私が住んでいる東京都の西の方、いわゆる「多摩地区」は、名店と呼ばれるうどん屋さんが多い。
ただ、大半のお店が営業時間が短く、だいたい午前中に開店し、15時までには閉店してしまい、夜営業はナシ。
おまけに店舗の場所も、最寄り駅が遠く、車でないとたどり着けない場所にあったりする。
自家用車どころか運転免許も持っておらず、昼まで寝ているグータラの私には、なかなか入店が困難である。
そんな中、朝早く起き(一般的にはだいぶ遅め)、必死こいて自転車や徒歩で通っているお店が、
今回紹介する『手打ちうどん こげら』さん。
住所は東村山市だが、最寄り駅は西武線の小川か東大和市。ただし、どちらも結構な距離があるため、
店主も自虐的に、自身のSNSに「本日も東村山の僻地でお待ちしております」と投稿することが多い。
僻地とはオーバーな、と思いつつ、お店の周囲を見回してみると…
うーむ、確かにのどかな地域だなあ…と納得してしまった(この辺に住んでる人、ゴメン)。
アクセスは良好とはいえないが、こげらさんには、それでも行きたいと思わせる魅力がある。
その魅力とはズバリ、うどんの安さとウマさだ!
基本のうどんメニューは、「かけ」「しょうゆ」「ざる」「釜玉」の4種類があるのだが、並は180グラムで全品300円。
中300グラムが400円で、大420グラムでも500円。小120グラムなら200円だ。
天ぷらは「げそ」「ちくわ」「れんこん」の3種があり、かなりのラージサイズにもかかわらず100円均一。
さらに数量限定だが、お出汁で炊いたご飯に生玉子を添えた、「卵かけご飯」は200円。
以上のうどん並+天ぷら1種+卵かけご飯がついた「こげらセット」は、定価よりさらに100円お得な500円!
立ち食いでもチェーン店でもないのに、この安価はビックリである。
初入店時の私は、こげらセットを「ざるうどん&げそ天」で注文。
まずは卵かけご飯とげそ天がやってきた。ごらんの通り、ゲソがデカすぎるため、切るためのハサミがついてくる。
出汁炊きご飯は、ほんのり味がついているので、生玉子に醤油は不要。双方の相性もバッチリ。
ゲソ天の方も、歯応え、風味、ともに申し分なし。ビール頼めばよかった。
続いて、ざるうどんの並が登場。うどん玉の切れ端=太い麺がオマケしてあるのがうれしい。
うどんは、たった今店主が伸ばして切って、茹であがったばかりのもの。当然ウマいに決まってる。
濃い目のツユにどっぷりつけて、太めでコシのある麺をズルズルすすり、ハグハグと噛みしめ飲み込む、この快感。
ご飯、天ぷら、うどんのすべてに手抜きナシ。このクオリティで500円とは本当にビックリ。
こちらのお店は、讃岐うどんの本場・香川県の名店『宮武うどん』の流れを汲むと聞いたが、
味だけでなく値段まで本場のスタイルを踏襲するとは…なんていい店なんだ!
調子に乗って、「かけうどん」の小も追加オーダー。これでもお会計は合わせて700円だ。
かけうどんは、温かいツユと温かい麺が「あつあつ」で、「あつひや」「ひやあつ」「ひやひや」の4種があり、
冷たい麺のざるを食べた直後ゆえ、私はあつあつを選択したが、おすすめは冷たいツユと温かい麺のひやあつらしい。
提供されたかけうどんに、セルフの生姜と揚げ玉を入れ、少し七味をかけて食べることに。
冷水で締めたざるだと、やや歯応えがあると感じたうどんも、温かい出汁で食べると、ちょうどいい硬さ。
なにより、金色と書いて「こんじき」と読みたくなる(←なんだよ、この表現)お出汁が、じんわりおいしい!
