2010.12.25のブログで『「3」にまつわる話』を書いた。(←クリック)
ふと、そのことを思い出させてくれたのが、今日の20時にあったNHKEテレ『チョイス』である。新聞の番組欄には長々としたキャッチコピーがあった。
《今すぐ実践 運動不足を手軽に解消 健康で長生き出来る!○人寄れば効果も抜群 散歩工夫術》 世に出ている健康法には一応目を通すという私にはまことに効果的な一文であった。
番組で取り上げられていたのは健康寿命日本一を誇る静岡県で実践されている
《ふじ33(さんさん)プログラム》 (←クリック)のエッセンスの部分であった。
最初の「3」は「3ヶ月継続してみよう」ということ。張り切って運動に取り組み初めても3日坊主に終わることが多い。そこで無理をしないで3ヶ月は継続できる行動プログラムが提唱されていた。この3ヶ月という単位は私自身が退職後、意識的に自分の身体を通して試してきた経験から妥当なものだと思った。自分の中に変化を感じるためには最低3ヶ月という単位は確かに必要である。出演者のほっしゃんが1年12か月を四季に分けて、3ヶ月ひとくくりで考えることは日本人の体質にしみこんでいるのではということを話していたが「それもそうだな」と思った。
チョイス①として「ながら運動」があった。紹介のあった「ながら筋トレ」も「歩数を稼ぐ」も私はすでに3年以上やっていることなので新鮮味はなかったが、効果のある方法だとうなづける。
チョイス②が後ろの「3」に関わること。3人1組になり、それぞれの目標や運動の様子、成果などを交流したりまた共通の目標を設定したりしながら健康づくりに取り組んでいくということ。3人寄れば文殊の知恵の健康版である。
チョイス➂が「インターバル速歩」。ゆっくり歩きと速歩(ややキツイと感じる速さ)を3分ずつ繰り返し、計30分歩くということ。ボクシングの1ラウンド3分という単位は、やってみると分かるが長短のほどの良さを感じる数字である。これはやったことがないので、今度試してみようと思った。
番組を見ながら「やっぱり《3》は人間の生活に深く浸透している」とあらためて思い起こした。となると今の教育制度での6・3.3制も必然性があるのではと考えた。実際は私は一貫して「3年間一本勝負」を意識して実践を組立ててきた。学校の事情でいつも規則的に1年、2年、3年と担当できるわけではなかったが、たとえイレギュラーな場合にあってもそのことだけは意識していた。35年の教師生活の中で、純粋に「3年間一本勝負」ができたのは5回ほどしかない。今思うと幸いだったのは、30歳台まではイレギュラーに学年を飛ぶことが多かったが、40歳、50歳となるにつれ3年間通して持つ機会が増えたことであった。若い時は通して持てないことに寂しさややるせなさを感じていたが、飛び込みで入った学年でもまれたり、自分が離れた学年を客観視したりする中で「大切なことは何か?」ということを考える機会が与えられたように思う。学年をつくるという試みは40歳、50歳台になってからが最も充実したものになる。そういう意味でも私はついている。しかし、「3年間一本勝負」にこだわっていないと"つき”も呼び寄せられないのではとも思う。
、「3年間一本勝負」が可能なチャンスは絶対に逃がしてはいけない。と思考はあらぬ方向に飛躍していった。