最近、急に英語でプレゼンテーションをしなければならなくなったという人が増えています。社内の公用語が英語になってしまったとか、上司が外国人になってしまったとか、海外の会社に売り込みをしなければならなくなったとか、状況はいろいろありますが、英語プレゼンの需要はどんどん増えています。
私は、海外向けの広告を主な仕事とする広告代理店で働いてきましたので、パワーポイントでのプレゼンテーションは数えきれないほど作ってきました。パワーポイントという便利なツールが開発される前は、ページメーカーというソフトを作って、スライドを作り、それをOHP(オーバーヘッドプロジェクター)のフィルムに出力し、プレゼンテーションをするなどということもやっておりました。
その存在すら歴史の中で忘れさられようとしていますが、OHPはコピー機でモノクロでしか印刷できなかったので、色はセロファンで上から貼ってつけていました。などと言っても、ピンとこないでしょうから、そんな話は止めますが、そんな昔からプレゼンテーション資料を作ってきたわけです。
ついOHPと今のプレゼンテーションの比較を説明したいという誘惑に駆られたのですが、多くの若い読者の皆様を離脱させてしまいそうなので、早速本論に入りたいと思います。
プレゼンテーションのスライドを作るためのツールは、パワーポイント以外にも、インデザインだったり、グーグルスライドだったりがあるのですが、現在、国際的に一般的に使われているマイクロソフトのパワーポイントということで話を進めさせていただきます。
注意点としてはいくつもあるのですが、上の4点で説明させていただきます。
英語の文章の正確さ
日本語でも英語でも同じですが、文章は正確に表現されている必要があります。ただし、正確と言っても簡潔さが重要です。いくら正確でも、長くて冗長な表現はプレゼンテーションには向きません。そのためには時として、学校で習った英文法を無視することさえ必要です。
たとえば、私の能力ということで、箇条書きで記載する場合、
・Can speak Japanese language fluently.
・Experienced as a business person.
のように分かりきっている主語は割愛することもあります。
スクリーン上の面積は限りがあるので、最も重要なメッセージは何かを常に意識し、文字はできるだけ節約し、簡潔に表現する必要があります。伝わってほしいメッセージは伝えながら、余計なものは削ぎ落として行くという姿勢が必要です。
日本語のプレゼンでもよくありますが、文字でぎっしり埋められたスライドは文字を追うだけで苦痛ですよね?重要度の低い言葉は、なるべく削り、このスライドで言いたいことは何かを常に意識してテキストを作るようにしましょう。
私は広告の仕事で、雑誌広告や、テレビCMを制作もしていたのですが、言いたいことを簡潔に表現できないと、結局は何も伝わらないのです。広告主はあれもこれも言いたいのですが、詰め込みすぎると逆説的に、何がいいたいのかさっぱり理解できず、読者や視聴者の理解を強要するだけで、不快感を残し、何の目的も達成できないのです。
それと同じようにあれもこれも詰め込まれれた文章は、プレゼンテーションとしてはNGなのです。
スティーブ・ジョブズはプレゼンテーションで、長ったらしい文章は決して使いませんでした。短い言葉、時に単語だけということもありました。文字の全くないスライドだってありましたね。
そこまでの潔いプレゼンターになれたらよいのですが、彼のように高度な口頭のプレゼンテーションスキルのない人は、パワーポイントのプレゼンテーションの助けを借りるのが賢明です。
英文レイアウトの流儀
日本語と違って、英語でパワーポイントのスライドを作るには、英文文字組みの流儀に従う必要があります。注意すべき点はいくつもあって、キリがないのですが、少しばかり例を挙げてみたいと思います。
まずは、フォント(書体)の選択です。英語になっていれば、どんな書体でもよいというものではありません。適切な書体を、適切に使うことが重要です。
英語の文章は、日本語フォントのままでも打てます。日本人から見ると、一見何の問題もないように見えるのですが、欧米人から見ると、その違和感はすぐにわかってしまいます。
こちらをご覧ください。
上の4つの文章は、どれも読めないわけではありません。しかし、1と3は何か文単語と単語の間が広過ぎて見えるし、文字がくっつきすぎているところや、開き過ぎているところがありますよね?
