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いよいよ竜崎が異動?『隠蔽捜査 7 棲月』by今野敏

2019年01月07日 | 小説レビュー
『隠蔽捜査 7 棲月』by今野敏
~私鉄と銀行のシステムが次々にダウン。
不審に思った竜崎はいち早く署員を向かわせるが、警視庁生安部長から横槍が入る。
さらに、管内で殺人事件が発生。
だが、伊丹から異動の噂があると聞かされた竜崎はこれまでになく動揺していた―。「BOOK」データベースより


『隠蔽捜査』シリーズの最新作『隠蔽捜査 7 棲月』です。

家族の不祥事による降格人事として、警視庁大森警察署の署長として赴任した、竜崎伸也の最後の所轄署長としての事件となります。

大森警察署署長として、所轄署員とともに様々な難事件を解決していく中で、これまでの 竜崎の考え方、感情の振れ幅、人との接し方に大きな変化が生まれました。

完璧と思われていた竜崎ですが、まだまだ高みに登る伸びしろがあったということですね。

この『棲月』は、事件としての緊張感はややもの足りませんが、竜崎の身の処し方は相変わらず興味深かったです。

いよいよ、大森署に別れを告げ、神奈川県警本部の刑事部長として栄転することが決まった竜崎。

これまでの物語の中で、警視庁と神奈川県警との対立や、県警本部内の部長同士の縄張り争いなどについて触れられていたので、それらの問題、課題を竜崎がどのように解消していくの興味が尽きません。

もちろん、この『棲月』も、

★★★3つです。