以前、ご紹介した「愛知時計NO.718」に続いてシリーズ3機目となります「愛知時計NO.731」。
入荷した段階では時計側ゼンマイのコハゼが飛んで無くなっていたため、他のムーブメントより移植
後は外装の汚れが酷く、洗いを施し仕上げる。
今までの2機よりは幅高さ共、少し小ぶりになります。
箱の裏面には以前の「NO.718」のものを元にラベルのレプリカを作成し張り付けました。
セルロイド製の文字盤は変形も少なく奇跡的に綺麗な状態。
欠品していた左右のゼンマイ鍵差込穴のハトメは新品(ドイツ製)を装備。
同じセルロイド製のビートスケールも綺麗な状態です。
因みに、この「731」のムーブメントは一般的なムーブメントの固定方法となっております。
このシリーズ全てが香箱用のベース金物ではないことが初めて分りました。
各金物については、いつものように磨きを加え当時の輝きを復活させております。
写真では分り辛いですが、振り子室のガラスは高級面取りガラスとなります。
この「MODERN REGULATORS」シリーズの全26機(カタログ記載)すべてを収集することは不可能ですが
独特な雰囲気があるこのシリーズの時計。また何処かで出会えたらコレクションに是非加えたいところです。
「愛知時計NO.731」:昭和初期/ 非売品
愛知時計カタログより