも初戦を迎える。舞台は上柚木球場で、相手は私立武蔵。
私立武蔵といえば、開成と並ぶ都内屈指の名門校だが、学業はともかく、硬式野球ならば、日大三が負けることはないだろうと楽観視。
上柚木球場は、京王線南大沢駅から徒歩15分チョイ。途中、下記画像のような緑豊かな遊歩道もある。
三高の先発投手は、背番号20の山口。4回までひとりも走者を許さぬ完全試合ペースも、5回に初ヒットを許し、エース谷亀と交代。
代えた理由は、試合の流れを変えるためであろう。なぜなら、三高打線も、4回まで1安打無得点だったから。
5回終了時のスコアボードがこちら。三高はここまでわずか2安打、15アウトのうちフライアウトが12(嘆)。
5回コールド勝ちを予想していた私は、かなりイライラしていたが、三高首脳陣もやはりイラついていたようで、
ベンチからは何度か、選手たちに対して檄、というか罵倒が飛ぶ、ちょっとイヤなムード。
前監督の小倉全由さんも試合中、「なーにやってんだよ~」などと怒鳴ることはあったが、
小倉さんの声や口調は、厳しさの中に温かさがあるというか、ちょっとユーモラスでもあったが、
現首脳陣のは、厳しく救いのない怒号で、選手を委縮させる効果しかないように感じる。
この日、私が座った席の近くに、元プロ野球の著名投手・現スカウトのKさんがいたのだが、
私と同じことを思ったようで、「三高、ベンチの雰囲気悪いですねえ」と話しかけてきた。
彼は、三高の試合もよく観に来ているし、私と違い、三高の監督やコーチとも顔見知りのはず。
そんなKさんがあきれるほど、首脳陣がベンチの雰囲気を悪くしていたのだ。
5回終了後のクーリングタイムに、どんな指示が与えられたのかは不明。どうせ「しっかりしろバカ野郎!」のような恫喝だけだろう。
それでも6回裏、三高の先頭打者本間が、「うるせえなあ、打ちゃあいいんだろ」といわんばかりに(←すべて私の妄想)、右中間三塁打を放つ。
彼の当たりが起爆剤となり、この回2点、7回には4点を奪い、ベンチからの怒鳴り声は収まった。
あと1点でコールドの8回裏には、チャンスを作るも無得点で、結局最終回までやってしまった。
7月10日 2回戦 対私立武蔵 (上柚木球場)
武000000000→0
三00000240×→6
前回触れた中京大中京との練習試合と同様、選手たちは相変わらず声が小さく、元気がないように感じた。
その原因は、現代ではパワハラに該当するような叱責を繰り返す、指導者側にあるのでは?
部外者の私には、選手たちがどう感じたのかはわからないが、少なくとも、我々観客が不快に感じたのは事実である。
2戦目は、立川球場にて、相手は都立桜町。初戦と同様、普通にやれば負けない相手である。
試合開始前に到着したので、球場内をぐるっと回ってみたのだが、立川球場はバックスクリーンの横に柵があり、
レフト側からライト側へ(その逆も)行けないので気をつけよう。余計な柵を設置しやがって…。
三高の先発は背番号19で、今回初のベンチ入りとなる、2年生の川上幸希。初戦の山口と彼が、来年度チーム投手陣の軸となるのか。
1回の表、三高打線はいきなり繋がり、四者連続タイムリーなどで、4点を先制。
気付けばベンチの選手たちも、打者や走者に激励の声を飛ばし、得点が入るたびに喝采。いいムードだ。
得点が入ったからベンチが活気づいたのか、ベンチが活気あるから得点が入ったのか。
「ニワトリと卵」のように、どちらが先かはわからないが、このような雰囲気になるのを待っていた!
その後も三高打線は得点を重ね。守っても、レフト織田の珍しいファインプレイもあり、相手に得点を許さず。
4回は背番号11の伊藤、5回は10番の畠山が登板し、守備でもスタメン選手を下げ、控え選手の出場機会を作る、余裕の采配でコールド勝ち。
※最後まで守備位置も変わらなかったのは、二遊間の清水と松岡だけ
7月14日 3回戦 対都立桜町 (立川球場)
三42143→14
桜00000→0 ※5回コールド
初戦とは一転、打って守って声も出て、非の打ち所がない勝利である。
首脳陣が叫んだのも、私が気付いたのは一度だけで、それも耳障りな罵倒ではなく、「気を抜かずにいけよ!」のような叱咤激励。
選手だけでなく三木監督たちも、初戦の内容を反省し、この試合に臨んだのだろうか。
試合後、球場外で三高ナインと遭遇。快勝直後ゆえ、みんないい表情をしていた。
唯一、「立川では9の0だよ…」とぼやいていた選手がいた。私は選手の顔を知らないのだが、たぶん本間だろう。
彼はこの日が4打数無安打、春大会の佼成学園戦が5タコで、立川球場では通算9打数0安打である。
ただし、私が三高打線で一番期待しているのは本間であり、今後の試合で打ちまくってくれるはずだ。
一方、抽選会のTVインタビューで、主将の土井が「最も期待する打者」として名前を挙げた、四番の織田はこの日、2打数2安打2打点に2四球と活躍。
前回はスカウトのKさん、そしてこの日は、織田の知人らしい高校生(中学の同級生?)が、近くに座っており、何度か会話したのだが、
彼によると、「織田は字が綺麗」らしい。野球のプレイは大雑把なのに(笑)。
先述のとおり、この日は難しいフライも好捕し、試合後は本人もゴキゲンだったが…。
