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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ラーメンの王様・チャーシューメン その2

2023年04月17日 | ラーメン、つけ麺など
年齢的に仕方ないとはいえ、どんどん食が細くなっていく自分に、恐怖すら感じてしまう今日この頃。
ただし、量こそ入らなくなったが、食の嗜好については、若い頃とさほど変わっておらず。
年を取ると、脂っこいものは避けるようになると聞いたが、私はいまだに焼肉屋ではカルビを何皿も頼むし、
もつ煮込み、豚角煮、クリームコロッケ、フィッシュアンドチップなど、脂モノも油モノも苦にせず食べられる。
そしてラーメンも、淡麗系のあっさりタイプよりも、チャーシューがどっさり入るこってりタイプが好きである。
今回はそんな、ラーメンの王様・チャーシューメンへの変わらぬ愛を示すため、
これまで私が食べてきた、傑作チャーシューメンをいくつか紹介したい。

なお、タイトルが「その2」になっているのは、約4年前に同内容の記事を書いたからである。
下記画像は、閉店した京王多摩川『山水亭』のチャーシューメン。こちらの詳細も含め、前回分はこちら


上記商品と似たようなチャーシューメンを出しているのが、『北大塚ラーメン』。


屋号どおり、所在地はJR大塚駅の北口だが、最近は王子に2号店を出したとか。
私が本店で食べたのは、コロナ禍前の2019年2月。もう4年もたってしまった。
モンゴル出身のご夫妻が営んでいて、券売機で食券を購入し、カウンター席に座る。
メニューは、基本のラーメンに、チャーシューを乗せるか辛口にするか、あるいは双方を追加するかの4種。
私は「チャーシュー麺」850円+「小ライス」100円を注文した。現在はもう少し値上げしている。
茹で上がった麺とスープの入った丼に、奥さんが丁寧に肉を並べていき、チャーシューメンが完成。


まずはスープをひと口。しょっぱさと脂っこさは当然感じたが、ほんのり甘味もあって飲みやすい。
あえて表現すれば、肉じゃがのツユに、もう少しコクと塩分を加えたような、不思議なスープだった。
チャーシューは見た目どおり、柔らかく絶品。肉の下にはゆで玉子が半分隠れていたので、
小ライスに取り分けてラーメン丼を作成。券売機には半ライスしかないが、全ライスが欲しくなったよ。


ゆで玉子は、+100円で丸ごと1個追加されるが、このラーメンには生玉子が合うと思う。
麺は、あまり印象に残らなかったが、仕上がりがソフトだった。チャーシューを盛る時間がかかったからね(笑)。


ジャンル的には醤油ラーメンだが、しょっぱすぎず甘すぎず、東京風でも中華風でもモンゴル風でもなく、
他にはない不思議な醤油スープで味わうチャーシューメンであった。
相変わらず繁盛しているようだけど、ご夫妻はお元気だろうか。久々に食べに行かなくては。

最初に掲載した山水亭は、チャーシューと同様に角煮も美味しい、熊本ラーメンのお店で、
かつては『永柳』『肥後のれん』『てっぺん』など、同じ系統のお店がいくつかあったのだが、みんな閉店してしまった。
『桂花』は今も残っているが、母体は別のラーメン店だし、以前よりだいぶ値上げしてしまったのが残念。
その点、桂花から独立した西荻窪の『ひごもんず』は、お店公式サイトによると、あまり値上げせず頑張っている様子。
実はこちらのお店も、コロナ禍前の2019年8月に食べたのが最後なのだが、
注文したのは、たぶん初めて食べる「チャーシュー麺」であった。当時は930円で、現在は950円。


上記画像は、店内に掲示してあったメニュー見本だが、実際に出てきた商品は、写真とは異なり、
チャーシューが他の具材の下に敷かれて、見えない状態。なんかもったいないぞ!


