(写真はクリックで拡大します)
蛇行するコロラド川が生み出したホースシュー・ベンド
窓ガラスの破損したバスの代車がやってきて、午前8時に5日目のスケジュールがスタート。予定ではアンテロープ・キャニオン、ホースシュー・ベンドの順だが、逆になるという。両者の距離は10分ほどの距離だそうだ。
Lake PowellとPAGEの町周辺の観光スポット(ホースシューベンドは左下赤囲い)
荒野を走ること約2時間、前方に町と発電所らしきものを視認。川が近くにあるのだろうと思っているうちにアリゾナ州ページの街に到着。
車窓に3本煙突の発電所(地図にも記載) 前方にPAGEと思しき町が
ホースシュー・ベンド(Horseshoe Bend)は、グレン・キャニオン国立レクリエーション・エリアにあるコロラド川が蹄鉄(horseshoe)の形に穿入蛇行している場所の名前である。駐車場からなだらかな下りの赤砂の道を500mほど進むと、眼前に写真で見慣れたあの自然の造形が現れる。すべてをカメラに収めるのが難しい巨大な自然のアート作品だ。
駐車場からなだらかな赤砂の下り斜面を10分ほど ホースシューベンドはまだ見えない
馬蹄形の褐色の岩肌をコロラド川の緑青色で縁取った巨大なオブジェ。コロラド川にはボート遊びをしている人が小さな点となって見受けられる。過去、ここから落下して命を落とした人もいたとか。それでも、迫り出した岩の上に乗ってポーズする。若者が後を絶たない。それほどに、自らをこの景色で包みたい絶景なのだ。
眼前に広がる巨大なオブジェ(パノラマ写真) 川面に浮かぶボート
全容を一枚の写真に収めるのが難しい
そのためか、説明書きによると「目の前の岩はナバホ砂岩で米国でも指折りの大きさの砂岩層。ジェラシック期に生成され610mの厚さがある。ナバホ砂岩自体は非常に硬いのだが、脆いところもある。それは露出している上部と側部。あなたが立っている所は大丈夫と思うかもしれないが、個々の砂を凝結している炭酸カルシウムは水に溶けるので、岩を弱くさせ貴方を谷底に落とすかもしれない。決して岩の端に立たないで下さい。」との説明書きのような注意書きがある。
岩の淵に立つべからず!の注意書き それでも撮りたいこの景色 自己責任の国らしい光景
ホースシュー・ベンドを情報検索すると、ホースシュー・ベンドの戦いという1814年クリーク族インディアンと白人入植者の間のクリーク戦争が終結した闘いがヒットする。ここでそのような戦いがあったのかと思ったが、これは間違いでこの「ホースシュー・ベンド」はアラバマ州中央部のタラプーザ川の屈曲部近くで、このような川の蹄鉄形の蛇行はあちこち見受けられる。
アラバマ州のホースシューベンド(クリーク戦争の場所) 四国祖谷渓の「ひの字渓谷」
コロラド川(Colorado River)は、コロラド州ロッキー山脈に源を発し,ユタ・アリゾナ・ネバダ・カリフォルニア州を経て,カリフォルニア湾に注ぐアメリカ西部の大河。
全長2330km。そのうち1600kmが深い峡谷をなす。その代表格がコロラド高原を浸食して最高1600mの絶壁をもつグランドキャニオン。峡谷出口に1936年に建設されたフーバーダムやその他のダムが建設され,電力や用水が遠くL.A.やS.D.などに供給されている。
このホースシュー・ベンドに関連する人としてザ・プラターズ(The Platters)を挙げたい。高校生の時、初めて買ったザ・プラターズのLPレコードに収録されていたのが「コロラドの月(Moon Light on the Colorado)」。美しい民謡曲だ。
高校時代に買ったThe Plattersのアルバム、コロラドの月を収録
10分ほどで降りてきた赤砂道を、倍ほどの時間をかけて駐車場へ。温度は40℃を超えているようだが、湿度が低いので日本のように汗まみれにはならない。
戻りは赤砂土のだらだら上り坂、結構暑いが湿度は低い
遠方を目を凝らしてみると、コロラド川が見える。(右は左の拡大写真、クリック拡大)
さあ、いよいよ大自然紀行・最後にしてお目当てのアンテロープ・キャニオンへ。
異文化体験50 アメリカ大自然紀行の旅
その7.蛇行するコロラド川 ホースシュー・ベンド(The Platters)
