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旅行記、世相独言

ドラムは子守唄?FAT TUESDAY'S -N.Y.1- (異文化体験7 世界一周の旅5)

2010年07月12日 23時20分53秒 | 異文化体験_北米
(写真はクリックで拡大します)


ドラムは子守唄? FAT TUESDAY'S -ニューヨーク1- 1985.2.23~24


  オランダ・スキポール空港 


 オランダ・スキポール空港を飛び立ったKLMオランダ航空641便は、大西洋上をニューヨークへ。KLM便はC,Fクラスの乗客にデルフトブルーのミニチュアハウスやピュアトレイを記念に配っている。また、フライトショッピングにダイアモンドがあるのはKLMだけではなかろうか。KLMオリジナルデザインのネックレスに加工したスイング・ダイアモンドが売られており、面白いデザインなので女房殿に購入。少し懐が寂しくなる。

  
(左)KLM機内で配られるデルフトブルーのミニチュアハウス     (右)KLMオリジナルのスイングダイヤモンド


 疲れが眠気を誘い、エグゼクティブシートの快さもあってJFケネディー空港の着陸まで記憶がない。空港でコペンハーゲンから大幅に到着が遅れたB班の3人と合流。これからの旅は我々A班の4人から一挙に7人の旅となる。

 大西洋を横断し、レキシントン・ホテルにチェックイン

 レキシントンホテルにチェックインしたのは、もう夕刻である。料亭「新橋」が合流後最初の夜の宴会場となった。土曜の夜である。明日からまたニューヨーク州内とはいえ、別れ別れになるので今夜は徹底的に遊ぼうということになった。食後はジャズのライブが良いということになり、「FAT TUESDAY'S」に予約が取れた。

 ジャズのライブハウス「FAT TUESDAY'S」のカード

 会場に着いたものの11時からのショウには30分ばかり待たなくてはならない。年長のN氏をはじめ3名が疲れたので一足先にホテルに帰ることになり、後の4人が辛抱強く待つことに。しかし疲れた身体にお酒の睡眠作用で、廊下に座り込んで待つ内にすっかり眠り込んでしまった。

  
          この日の出演者はラムゼイ・ルイス・トリオ(Ramsey Lewis Trio)


 周りのざわめきに目を覚ますといよいよ入れ替えの時間。今夜の出演はRamsey Lewis Trio. ラムゼイ・ルイスは来日演奏したこともある有名なピアノ奏者である。一番前に陣取って今や遅しと待ち受ける。斜め前にヤンキー娘が陣取っている。拍手と共に往年のというにはまだ若いラムゼイ・ルイスが現れ演奏が始まる。小生の隣はO氏。演奏に皆がノリ始めた頃、O氏の船漕が始まった。ドラムのシンバルと彼のコックリ船漕による頭の間隔が少しずつ狭まり、今や10cmを切る距離に至っている。一方斜め前のヤンキー娘はというと、もはやエクスタシーの境地をさ迷っている。口をあけ、虚ろな目で手拍子、足拍子。会場を揺るがし耳をつんざくドラムとシンバルの強烈な大音響は、かぶりつきにいるO氏にとっては子守唄、ヤンキー娘にとっては催淫剤なのだろうか? 船漕の振幅は更に大きくなるが、不思議なことにぎりぎりのところでぶつかるのを回避している。結局、無事?に深夜1時を少し回ってライブは終わった。熟睡?したO氏は大いに元気になっている。

 「Fat Tuesday's」の前にて

 ホテルの前でタクシーを降り、後続の2人を待っていると、毛皮のコートに身を包んだ美女が近づいて来て「一人30ドルでどう?」と言う。我々3人いるよと言うと3人まとめて面倒見ると言う。なかなかのスタイルの美人である。お互い何とか兄弟になるかと冗談を言いながら鄭重にお断りしたが、全員「俺一人だったらどうしたかなあ?」




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