1は日本語のMSゴシックで打った文章、3はMS明朝で打ったものです。2と4は英語のフォントを使って打ったものです。読みやすさと、文字組の美しさが全然違いますよね?
日本語は等幅フォントになっていることが多いのですが、英語のフォントはプロポーショナルと言って、文字毎に幅が調整されているんですね。英語のパワーポイントを作る際は、日本語のフォントは使わないようにしましょう。日本語のパワーポイントを英語に置き換える際に、ついつい忘れがちになってしまいますが、これは要注意です。
あと、注意すべきは、約物の使い方ですね。約物と書いて、「やくもの」と読みます。「やくぶつ」と読んでしまうととんでもないことになってしまうのでご用心。約物とは、文字数字以外の句読点等を意味します。英語で言うと、パンクチュエーション(punctuation)ということになります。
英語の約物には、クオーテーションマークや、アポストロフィ、プライム、ハイフン、エンダッシュなどが含まれます。このへんは、英語の授業では教えてくれないので、間違った使い方のまま気づかない人も多いです。
たとえばこちら。
どれも正しそうに見えますが、左の二つが間違い、右が正解です。右で正しく使われているのは「アポストロフィ」という記号です。左の文字は、A' (Aダッシュ)の時などに使う、「プライム」という記号です。何分何秒という表記の時に使ったりします。
クオーテーションマークの代わりに、間違えて、ダブルプライム(")を使ったりするのもたびたび見かけますが、これは間違いなので注意しましょう。
私は長年、横文字のカタログとか広告の編集をやっていたので、何世紀にも渡る欧文文字組の歴史に培われた流儀は、大体理解しているのですが(知らないこともまだまだあると思いますが)、このへんは地道に勉強していくしかないですね。
非常に参考になるのがこちらの本です。
「伝わるデザインの基本」という本(技術評論社、高橋佑磨、片山なつ著)です。パワーポイントだけでなく、一般的な資料作りの際にも役にたつことがよくまとまっています。
パワポデザインの機能美
私は、パワポの構成から、各ページのデザインまで、機能美が必要だと思っているのですが、まずその原点として、美しいフォント(書体)を選びたいということを強調したいと思います。
横文字(欧文書体)は日本語書体よりも長い歴史があり、多くのフォントデザイナーが様々に改良をしてきたため、数多くのフォントが存在しています。あまりに多いので、どれを使ったらよいのかよくわからなくなってしまいます。
ついついカッコ良さそうなフォントや、時代の最先端を行っていそうなフォントを使いたくなってしまう人もいるでしょう。が、お待ちください。いたずらに奇抜なフォントを使うのは避けてください。読みにくくなってしまったり、内容が伝わらなくなってしまうリスクがあります。あくまでも内容で勝負するという心構えが重要かと思います。
また、いろんなフォントを何種類も混ぜて使ったりするのもよくありません。基本的には一つの種類の文字を使います。欧文フォントには、セリフ系(日本語で言うと明朝体のように、あるいはTimesなどのように飾りのついている書体)とサンセリフ系(日本語で言うとゴシック体のような書体)の2種類がありますが、パワーポイントでは通常、サンセリフ系(ゴシック体)をお勧めします。
こちらに欧文のサンセリフ体のポピュラーなフォントを並べてみました。
似ているので、区別をするのも大変ですが、文字の形とか、幅とか、間隔とかが微妙に異なります。
数年前は、6番目のNoto Sansを好んで使っていました。この書体は、日本語と合わせて使ってもマッチングがスムーズで、理想的なフォントデザインだと思ったからです。
しかし、このフォントをパワーポイントに組み込んで保存した場合、ファイルがやたら重くなってしまうという問題がありました。その問題を解決するためにArialを使うようになりました。悪くないのですが、先ほどご紹介した「伝わるデザインの基本」の本の中で、Segoe UIが紹介されていて、これは美しいと思ったので、最近はこれを多く使っています。
Segoe UIは「セゴエ・ユーアイ」ではなく、「シーゴー・ユーアイ」と発音されるのですが、マイクロソフトのフォントです。ちなみに日本語では、「メイリオ」を最近はよく使います。
