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旅行記、世相独言

極彩色の王宮と寺院と -バンコク-(異文化体験42 微笑の国の旅5)

2014年07月16日 22時05分58秒 | 異文化体験_アジア
(写真はクリックで拡大します)
 
極彩色の王宮と寺院と -バンコク-     2009.09.07

 午前8時半にチェンマイ・プラザホテルをチェックアウトし、Mr.Mのタクシーで空港へ。
 月曜日の朝ということもあってか、10時発バンコク行きジャンボジェット777-400は満席である。11時20分バンコク・スワンナプーム国際空港着。機窓から見る2006年開港の空港は大きくて様々なエアラインが乗り入れ、活気がありそうだ。
 駐機場から何と800mほど歩かされて荷物を受け取り、ターミナルビルの外へ。若い国の飛行場だ。

 広大かつ沢山のエアラインが乗り入れるバンコク空港

 メーター・タクシーでBTS(1999年開業のスカイトレイン)Nana駅近くのホテル「Ibis Nana」へ向う。バンコクへの人口集中で交通渋滞は聞きしに勝る激しさだ。今回滞在するホテルはNana駅から著名なゴーゴーバーの密集エリアを通って10分ほど歩いた所にある真新しいビジネス風ホテル。

    
(左)まだ新しいホテル「Ibis Nana」 (中・右)最寄り駅は、BTSのNana駅(我が家のポメラニアンと同名、親しみを覚える駅だ)

 ホテル・チェックイン後、早速、翌日の観光の申し込みのため「カオサン通り」に向う。「カオサン通り」は、世界に名だたるバック・パッカーの聖域で、安宿や激安旅行代理店等がひしめいている。

            
(左)雑多な感じのカオサン通り                   (右)A&R Travelの事務所

 その中の1軒が、A&R Travel. タイ初めての小生はアユタヤ、タイ複数回目の同行者たちはカンチャナプリー・トレッキングのツアーに夫々申し込む。朝食・昼食込みで前者は450、後者は550バーツ。アユタヤ観光は日本で申し込めば1200バーツ前後するから1/3と随分安い。ただし、英語のツアーだそうだ。朝食の代わりにホテル・ピックアップ可能とのことで、そちらをお願いした。

 時刻は既に午後2時近い。空腹を満たす必要がある。カオサン通りの近くの「竹亭」という和食レストランに向う。久々に座敷席に坐ってフィレカツ定食、160バーツを食する。
 カオサン通りは王宮に近いが、王宮とワット・プラケオの入場は午後3時までらしく、歩けば15分ほどの距離だがタクシーを奮発?し、滑り込みセーフ。

                         
(左)日本語案内書          (右)王宮とワット・プラケオ配置図

 バンコク遷都は1782年。アユタヤを滅ぼしたビルマ軍をタイから追い出し、トンプリーに新王朝を打ち立てたタークシンは、現王朝の祖ラーマⅠ世に取って代わられ、ラーマⅠ世はバンコクに遷都した。230年ほど前の話である。

 エメラルド寺院とも呼ばれるタイで最も格式の高い王室寺院「ワット・プラケオ」は、遷都の年の建立。王宮と共に外側を白亜の外壁で囲まれた22haという広大な敷地を有する。

            
(左)エメラルド寺院の本堂                   (右)エメラルド仏(実際は翡翠で彫られた66cmの仏様)

 本堂のエメラルド色の仏像は1434年チェンライで発見され、幾多の歴史を経て、今日タイ国の本尊仏として最も崇められている。
 実際は緑色をした翡翠で彫られ、ブッサボクという金箔で覆われた木彫りのタイ様式の須弥壇に安置されている66cmの小さな仏様。この仏様は撮影禁止。

 回廊にはインドの有名な叙事詩のタイ版「ラーマーキエン」の世界が黄金色で描かれており、補修作業も念入りに行われている。

 根気の要る修復作業

 日本のそれとは大いに異なる黄金色のチェディ(仏塔)や極彩色の仏教施設に驚かされる。とても1時間で見て回れる代物ではない。

                  
(左)左の黄金塔プラ・シー・ラタナー・チェディ、右の建物プラ・モンドップ      (右)半人半鳥のキンナラと後ろはヤック.

 精密に再現されているアンコール・ワットの模型

 
 高僧か、国賓級の来客か、王宮・寺院の中は軍服姿の高級将校達が椅子に腰掛けて待っている。よく事情は分からないが儀礼兵の行進もある。

             
(左)儀仗兵の行進 (王宮内には何種類かの衛兵がいる)  (右)ビクトリア様式とタイ様式の融合したチャクリー・マハ・プラサート宮殿
 

 チャクリー・マハ・プラサート宮殿は、ラーマⅤ世時の建物。ビクトリア様式とタイ様式の融合した建物で、残念ながら内部見学は丁度タイムアウト。この宮殿西側のドゥシット・マハ・プラサート宮殿はラーマⅠ世時のもの。王宮内で最も古く歴代王の戴冠式が行われている宮殿である。

                  
(左)アポーン・ピモーク館とその後はチャクリー・マハ・プラサート宮殿  (右)ドゥシット・マハ・プラサート宮殿

 1時間ほど見物して、次に訪れたのが1788年建立の「ワット・ポー」。
 タイ最初の大学として、また巨大涅槃仏のある寺として有名である。長さ46m、高さ15m。悟りを開き涅槃の境地に達した様子だそうな。足の裏には108の螺鈿細工画が施されている。

             
            (左・中)「ワット・ポー」の46mの巨大涅槃仏               (右)「ワット・ポー」極彩色の尖塔群

 既に5時近い。三島由紀夫の小説「暁の寺」の題材となったワット・アルンにも足を延ばしたいところだが、明後日の帰国日のゴルフの段取りがまだ出来ていない。
 ひとまずホテルに戻り、ツアーデスクで段取りを行うことに。ホテルのツアーデスクもあまりゴルフの段取りの経験がないらしく要を得ないが、何だかんだで結局予約が成立したのは18時30分であった。

 ああ、腹が減った!!!

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