東日本の真っ黒なツユも好きな私だけど、やっぱり西日本のツユにはかなわないかなあ。
安くてウマいうどんを堪能し、一発でお店を気に入った私は、当然再訪を決意。
しかし、こげらさんの営業時間はお昼の3時間のみ。
冒頭で書いたように、なかなか行けなかった私だが、その後、金曜日だけ夜営業を始めたことを知り、喜び勇んで駆けつけた。
到着したのは開店直後だったが、すでに数名の常連さんが、うどんと酒を楽しんでいた。
この日選んだのは「釜玉うどん」の並。茹で窯から直接すくいあげたうどんに、生玉子を絡める。
水で締めてないため、モチモチした歯触りのうどんが楽しめる。この日は麺自体に塩分があり、ダシ醤油もいらなかった。
常連さんたちは、酒だけでなくうどんもお替りしているようなので、私も負けずに(?)、
限定メニューの「肉肉肉汁うどん」並500円を追加オーダー。
国産豚バラを使用し、つけ汁にはお店で提供している日本酒「屋守(おくのかみ)」を加えているとか。原価高そう。
写真を撮っていたら、店主が「かて。」とかわいく告げながら、ネギの天ぷらをサービスしてくれた(写真上の方)。
※そういえば、さっきの「げそ天」の写真にもネギ天があったよね
武蔵野うどんには、糧(かて)と呼ばれる野菜を提供することもあるが、讃岐うどんのこげらさんでもつくのはありがたい。
豚肉のコクが溶けだした、特製つけ汁がおいしかったので、2杯目でもペロリとイケた。
この日も、うどんを2杯食べたのにお会計は800円。次回は常連のマネをして、酒を飲もうと誓った。
それから数日後の入店時も、常連らしき先客が日本酒を嗜んでいた。ヨシ、私も気兼ねせず酒が飲める。
この先客は、「もう1杯もらうよー」と店主に告げると、客席の奥にある冷蔵庫から日本酒を取り出し、自分で注いでいた。
生姜や揚げ玉、そして飲料水だけでなく、常連は酒もセルフサービスか。
私はまだ3度目なので、店主に頼み、缶ビールを持ってきてもらう。銘柄はエビスの350mlで300円。利益出るの!?
さっきも触れた、日本酒「屋守」は1杯500円。私は知らなかったが、500円ではもったいない、希少なお酒らしい。
常連さんはガブガブ飲んでるが、私は「ちくわ天」と缶ビール1本で済ませ、うどんに移行。
この日も、限定メニューの「甘いきつねうどん」中500円を注文。
甘味がジュワっと浸み出す、油揚げのウマいこと。まるで高級な和菓子のようだ(←大げさ)。
この日は、店主と少し会話ができたので、うどんを切る様子の撮影許可をもらった。
うどん玉を棒で伸ばし、折りたたんでから、ギロチンみたいな機械で麺にする。
別のアングルから。ストンストンとリズミカルに切っていく。
うどんのアップがこちら。ぶきっちょな私がやったら、自分の手を切っちゃいそうだ。
なお、店主が着ている黄色いTシャツの背中には、「NO UDON, NO LIFE」と印刷されている。
うどん愛あふれるこのシャツは、麺と同様こげらさん自家製らしい。私も欲しいぞ。
この日のお会計は900円。いつもながら安くて申し訳ない。
会計時、店主は笑顔で「次回からは自分で冷蔵庫開けて(お酒を)出しちゃっていいですよ」といってくださり、
さらに、お店のステッカーをいただけた。やったぜ、私も【常連客認定】だ!?
店名でもある「こげら」というのは、キツツキ科の鳥で、「小平市の鳥」でもあるらしい。
店主はうどんだけでなく野鳥も好きで、他にもいろんな趣味があるらしい。今度じっくりお話ししたいよ。
それから数日後のお昼、再びお店を訪れた私は、前回告げられたように、「ビールもらいますねー」と声をかけ、
自ら冷蔵庫から缶ビールを取り出したのだが、お会計時に「どうぞ」と、再びステッカーをもらってしまった。
どうやら、顔を覚えてもらってなかった=常連認定はされていなかったようだ(苦笑)。
この日の注文は、缶ビール計3本と、天ぷら3種盛り(げそ、ちくわ、れんこん)、シメにかけうどん並の「あつひや」。
最初にちくわの磯辺揚げと、糧代わりのうどんの素揚げが登場。
うどんの端っこをそのまま揚げたものだが、程よい塩分が効いていて、なかなかイケた。レギュラー化希望!
続いて、残りのゲソとれんこんの天ぷら、そして切り分け用のハサミがやってきた。
どうよ、このビッグな顔ぶれの盛り合わせ。これで300円でいいのかね!?