パワポデザインの機能美ということで言うと、デザインのメリハリと、文字の読みやすさがポイントとしてあげられます。
タイトル文字は、ボールドで、ある程度大きく、アテンションを引きたいです。通常、プレゼンテーションは複数ページあると思いますので、すべてのページで統一感も必要かと思います。文字数はできるだけ少なめで、広告や新聞記事の見出しのように、パッと内容がわかるような長さが理想です。
あと、スライド上に記載される文字は、一行が長過ぎないよう注意が必要です。文字の大きさと、長さのバランスですが、長いと次の行に視線を移す時にスムーズに行きません。またここで、行間が狭いと、読みにくさが増すという問題も出てきます。文字数はできるだけ少なめにし、簡潔、明瞭にするに限ります。
伝えたいことの伝達力
文字、デザイン、内容、構成、メリハリ等、それぞれに重要ですが、伝えたいメッセージをさらに伝える脇役が、図表や、イラスト、写真、矢印等のエレメントです。
単に飾りとして使うと逆効果なこともありますが、効果的に使うと、メッセージがより強く伝わります。雑誌や新聞の広告も文字だけではインパクトがないですが、ビジュアル要素があってはじめて読者は目をとめ、興味を持って内容に引き込まれていきます。
一つ一つのスライドでそのような工夫があると、プレゼンテーションの内容がインパクトを持ってオーディエンスに語りかけていきます。
私は、学生時代、演劇をやっていて、いまでもミュージカルは好きでたまに見ますが、プレゼンテーションはまさに演劇と同じだといつも思っています。きちっとした脚本があって、役を演じるキャストがいて、演出がいて、照明や、音楽や、舞台美術がいる。それらが一体となって、観客に何かを伝える。
プレゼンテーションも、伝えたい内容があり、文章表現があり、文字があり、デザインがあり、グラフィック要素があり、プレゼンをするプレゼンターがいる。それらが有機的に一体化して、メッセージを伝えることで、見ている人は、そのプレゼンテーションを評価するのだと思います。
自分以外のプレゼン資料を作ることも最近多いですが、そんな時も、常にこんなことを考えながらパワポを作っています。
CoconalaでもSuper Sonic Manという名前でサービスをアップしているので検索をしてみてください。
私は、海外向けの広告を主な仕事とする広告代理店で働いてきましたので、パワーポイントでのプレゼンテーションは数えきれないほど作ってきました。パワーポイントという便利なツールが開発される前は、ページメーカーというソフトを作って、スライドを作り、それをOHP(オーバーヘッドプロジェクター)のフィルムに出力し、プレゼンテーションをするなどということもやっておりました。
その存在すら歴史の中で忘れさられようとしていますが、OHPはコピー機でモノクロでしか印刷できなかったので、色はセロファンで上から貼ってつけていました。などと言っても、ピンとこないでしょうから、そんな話は止めますが、そんな昔からプレゼンテーション資料を作ってきたわけです。
ついOHPと今のプレゼンテーションの比較を説明したいという誘惑に駆られたのですが、多くの若い読者の皆様を離脱させてしまいそうなので、早速本論に入りたいと思います。
プレゼンテーションのスライドを作るためのツールは、パワーポイント以外にも、インデザインだったり、グーグルスライドだったりがあるのですが、現在、国際的に一般的に使われているマイクロソフトのパワーポイントということで話を進めさせていただきます。
注意点としてはいくつもあるのですが、上の4点で説明させていただきます。
英語の文章の正確さ
日本語でも英語でも同じですが、文章は正確に表現されている必要があります。ただし、正確と言っても簡潔さが重要です。いくら正確でも、長くて冗長な表現はプレゼンテーションには向きません。そのためには時として、学校で習った英文法を無視することさえ必要です。
たとえば、私の能力ということで、箇条書きで記載する場合、
・Can speak Japanese language fluently.
・Experienced as a business person.