2018.07.01
蛇行するコロラド川が生み出したホースシュー・ベンド
窓ガラスの破損したバスの代車がやってきて、午前8時に5日目のスケジュールがスタート。予定ではアンテロープ・キャニオン、ホースシュー・ベンドの順だが、逆になるという。両者の距離は10分ほどの距離だそうだ。
Lake PowellとPAGEの町周辺の観光スポット(ホースシューベンドは左下赤囲い)
荒野を走ること約2時間、前方に町と発電所らしきものを視認。川が近くにあるのだろうと思っているうちにアリゾナ州ページの街に到着。
車窓に3本煙突の発電所(地図にも記載) 前方にPAGEと思しき町が
ホースシュー・ベンド(Horseshoe Bend)は、グレン・キャニオン国立レクリエーション・エリアにあるコロラド川が蹄鉄(horseshoe)の形に穿入蛇行している場所の名前である。駐車場からなだらかな下りの赤砂の道を500mほど進むと、眼前に写真で見慣れたあの自然の造形が現れる。すべてをカメラに収めるのが難しい巨大な自然のアート作品だ。
駐車場からなだらかな赤砂の下り斜面を10分ほど ホースシューベンドはまだ見えない
馬蹄形の褐色の岩肌をコロラド川の緑青色で縁取った巨大なオブジェ。コロラド川にはボート遊びをしている人が小さな点となって見受けられる。過去、ここから落下して命を落とした人もいたとか。それでも、迫り出した岩の上に乗ってポーズする。若者が後を絶たない。それほどに、自らをこの景色で包みたい絶景なのだ。
眼前に広がる巨大なオブジェ(パノラマ写真) 川面に浮かぶボート
全容を一枚の写真に収めるのが難しい
そのためか、説明書きによると「目の前の岩はナバホ砂岩で米国でも指折りの大きさの砂岩層。ジェラシック期に生成され610mの厚さがある。ナバホ砂岩自体は非常に硬いのだが、脆いところもある。それは露出している上部と側部。あなたが立っている所は大丈夫と思うかもしれないが、個々の砂を凝結している炭酸カルシウムは水に溶けるので、岩を弱くさせ貴方を谷底に落とすかもしれない。決して岩の端に立たないで下さい。」との説明書きのような注意書きがある。
岩の淵に立つべからず!の注意書き それでも撮りたいこの景色 自己責任の国らしい光景
ホースシュー・ベンドを情報検索すると、ホースシュー・ベンドの戦いという1814年クリーク族インディアンと白人入植者の間のクリーク戦争が終結した闘いがヒットする。ここでそのような戦いがあったのかと思ったが、これは間違いでこの「ホースシュー・ベンド」はアラバマ州中央部のタラプーザ川の屈曲部近くで、このような川の蹄鉄形の蛇行はあちこち見受けられる。
アラバマ州のホースシューベンド(クリーク戦争の場所) 四国祖谷渓の「ひの字渓谷」
コロラド川(Colorado River)は、コロラド州ロッキー山脈に源を発し,ユタ・アリゾナ・ネバダ・カリフォルニア州を経て,カリフォルニア湾に注ぐアメリカ西部の大河。
全長2330km。そのうち1600kmが深い峡谷をなす。その代表格がコロラド高原を浸食して最高1600mの絶壁をもつグランドキャニオン。峡谷出口に1936年に建設されたフーバーダムやその他のダムが建設され,電力や用水が遠くL.A.やS.D.などに供給されている。
このホースシュー・ベンドに関連する人としてザ・プラターズ(The Platters)を挙げたい。高校生の時、初めて買ったザ・プラターズのLPレコードに収録されていたのが「コロラドの月(Moon Light on the Colorado)」。美しい民謡曲だ。
高校時代に買ったThe Plattersのアルバム、コロラドの月を収録
10分ほどで降りてきた赤砂道を、倍ほどの時間をかけて駐車場へ。温度は40℃を超えているようだが、湿度が低いので日本のように汗まみれにはならない。
戻りは赤砂土のだらだら上り坂、結構暑いが湿度は低い
遠方を目を凝らしてみると、コロラド川が見える。(右は左の拡大写真、クリック拡大)
さあ、いよいよ大自然紀行・最後にしてお目当てのアンテロープ・キャニオンへ。
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