気分よく飲んでいたら、近所に住む女子中学生が、お客さんとしてやってきた。
普段は母親と一緒らしいが、うどんが食べたくて初めてひとりで来た、とのこと。
店主も「女の子のひとり客は珍しいよ~」と目を細めていたが、その隣席にいたのが運悪く、
昼間っから缶ビールを3本空けている薄汚い男(私)。お嬢ちゃんに悪印象を与えちゃったな…。
ともあれ、こちらのお店が老若男女、幅広い世代に愛されていることは間違いないようだ。
実際、小うどんなら200円だし、この価格帯なら小学生だって来店しそうだ。
店主も、うどん作りに関してはストイックだが、お客への愛想はよく、ゆったりとした雰囲気がお店には流れており、
頑固で不愛想な、悪い意味での職人気質なんぞ、微塵とも感じさせない。
私は見たことはないが、おそらく小学生がひとりで来店しても、温かく迎え入れることだろう。
安くてウマくて心地よい空気。これなら場所に関係なく、流行って当然だ。
さて、この日のシメうどんを食べ終えたあと、以前常連客がやっていた「替玉」を頼んでみたところ、
店主は快諾してくれ、すぐにひと玉分のうどんを提供してくれた(さっきは「あつ」だったので今度は「ひや」)。
残ったツユに、写真左の替玉を移し、さらにガツガツ食べまくる。替玉のお値段は「100円で」とのこと。
エビス缶ビール3本、巨大天ぷら3個(オマケ1個)、かけうどんにお替わりうどんで、お会計が1600円!
思わず「安い!」と声に出してしまった。普通なら、エビス缶3本+消費税で、それくらい払うのに。
先述したように、2枚目のステッカーをいただき、大満足で退店。今度こそ、店主に存在を認識してもらえたかな?
最初の方で触れたけど、店主はSNSで、限定メニューや臨時休業など、お店の情報を発信しているのだが、
たまに奥様が描くマンガも登場し、これがとっても面白い。
店主夫妻のキャラも含め、「ノーこげら・ノーライフ」と心に刻んでいる常連客は、私も含め大勢いることだろう。
手打ちうどん こげら
東京都東村山市富士見町2-6-72
西武線小川駅から徒歩約15分、東大和市駅から徒歩約18分
店の近くに「団地南」というバス停あり
営業時間 11時~14時、金曜のみ18~20時も
定休日 水曜、その他不定休 大晦日や元日は営業
※うどん売り切れによる早じまいあり
ただ、大半のお店が営業時間が短く、だいたい午前中に開店し、15時までには閉店してしまい、夜営業はナシ。
おまけに店舗の場所も、最寄り駅が遠く、車でないとたどり着けない場所にあったりする。
自家用車どころか運転免許も持っておらず、昼まで寝ているグータラの私には、なかなか入店が困難である。
そんな中、朝早く起き(一般的にはだいぶ遅め)、必死こいて自転車や徒歩で通っているお店が、
今回紹介する『手打ちうどん こげら』さん。
住所は東村山市だが、最寄り駅は西武線の小川か東大和市。ただし、どちらも結構な距離があるため、
店主も自虐的に、自身のSNSに「本日も東村山の僻地でお待ちしております」と投稿することが多い。
僻地とはオーバーな、と思いつつ、お店の周囲を見回してみると…
うーむ、確かにのどかな地域だなあ…と納得してしまった(この辺に住んでる人、ゴメン)。
アクセスは良好とはいえないが、こげらさんには、それでも行きたいと思わせる魅力がある。
その魅力とはズバリ、うどんの安さとウマさだ!
基本のうどんメニューは、「かけ」「しょうゆ」「ざる」「釜玉」の4種類があるのだが、並は180グラムで全品300円。
中300グラムが400円で、大420グラムでも500円。小120グラムなら200円だ。
天ぷらは「げそ」「ちくわ」「れんこん」の3種があり、かなりのラージサイズにもかかわらず100円均一。
さらに数量限定だが、お出汁で炊いたご飯に生玉子を添えた、「卵かけご飯」は200円。
以上のうどん並+天ぷら1種+卵かけご飯がついた「こげらセット」は、定価よりさらに100円お得な500円!
