昔、北海道にアイヌの人たちが住む前、
フキの下に住む小人がいたという伝説がある。
「コロポックル」
考古学的にアイヌ文化以前、
アイヌ民族と確かに異なる文化が、
道北道東地方にあった。
伝説の小人コロポックルがいないかと、
フキの下をのぞいてみた。
天界が大きなフキの葉に覆われ、
太陽の光が柔らかいフキの下は、
何故か自然に満ち溢れた不思議な空気が、
静かに吹いている感じがした。
伝説のコロポックルには出会えなかったが、
きっとこの世界で、
コロポックルは
幸せな暮らしをしているのではないかと思った。