先日テレビで断捨離を実行する二つの家族の番組を見ていた。
長いこと生きていれば、
否応なくものが増える。
それを必要と思えるものを残して、
残りを処分すれば、すっきりと片づく。
確かにその通りだけれど、
それぞれに思い入れがあり、
思い出もある。
私はもう古い人間の部類に入るので、
母たちのしてきたように、
着るものなどは穴があいたら繕って、
大事に使ってきたつもり。
使えるものを簡単に捨てることはなかなか難しい。
探し物があって物置をかたずけていたら、
重い段ボール箱が出てきた。
あけてみたら、
お魚を煮たり、
めんをゆでたり、
随分活躍したお鍋が出てきた。
そして母から譲り受けたせいろも、
お祭りや6人いた兄弟の誕生日には
いつも赤飯で祝ってもらった。
いつか使うかもしれないとしまってあったが、
とうとう一度も使うことはなかった。
どれもまだ使えるものだけれど、
今はどう見ても必要がない。
思い切って処分することにした。