まあ、私は「映え」はあまり意識しないし、写真と同じサイズのチャーシューが5枚入っていたので、文句はない。
ただ、麺とスープはともかく、チャーシューの味自体は、看板商品の角煮より淡泊なため、
ひごもんずではやはり、「角煮ラーメン」の方がおススメかも。

※公式サイトより拝借

ちなみに、下記は別の場所に貼ってあったサイドメニューの一覧だが、


「黒豚入り焼売」は3ヶ150円なのに、5ヶだと290円らしい。5個の方が割高ではないか!
もっとも、3個の方はサービス価格なのかもしれないし、現在は5ヶ250円と、1個あたりの価格を統一したようだ。
ここ数年で、大半のお店が値上げしたのに、焼売は価格維持、麺類も微々たる額しか上げていない、
ひごもんずさんの企業努力には頭が下がる。ここも、近いうちに再訪しなくては。

※2024年追記 ひごもんずに再訪し、ブログ書きました

いろんなチャーシューメンを食べてきたが、私が知る限り最大のチャーシューは、松戸の『そい屋』。
味噌ラーメン専門店のようだが、名物は下記の「蔵出しびっくりチャーシュー味噌ラーメン」1090円。


丼全体を覆ってしまう、本当にびっくりチャーシューである。
デカく分厚いお肉だが、しっかり煮込まれており、柔らかく食べやすかった。厚みがわかる画像がなくてゴメン。
一応、麺リフトならぬチャーシューリフトも撮影したが、大きさが伝わるだろうか?


チャーシューの下には味噌ラーメンらしく、コーンやもやしがどっさり。


肉と具材を食べ切るのに苦労したため、「蔵出し味噌」を使用したスープやメインの麺は、正直覚えていない。
実は、上記画像を撮影したのは2016年。隣駅の北松戸に用事が…要するに松戸競輪のついでに立ち寄ったのだ。
3年後、再び松戸に来たときは、激安居酒屋『大都会』松戸店で泥酔したため、寄らずに帰京。
さらに2年後、2021年5月に松戸を訪れた際は、競輪場より先にそい屋さんへ向かったのだが、お約束の臨時休業(泣)。

※お店は不定休

最近調べたところ、その4ヶ月後に閉店していた模様。もう一度食べたかったなあ。
先着5杯などの限定商品ではなく、あんなに大きな肉片を通常提供していた、そい屋さんのことは忘れないよ。

最大の次は、私が大好きな言葉である、「最安」のチャーシューメン。
八王子の『いち川食堂』『ちとせ』も、650円という安価で提供しているが、

※いち川食堂の「チャーシューメン」

最安はおそらく、以前ここで「驚安の殿堂的中華食堂」と評した、八坂『宝来屋』さんの550円だろう。
昨年12月の訪問時は、価格変更はなかったが、つい先日チャーシューメンを食べに訪問した際は、
「4月より一部メニューの見直しと価格改訂」のお知らせが掲示されていた。


これまでが安すぎたし、値上げは当然であるが、着席し卓上のメニューを確認したところ…
ご覧のとおりどれも安価で、一見、値上げした形跡がない


私はプロなので(←なんのプロだよ?)、どの商品が値上げしたのかはだいたいわかったが、
「タンメン」450円→500円、「カントンメン」550円→600円、裏面の「カレーライス」450円→500円など、
ごく一部のメニューを50円上げただけで、「ラーメン」は350円、「餃子」も300円と以前の価格を維持。
私が頼んだ「チャーシューメン」も、550円のままであった。本当にいいのだろうか。


独特の香辛料を感じる醤油スープに、決して少なくない細麺が軽やかに泳ぎ、
しっとりと身が詰まり、厚さもじゅうぶんなチャーシューが4枚入る。ナルトやメンマもいい脇役だ。