のように分かりきっている主語は割愛することもあります。
スクリーン上の面積は限りがあるので、最も重要なメッセージは何かを常に意識し、文字はできるだけ節約し、簡潔に表現する必要があります。伝わってほしいメッセージは伝えながら、余計なものは削ぎ落として行くという姿勢が必要です。
日本語のプレゼンでもよくありますが、文字でぎっしり埋められたスライドは文字を追うだけで苦痛ですよね?重要度の低い言葉は、なるべく削り、このスライドで言いたいことは何かを常に意識してテキストを作るようにしましょう。
私は広告の仕事で、雑誌広告や、テレビCMを制作もしていたのですが、言いたいことを簡潔に表現できないと、結局は何も伝わらないのです。広告主はあれもこれも言いたいのですが、詰め込みすぎると逆説的に、何がいいたいのかさっぱり理解できず、読者や視聴者の理解を強要するだけで、不快感を残し、何の目的も達成できないのです。
それと同じようにあれもこれも詰め込まれれた文章は、プレゼンテーションとしてはNGなのです。
スティーブ・ジョブズはプレゼンテーションで、長ったらしい文章は決して使いませんでした。短い言葉、時に単語だけということもありました。文字の全くないスライドだってありましたね。
そこまでの潔いプレゼンターになれたらよいのですが、彼のように高度な口頭のプレゼンテーションスキルのない人は、パワーポイントのプレゼンテーションの助けを借りるのが賢明です。
英文レイアウトの流儀
日本語と違って、英語でパワーポイントのスライドを作るには、英文文字組みの流儀に従う必要があります。注意すべき点はいくつもあって、キリがないのですが、少しばかり例を挙げてみたいと思います。
まずは、フォント(書体)の選択です。英語になっていれば、どんな書体でもよいというものではありません。適切な書体を、適切に使うことが重要です。
英語の文章は、日本語フォントのままでも打てます。日本人から見ると、一見何の問題もないように見えるのですが、欧米人から見ると、その違和感はすぐにわかってしまいます。
こちらをご覧ください。
上の4つの文章は、どれも読めないわけではありません。しかし、1と3は何か文単語と単語の間が広過ぎて見えるし、文字がくっつきすぎているところや、開き過ぎているところがありますよね?
1は日本語のMSゴシックで打った文章、3はMS明朝で打ったものです。2と4は英語のフォントを使って打ったものです。読みやすさと、文字組の美しさが全然違いますよね?
日本語は等幅フォントになっていることが多いのですが、英語のフォントはプロポーショナルと言って、文字毎に幅が調整されているんですね。英語のパワーポイントを作る際は、日本語のフォントは使わないようにしましょう。日本語のパワーポイントを英語に置き換える際に、ついつい忘れがちになってしまいますが、これは要注意です。
あと、注意すべきは、約物の使い方ですね。約物と書いて、「やくもの」と読みます。「やくぶつ」と読んでしまうととんでもないことになってしまうのでご用心。約物とは、文字数字以外の句読点等を意味します。英語で言うと、パンクチュエーション(punctuation)ということになります。
英語の約物には、クオーテーションマークや、アポストロフィ、プライム、ハイフン、エンダッシュなどが含まれます。このへんは、英語の授業では教えてくれないので、間違った使い方のまま気づかない人も多いです。
たとえばこちら。
どれも正しそうに見えますが、左の二つが間違い、右が正解です。右で正しく使われているのは「アポストロフィ」という記号です。左の文字は、A' (Aダッシュ)の時などに使う、「プライム」という記号です。何分何秒という表記の時に使ったりします。
クオーテーションマークの代わりに、間違えて、ダブルプライム(")を使ったりするのもたびたび見かけますが、これは間違いなので注意しましょう。
私は長年、横文字のカタログとか広告の編集をやっていたので、何世紀にも渡る欧文文字組の歴史に培われた流儀は、大体理解しているのですが(知らないこともまだまだあると思いますが)、このへんは地道に勉強していくしかないですね。
非常に参考になるのがこちらの本です。
「伝わるデザインの基本」という本(技術評論社、高橋佑磨、片山なつ著)です。パワーポイントだけでなく、一般的な資料作りの際にも役にたつことがよくまとまっています。
パワポデザインの機能美
私は、パワポの構成から、各ページのデザインまで、機能美が必要だと思っているのですが、まずその原点として、美しいフォント(書体)を選びたいということを強調したいと思います。
