陶芸ブログ「ひとりごと」

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委託販売や通販も行っております。

今日の作業

2012-01-28 | 陶芸・技法
今日は、朝の地震で目を覚ましました。
山梨県東部が震源地とのことですが、その後も、何度も下から突き上げるような揺れが起きるので、そのたびにドキッとしました。

そんな中、気を取り直して、ろくろ作業。
作業中にも揺れを感じましたが、小さいものなので集中は切れずに済みました。



基本「デザインお任せ」の、オーダー花瓶を制作しているのですが、こういう環境のため、重心が下に来て倒れにくいデザインに、自分の気持ちが向いているようです。

お店で使うものだそうですので、お花屋さんで買った花を投げ入れにして落ち着くようなイメージで制作しています。


これまでにも色々なオーダーを受けてきましたが、一つ一つが経験を積上げる良いきっかけとなっております。
本当にありがたいことです。

また、内容によってはお断りする場合もあるんですよ。
制作環境や、技術の問題もありますが、何より自分が「作りたい」というモチベーションが持てないものは難しいですから。

相手のお話を聞いて、「作りたい」という気持ちが上がった状態で作れるのがやはり良いです。

以前、「申し訳ないんだけど、竹籠に花を活けたいので、すっぽり収まるサイズの、黒い筒状の器を作ってくれませんか?」と頼まれたことがあります。

頼んでくれた人は、「陶芸家」にそういう「見えない部分のもの」を頼むことに、かなりの期間躊躇していたそうです。

散々探し回って見つからずに、頼んだとのことでした。

私自身の考え方としては、「竹籠を活かすために役立つもの作り」であり、普通にありがたい注文です。

躊躇したという彼女の意見に、驚いた記憶があります。

「陶芸家」という言葉のもつイメージって、時々難しいなーと思うことがありますね。
少しでも言葉をやわらかい雰囲気にしたくて、職業欄には「陶芸作家」と書いているんですが、それでもなんかすっきりしないです。

あまり、固くないイメージの良い言葉ってないかしら?