立ち食いでもチェーン店でもないのに、この安価はビックリである。
初入店時の私は、こげらセットを「ざるうどん&げそ天」で注文。
まずは卵かけご飯とげそ天がやってきた。ごらんの通り、ゲソがデカすぎるため、切るためのハサミがついてくる。
出汁炊きご飯は、ほんのり味がついているので、生玉子に醤油は不要。双方の相性もバッチリ。
ゲソ天の方も、歯応え、風味、ともに申し分なし。ビール頼めばよかった。
続いて、ざるうどんの並が登場。うどん玉の切れ端=太い麺がオマケしてあるのがうれしい。
うどんは、たった今店主が伸ばして切って、茹であがったばかりのもの。当然ウマいに決まってる。
濃い目のツユにどっぷりつけて、太めでコシのある麺をズルズルすすり、ハグハグと噛みしめ飲み込む、この快感。
ご飯、天ぷら、うどんのすべてに手抜きナシ。このクオリティで500円とは本当にビックリ。
こちらのお店は、讃岐うどんの本場・香川県の名店『宮武うどん』の流れを汲むと聞いたが、
味だけでなく値段まで本場のスタイルを踏襲するとは…なんていい店なんだ!
調子に乗って、「かけうどん」の小も追加オーダー。これでもお会計は合わせて700円だ。
かけうどんは、温かいツユと温かい麺が「あつあつ」で、「あつひや」「ひやあつ」「ひやひや」の4種があり、
冷たい麺のざるを食べた直後ゆえ、私はあつあつを選択したが、おすすめは冷たいツユと温かい麺のひやあつらしい。
提供されたかけうどんに、セルフの生姜と揚げ玉を入れ、少し七味をかけて食べることに。
冷水で締めたざるだと、やや歯応えがあると感じたうどんも、温かい出汁で食べると、ちょうどいい硬さ。
なにより、金色と書いて「こんじき」と読みたくなる(←なんだよ、この表現)お出汁が、じんわりおいしい!
東日本の真っ黒なツユも好きな私だけど、やっぱり西日本のツユにはかなわないかなあ。
安くてウマいうどんを堪能し、一発でお店を気に入った私は、当然再訪を決意。
しかし、こげらさんの営業時間はお昼の3時間のみ。
冒頭で書いたように、なかなか行けなかった私だが、その後、金曜日だけ夜営業を始めたことを知り、喜び勇んで駆けつけた。
到着したのは開店直後だったが、すでに数名の常連さんが、うどんと酒を楽しんでいた。
この日選んだのは「釜玉うどん」の並。茹で窯から直接すくいあげたうどんに、生玉子を絡める。
水で締めてないため、モチモチした歯触りのうどんが楽しめる。この日は麺自体に塩分があり、ダシ醤油もいらなかった。
常連さんたちは、酒だけでなくうどんもお替りしているようなので、私も負けずに(?)、
限定メニューの「肉肉肉汁うどん」並500円を追加オーダー。
国産豚バラを使用し、つけ汁にはお店で提供している日本酒「屋守(おくのかみ)」を加えているとか。原価高そう。
写真を撮っていたら、店主が「かて。」とかわいく告げながら、ネギの天ぷらをサービスしてくれた(写真上の方)。
※そういえば、さっきの「げそ天」の写真にもネギ天があったよね
武蔵野うどんには、糧(かて)と呼ばれる野菜を提供することもあるが、讃岐うどんのこげらさんでもつくのはありがたい。
豚肉のコクが溶けだした、特製つけ汁がおいしかったので、2杯目でもペロリとイケた。
この日も、うどんを2杯食べたのにお会計は800円。次回は常連のマネをして、酒を飲もうと誓った。
それから数日後の入店時も、常連らしき先客が日本酒を嗜んでいた。ヨシ、私も気兼ねせず酒が飲める。
この先客は、「もう1杯もらうよー」と店主に告げると、客席の奥にある冷蔵庫から日本酒を取り出し、自分で注いでいた。
生姜や揚げ玉、そして飲料水だけでなく、常連は酒もセルフサービスか。
私はまだ3度目なので、店主に頼み、缶ビールを持ってきてもらう。銘柄はエビスの350mlで300円。利益出るの!?
