1年ぶりに書道の錬成会に出てきた書友がいる。
彼女が練成の部屋に入ってきた途端、
仲間の書友たちが、ニコニコ笑顔で自然に拍手した。
復帰を喜んだのである。
彼女も明るい笑顔で、復活を喜んだ。
彼女は、ちょうど1年前、乳がんが再発して、
抗ガン治療をしてきた。
その間、2度も入退院を繰り返し、
苦しい闘病生活だったようだ。
それでも書道がやりたいと思い頑張ってきたようだ。
ちょうど1年ぶりの復帰だが、2尺×8尺の作品を20枚ほど書いてきた。
右側を全摘されたので、リハビリのつもりで筆を持ち、頑張ってきたと言う。
その書を愛する気迫、そして努力、頑張りは、頭の下がる思いがした。
「書道があるから頑張れた…」と話す顔は、明るい表情だった。
書道は、人を元気にする力があるようだ。
毎日賞を受賞した経験のある人だけに、
今後健康を維持し、無理せず、頑張ってもらいたいものである。