横文字(欧文書体)は日本語書体よりも長い歴史があり、多くのフォントデザイナーが様々に改良をしてきたため、数多くのフォントが存在しています。あまりに多いので、どれを使ったらよいのかよくわからなくなってしまいます。
ついついカッコ良さそうなフォントや、時代の最先端を行っていそうなフォントを使いたくなってしまう人もいるでしょう。が、お待ちください。いたずらに奇抜なフォントを使うのは避けてください。読みにくくなってしまったり、内容が伝わらなくなってしまうリスクがあります。あくまでも内容で勝負するという心構えが重要かと思います。
また、いろんなフォントを何種類も混ぜて使ったりするのもよくありません。基本的には一つの種類の文字を使います。欧文フォントには、セリフ系(日本語で言うと明朝体のように、あるいはTimesなどのように飾りのついている書体)とサンセリフ系(日本語で言うとゴシック体のような書体)の2種類がありますが、パワーポイントでは通常、サンセリフ系(ゴシック体)をお勧めします。
こちらに欧文のサンセリフ体のポピュラーなフォントを並べてみました。
似ているので、区別をするのも大変ですが、文字の形とか、幅とか、間隔とかが微妙に異なります。
数年前は、6番目のNoto Sansを好んで使っていました。この書体は、日本語と合わせて使ってもマッチングがスムーズで、理想的なフォントデザインだと思ったからです。
しかし、このフォントをパワーポイントに組み込んで保存した場合、ファイルがやたら重くなってしまうという問題がありました。その問題を解決するためにArialを使うようになりました。悪くないのですが、先ほどご紹介した「伝わるデザインの基本」の本の中で、Segoe UIが紹介されていて、これは美しいと思ったので、最近はこれを多く使っています。
Segoe UIは「セゴエ・ユーアイ」ではなく、「シーゴー・ユーアイ」と発音されるのですが、マイクロソフトのフォントです。ちなみに日本語では、「メイリオ」を最近はよく使います。
パワポデザインの機能美ということで言うと、デザインのメリハリと、文字の読みやすさがポイントとしてあげられます。
タイトル文字は、ボールドで、ある程度大きく、アテンションを引きたいです。通常、プレゼンテーションは複数ページあると思いますので、すべてのページで統一感も必要かと思います。文字数はできるだけ少なめで、広告や新聞記事の見出しのように、パッと内容がわかるような長さが理想です。
あと、スライド上に記載される文字は、一行が長過ぎないよう注意が必要です。文字の大きさと、長さのバランスですが、長いと次の行に視線を移す時にスムーズに行きません。またここで、行間が狭いと、読みにくさが増すという問題も出てきます。文字数はできるだけ少なめにし、簡潔、明瞭にするに限ります。
伝えたいことの伝達力
文字、デザイン、内容、構成、メリハリ等、それぞれに重要ですが、伝えたいメッセージをさらに伝える脇役が、図表や、イラスト、写真、矢印等のエレメントです。
単に飾りとして使うと逆効果なこともありますが、効果的に使うと、メッセージがより強く伝わります。雑誌や新聞の広告も文字だけではインパクトがないですが、ビジュアル要素があってはじめて読者は目をとめ、興味を持って内容に引き込まれていきます。
一つ一つのスライドでそのような工夫があると、プレゼンテーションの内容がインパクトを持ってオーディエンスに語りかけていきます。
私は、学生時代、演劇をやっていて、いまでもミュージカルは好きでたまに見ますが、プレゼンテーションはまさに演劇と同じだといつも思っています。きちっとした脚本があって、役を演じるキャストがいて、演出がいて、照明や、音楽や、舞台美術がいる。それらが一体となって、観客に何かを伝える。
プレゼンテーションも、伝えたい内容があり、文章表現があり、文字があり、デザインがあり、グラフィック要素があり、プレゼンをするプレゼンターがいる。それらが有機的に一体化して、メッセージを伝えることで、見ている人は、そのプレゼンテーションを評価するのだと思います。
自分以外のプレゼン資料を作ることも最近多いですが、そんな時も、常にこんなことを考えながらパワポを作っています。
CoconalaでもSuper Sonic Manという名前でサービスをアップしているので検索をしてみてください。
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