ムンクの「叫び」を見たいと思って上野に出かけた。公園の木々は梢が紅葉をはじめて青い空にきれいに輝いていた。初めから上野で二つ、友人が京橋のギャラリーで油絵の古典をしているというのでそれを見るために歩きやすい靴をはいて、もう11月だからとセーターに上着を着ていたらぽかぽかと暑いぐらいの陽気だった。
先ずは西洋美術館で、ムンク展を見た。お目当ての「叫び」は残念ながら展示されていなかったが、同じような構図の「不安」と「絶望」があった。ムンクについては聞いていたが見るのは初めてであって、叫びのような絵が沢山あるのかと思ったが、割と分かりやすい絵であった。ムンクはそれぞれの絵を組み合わせて全体として意味を持つと考えていたようで「ガイド」なしではそれを理解するのが難しかったかも知れない。
「フィラデルフィア美術館展」は印象派から20世紀までの絵の変遷が良くわかるように展示されていて気楽に見ることが出来た。シャガール、ピカソ、ミロ、ブラックなどいつも見慣れた物とは違った私にも理解出来そうな絵があってほっとする。ルノワールの「ルグラン嬢の肖像」(上の画像)はとてもきれいで可愛らしかった。。