ここまでは勝って当然の相手だったが、3戦目の相手は、シード校の国士舘。最初の難敵である。
去年の対戦では、三高の方がシード校で、16-2と圧勝したが、昨年のスタメンは全員卒業している。
試合前の練習では、リベンジを誓う国士舘ナインの気迫が勝っているように見えた。
舞台となる八王子球場は、厚い雲に覆われつつも日差しが強い、妙な天気であった。
1回表、三高の攻撃は、土井が併殺打に倒れ無得点。
三高の先発はエース谷亀。四球とバントでピンチを作ると、次打者のレフトフライを、織田がグラブに当てるも捕球できず失点。
高校野球ゆえ、記録は二塁打になったが、プロ野球ならエラーである。
その後二死二塁となり、ファーストゴロでチェンジ…と思いきや、ファーストがモタモタこいて内野安打に。
しかもその間に、二塁走者が一気にホームを陥れる好走塁で、2点を先制される。
守備に難があるのは知っていたとはいえ、四球、レフトフライ、ファーストゴロで、2点も取られちゃたまらんよ。
国士舘の攻撃が終わり、ナインがベンチに戻ってくると、織田がうつむきショボンとしている。
そんな姿を見かねた主将の土井が、「元気出せよ!」とばかりに、彼の大きな背中をバチーンと叩く。
185cm・95kgという立派な体格の織田だが、達筆だったりエラーして落ち込んだりと、見た目に似合わず繊細なのかもしれない。
とりあえず、以降の試合では、彼をヤジるのはやめておこうと決意(苦笑)。
2回の表、織田は凡退も、岡本二塁打、飯田タイムリーで1点返すが、その裏も、四球とバントでタイムリーを浴び、1-3と再び2点差に。
3回の表、二死一、二塁のチャンスで織田に回り、大きな打球を飛ばしたが、センターに捕られ得点ならず。
3回裏、相手クリーンアップを三者凡退に抑えると、急に雨が降り出し、試合は一時中断。
三者凡退のいい流れを攻撃に繋げたかったし、そもそも、カサも雨具も持参していない私は、びしょ濡れで不愉快である。
30分後くらいには雨脚が弱まり、グラウンドを整備し試合再開。4回表、三高は無得点で、裏の国士舘も、一死二塁の好機に無得点。
5回表、先頭の谷亀が二塁打を放つ。彼は投手ながら打撃もいいので、登板しないときもスタメンで使ってほしい。
続く本間はデッドボール、清水がバントで送り一死二、三塁となり、続く土井はショートへのゴロ。その間に三塁走者がホームイン。
さらに、二塁走者の本間が挟まれるも、国士舘の送球ミスがあり、彼も生還し同点。その間に土井も三塁に到達。
迎えた四番織田は、これまたショートゴロ。それでも三塁走者土井が、ダッシュよく生還し、三高が4-3と逆転した。
織田は、スタンドの部員たちにガッツポーズを披露していたが、タイムリーヒットではなくアウトの分際で、喜びすぎである。
二死無走者となったが、この後も攻勢は続き、西鍛治のタイムリーや、谷亀のこの回2本目の二塁打などで、3点を追加し7-3に。
その裏、国士舘は一死一、三塁のチャンスに内野ゴロ併殺で無得点。その後も、国士舘は2度の併殺で流れを掴めず。
三高も追加点を奪えなかったが、9回表、岡本がレフトへのホームランを放ち、待望の追加点。
岡本は初回の守備で、失点の原因となるミスをやらかしたが、二塁打2本に本塁打と、長打を3本打ったので帳消しだ。
その後、飯田がこの日2本目のタイムリーを放ち、スコアは9-3に。その裏は谷亀が三者凡退で切り抜け、試合終了。
7月17日 4回戦 対国士舘 (八王子球場)
三010060002→9
国210000000→3
試合後の挨拶を撮ろうとしたのだが、ちょっと遅れてしまった。
まずいプレイもあったものの、自慢の打線が機能し、シード校の国士舘を撃破。第一関門突破である。
次の5回戦は明日の土曜20日、八王子球場で11時半くらいから、 ※7/20追記 当初、12時半と記載しましたが、11時半の誤りでした
相手は都立府中工科。ここまで3試合連続コールド勝ちと、勢いに乗っている。
実は、同じくノーシードだった12年前も5回戦で対戦し、三高が初回に8点を奪い、10-1で勝った。
ぜひ返り討ちにし、24年連続ベスト8進出を決めたいところだ。
問題はその準々決勝。相手はたぶん、第一シードの東海大菅生だろう。第二関門というか、ある意味最大の山場である。
一昨年の決勝のように、劣勢でも集中力を切らさず戦えば、勝機が見えてくるはずだが、果たして。
試合後は、母校の大勝利(かな?)を記念し、八王子駅南口の『中華そば専門店 大勝軒』でメシを喰うことに。
ここの大勝軒は永福町系なので、並盛でも麺は2玉入るため(1.5玉の注文も可)、丼が洗面器のように大きい。
※永福町系については、ここで簡単に説明している
食べてみると、永福町系ならではの煮干し風味は控えめで、しょっぱさが足りない気がする。
だが、食べ進めていくと、徐々に塩分が濃くなってきた。どうやら、タレが底に沈み、混ざっていなかったようだ(苦笑)。
最初はイマイチで、途中から濃く、ウマくなっていくのは、当日の三高の試合と一緒である。
なお、スープは途中で味が変わったが、ラードを含んでいるため、最後まで冷めることなく熱々だった。
三高の選手たちも、途中で諦めることなく、最後まで熱い気持ちを保ち、戦い抜いてほしい。
と、強引にこじつけたところで、今回はおしまい。栄冠を目指し、ガンバレ三高!