さっきも触れた、日本酒「屋守」は1杯500円。私は知らなかったが、500円ではもったいない、希少なお酒らしい。
常連さんはガブガブ飲んでるが、私は「ちくわ天」と缶ビール1本で済ませ、うどんに移行。
この日も、限定メニューの「甘いきつねうどん」中500円を注文。
甘味がジュワっと浸み出す、油揚げのウマいこと。まるで高級な和菓子のようだ(←大げさ)。
この日は、店主と少し会話ができたので、うどんを切る様子の撮影許可をもらった。
うどん玉を棒で伸ばし、折りたたんでから、ギロチンみたいな機械で麺にする。
別のアングルから。ストンストンとリズミカルに切っていく。
うどんのアップがこちら。ぶきっちょな私がやったら、自分の手を切っちゃいそうだ。
なお、店主が着ている黄色いTシャツの背中には、「NO UDON, NO LIFE」と印刷されている。
うどん愛あふれるこのシャツは、麺と同様こげらさん自家製らしい。私も欲しいぞ。
この日のお会計は900円。いつもながら安くて申し訳ない。
会計時、店主は笑顔で「次回からは自分で冷蔵庫開けて(お酒を)出しちゃっていいですよ」といってくださり、
さらに、お店のステッカーをいただけた。やったぜ、私も【常連客認定】だ!?
店名でもある「こげら」というのは、キツツキ科の鳥で、「小平市の鳥」でもあるらしい。
店主はうどんだけでなく野鳥も好きで、他にもいろんな趣味があるらしい。今度じっくりお話ししたいよ。
それから数日後のお昼、再びお店を訪れた私は、前回告げられたように、「ビールもらいますねー」と声をかけ、
自ら冷蔵庫から缶ビールを取り出したのだが、お会計時に「どうぞ」と、再びステッカーをもらってしまった。
どうやら、顔を覚えてもらってなかった=常連認定はされていなかったようだ(苦笑)。
この日の注文は、缶ビール計3本と、天ぷら3種盛り(げそ、ちくわ、れんこん)、シメにかけうどん並の「あつひや」。
最初にちくわの磯辺揚げと、糧代わりのうどんの素揚げが登場。
うどんの端っこをそのまま揚げたものだが、程よい塩分が効いていて、なかなかイケた。レギュラー化希望!
続いて、残りのゲソとれんこんの天ぷら、そして切り分け用のハサミがやってきた。
どうよ、このビッグな顔ぶれの盛り合わせ。これで300円でいいのかね!?
気分よく飲んでいたら、近所に住む女子中学生が、お客さんとしてやってきた。
普段は母親と一緒らしいが、うどんが食べたくて初めてひとりで来た、とのこと。
店主も「女の子のひとり客は珍しいよ~」と目を細めていたが、その隣席にいたのが運悪く、
昼間っから缶ビールを3本空けている薄汚い男(私)。お嬢ちゃんに悪印象を与えちゃったな…。
ともあれ、こちらのお店が老若男女、幅広い世代に愛されていることは間違いないようだ。
実際、小うどんなら200円だし、この価格帯なら小学生だって来店しそうだ。
店主も、うどん作りに関してはストイックだが、お客への愛想はよく、ゆったりとした雰囲気がお店には流れており、
頑固で不愛想な、悪い意味での職人気質なんぞ、微塵とも感じさせない。
私は見たことはないが、おそらく小学生がひとりで来店しても、温かく迎え入れることだろう。
安くてウマくて心地よい空気。これなら場所に関係なく、流行って当然だ。
さて、この日のシメうどんを食べ終えたあと、以前常連客がやっていた「替玉」を頼んでみたところ、
店主は快諾してくれ、すぐにひと玉分のうどんを提供してくれた(さっきは「あつ」だったので今度は「ひや」)。
残ったツユに、写真左の替玉を移し、さらにガツガツ食べまくる。替玉のお値段は「100円で」とのこと。
エビス缶ビール3本、巨大天ぷら3個(オマケ1個)、かけうどんにお替わりうどんで、お会計が1600円!
思わず「安い!」と声に出してしまった。普通なら、エビス缶3本+消費税で、それくらい払うのに。
先述したように、2枚目のステッカーをいただき、大満足で退店。今度こそ、店主に存在を認識してもらえたかな?
最初の方で触れたけど、店主はSNSで、限定メニューや臨時休業など、お店の情報を発信しているのだが、
たまに奥様が描くマンガも登場し、これがとっても面白い。
店主夫妻のキャラも含め、「ノーこげら・ノーライフ」と心に刻んでいる常連客は、私も含め大勢いることだろう。
手打ちうどん こげら
東京都東村山市富士見町2-6-72
西武線小川駅から徒歩約15分、東大和市駅から徒歩約18分
店の近くに「団地南」というバス停あり
営業時間 11時~14時、金曜のみ18~20時も
定休日 水曜、その他不定休 大晦日や元日は営業
※うどん売り切れによる早じまいあり