強烈なインパクトはないけれど、マジメに作られたのがわかる、心落ち着くチャーシューメンである。

退店後、ご主人がたまたま店外に出てきたので、価格について少しだけ会話した。
今回の値上げは、苦渋の決断だった様子なので、「どうか気にせず、そして無理をなさらず」とお伝えした。
「10月頃にまた、玉子関連のメニュー(玉子丼やかつ丼?)を上げるかも」とおっしゃっていたが、10月まで我慢するのがスゴイ。
それに引き換え、こってりスープ以外はちっともウマくない、並ラーメンでさえ940円で、
チャーシューメンは1160円と、宝来屋さんの倍以上も取る、ラーメンチェーン『T』の価格は、やはり理解しがたい。

最後は、立川一…ではなく、私が日本一好きかもしれないラーメン店、『パワー軒』のチャーシューメンを紹介。
チャーシューメンという商品はないが、追加トッピングの食券を購入して作ってもらう。
パワー軒さんも、2月に麺類を100円値上げし、追加チャーシューも、以前は「S」が4枚280円、「W」が8枚480円だったが、
Sが4枚で330円、Wが6枚で480円に変わっていた。まあ、この時勢だし仕方ないよね。 ※1枚100円で追加可能
先日注文したのは、昔から食べている「塩豚骨」930円の中盛+100円に、「豚バラチャーシューW」480円。
チャーシューが多いと予想し、バランスを考慮し麺を増やしたのだが、出てきたチャーシューメンは、私の想像を超えていた。


海苔、木耳、味玉(サービス)などと一緒にチャーシューが盛られているが、どの肉もサイズが大きい。
1枚アップで撮影してみたが、大きいだけでなく厚みもあるチャーシューを、6枚も増やしてしまったのだ。


具材の下に隠れているチャーシューを掘り起こし、7枚並べて撮影してみた。


なかなか壮観であると同時に、「オレ、食べ切れるのかよ?」という不安が脳裏をよぎる。
なお、塩豚骨には最初から2枚入っているので、実はもう1枚底に沈んでおり、チャーシューは全部で8枚だった。
サイズも厚さも、通常のラーメン店の2倍はありそうなので、8×2×2で実質32枚入りの計算になる。
麺と一緒に食べていたら、足りなくなるのは必至で、中盛にして正解だった…はずなのだが、
塩豚骨の麺は、中盛だと250~270グラムだったはずだが、まるで替玉でもしたかのように、食べても食べても減らない。
時間はかかったが、なんとか麺と具材は食べ切ったものの、腹がキツくて帰路は歩く気にならず、
最寄りの泉体育館駅から立川駅まで、モノレールを利用してしまった。 ※そもそも、立川駅まで30分歩く客は少ないはず

退店直前、店主に「チャーシュー、大きくなってますよね?」とたずねたところ、
「2月に値上げしちゃったから、その分お客さんに還元しようと思って、前より大きくしたんだ」とのこと。
麺類は100円上がったとはいえ、チャーシューのサイズが以前の倍では、お店の儲けは変わらないのでは?
「お客様に喜んでもらいたい」という、店主の心意気が込められたチャーシューを、今後もじっくり噛みしめるとしよう。
ただ、少食の方や私と同世代のナイスミドルには、パワー軒さんでのチャーシュー増しは、4枚の「S」を推奨しておく(笑)。

以上、7年前~最近まで、私が食べたチャーシューメンを5杯、紹介してきた。
そんな私が、生涯でもっともチャーシューメンを食べたお店は、八王子の『壱発』だと思われる。
下記画像は昨夏、八王子球場の帰りに食べた、「チャーシューメン」950円+中盛100円である。


確か、スープまで残さず食べ切り、店員さんから「いい食べっぷりで!」の掛け声をいただいたはず。
もういいトシなので、他の客からの視線がイタいのだが。

約4年ぶりの【チャーシューメン賛歌】となったが、また4年後くらいに第3弾を発表できるよう、
素晴らしいチャーシューメンの情報を募集するとともに、自分が4年後も健康であることを願うとしよう。
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